近年, 伊豆沼・内沼や周辺水田の環境変化が, 生息する在来野生生物に影響を与えている。一方, 農業農村整備事業実施に際して「環境との調和への配慮」を図ることが求められている。これらに対応するためには, 地域住民と関係者が一体となった活動組織を結成し取組み,「環境に対する価値観の向上」を図るとともに, その保全と創造の実践に取組む必要がある。
伊豆沼・内沼の環境保全活動組織の「バス・バスターズ」はオオクチバスの駆除,「ナマズのがっこう」は, 小規模水田魚道の遡上実験, 冬期湛水, 田んぼの学校による環境教育に取組んでいる。
本報では, その取組み内容とそれらを通じて明らかになった事例について紹介する。
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