後遺症が残存しつつ在宅復帰した通所リハビリテーション利用者26名を対象に自記式作業遂行指標(SOPI)で評価した作業参加状況と,自律神経活動で評価した現下のストレスとの関連を明らかにするため,相関係数確認後ストレス指標を従属変数,SOPIの3領域を説明変数とした重回帰分析を行い,SOPIの作業遂行の3側面を説明変数とした重回帰分析を行った.ストレス指標とSOPIに有意な相関を認め(r=−0.495[p=0.010]),ストレス軽減の関連要因として「余暇活動」(R
2=0.224,β=−0.473,p=0.015)と「作業統制」が抽出された(R
2=0.262,β=−0.511,p=0.008).3領域からみた「余暇活動」と3側面からみた「作業統制」が,ストレス回避の要因と解釈された.
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