巻号一覧
78 巻, 2 号
選択された号の論文の19件中1～19を表示しています
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特集 教育・福祉・労働-ボーダーレス化の中での教育学の役割
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本田 由紀2011 年 78 巻 2 号 p. 114-125
発行日: 2011/06/30
公開日: 2017/11/28
ジャーナル フリー本稿は、日本の教育がボーダーレス化しているか否かをめぐって学校教育と労働および福祉との関係を概観し、学校教育はいまだに硬直的に閉鎖化している面が大きいという認識を示す。そうした状況を解釈するための理論としてルーマンの社会システム論を参照し、日本の学校教育が<有能/無能>という選抜の二項コードに支配されている状態を脱するには、学習者に「別の可能性」を提示する機能とパラドクス展開の強化が必要であることを主張する。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1968K) -
宮﨑 隆志2011 年 78 巻 2 号 p. 126-137
発行日: 2011/06/30
公開日: 2017/11/28
ジャーナル フリー本稿では、教育・福祉・労働の間の「ボーダー」を「学校の限界線=市民社会の限界線」として把握し、(1)当該問題の把握において宮原教育本質論が有する意義、(2)「差異のコミュニティ」の形成として特徴づけられる福祉実践が示している限界線の批判的拡張の論理、(3)その論理が学校の限界線の批判的拡張にとって有する意味を検討するための分析枠組みについて検討する。限界線上に現れるダブル・バインドを「生成コミュニティ」が主導して解決することによって、学校が備えるもう一方の側面としての「制度化コミュニティ」との統一様式、さらには後者そのものの変容も見通せると思われる。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1946K) -
中村 香2011 年 78 巻 2 号 p. 138-149
発行日: 2011/06/30
公開日: 2017/11/28
ジャーナル フリー本論では、日本社会教育学会における成人学習論の展開に、経営学に基づく学習する組織論から接近し、両論に通底する省察的実践を志向する学習観や研究観について考察する。技術的合理性の追求を問い直し、省察的実践を志向し、協働的・持続的に知を生成する学習観・研究観を培うことによって、労働の分業化によって分断された知を紡ぐイノベーションを図ることができる。そのための学習を組織化することが、教育学の役割になる。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1949K) -
倉石 一郎2011 年 78 巻 2 号 p. 150-161
発行日: 2011/06/30
公開日: 2017/11/28
ジャーナル フリー本稿は20世紀初頭から第一次大戦までの米国・ニューヨーク市におけるvisiting teacherの誕生から制度化までの過程を分析、考察したものである。草創期のvisiting teacherはニューヨーク市公教育協会という民間団体が中心となり、学校と家庭・地域との結び目の役割を果たすなど大きな意義を持ったが、労働条件の改善や職務の安定化をはかるため、教育委員会による雇用体制に移行した。それにより職務内容や資格要件も規定され、一連の制度化の中で初期の活動は変貌していった。こうした検討は、近年の日本におけるスクールソーシャルワーカー予算化の行方を見極める上でも示唆的である。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1818K) -
白水 浩信2011 年 78 巻 2 号 p. 162-173
発行日: 2011/06/30
公開日: 2017/11/28
ジャーナル フリー本稿は、教育(education)の原義を能力を引き出すこととする語源解釈から福祉との連携を図る言説を批判的に検証するものである。人間をその能力において把捉し、国力の増大、社会的福祉の増進を目指そうとする統治言説の系譜は、西洋では近代ポリス論にまで遡りうる。教育と福祉を接合するこの基本的視座を克服すべく、教育の語源を歴史的に再検討し、それが食に支えられた養生の営みであったことを明らかにする。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1944K)
論文
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吉田 昌弘2011 年 78 巻 2 号 p. 174-186
発行日: 2011/06/30
公開日: 2017/11/28
ジャーナル フリー本論文は、教育制度の形成の、就中その「教育」制度としての形成の、条件という観点から、文部省とその前身組織の管轄についての制度について、「教育令」制定頃までを対象として歴史的に記述する。文部省は「学校」「学」の論理で形成された「大学」の管轄範囲を継承し、その管轄を説明・統合する概念として「教育」が採用された。教育制度は、文部省の管轄範囲内の事物を統合しつつ、後にこの「教育」によって統合しつつ、形成された。文部省の管轄についての制度は教育制度の形成を推進し、制約する歴史的条件であった。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (2078K)
研究ノート
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戸村 理2011 年 78 巻 2 号 p. 187-198
発行日: 2011/06/30
公開日: 2017/11/28
ジャーナル フリー従来の大学史・高等教育史研究において私立専門学校の経営に関する研究は少なく、とくに授業料収入と異なり臨時的な財源であった寄附金に関しては、それが顕著である。そこで本稿では、明治中期から大正期にかけて大規模な寄附募集事業を行って資産形成を遂げた慶應義塾を事例に、寄附募集事業から見た当該期間の同校の経営実態について考察した。具体的には事業計画の策定過程を考慮しながら、同校の財務史料や寄附者名簿を用いて、財務および成功要因の観点から検証を試みた。その結果、寄附金が慶應の資産形成に大きく寄与したことは財務諸表の分析から明らかとなり、また成功要因は好況の下で学内に役職を持つ卒業生を中心に、各種募集組織と実践活動とが有機的に連関した募集活動が実施されたことにあった。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1911K)
書評
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徳岡 慶一2011 年 78 巻 2 号 p. 199-201
発行日: 2011/06/30
公開日: 2017/11/28
ジャーナル フリーPDF形式でダウンロード (553K) -
池田 輝政2011 年 78 巻 2 号 p. 201-203
発行日: 2011/06/30
公開日: 2017/11/28
ジャーナル フリーPDF形式でダウンロード (602K) -
葉養 正明2011 年 78 巻 2 号 p. 203-205
発行日: 2011/06/30
公開日: 2017/11/28
ジャーナル フリーPDF形式でダウンロード (594K) -
西島 央2011 年 78 巻 2 号 p. 205-208
発行日: 2011/06/30
公開日: 2017/11/28
ジャーナル フリーPDF形式でダウンロード (733K) -
土井 捷三2011 年 78 巻 2 号 p. 208-210
発行日: 2011/06/30
公開日: 2017/11/28
ジャーナル フリーPDF形式でダウンロード (550K) -
藤川 信夫2011 年 78 巻 2 号 p. 210-212
発行日: 2011/06/30
公開日: 2017/11/28
ジャーナル フリーPDF形式でダウンロード (571K) -
小山 静子2011 年 78 巻 2 号 p. 212-214
発行日: 2011/06/30
公開日: 2017/11/28
ジャーナル フリーPDF形式でダウンロード (570K) -
黒沢 惟昭2011 年 78 巻 2 号 p. 214-216
発行日: 2011/06/30
公開日: 2017/11/28
ジャーナル フリーPDF形式でダウンロード (570K)
図書紹介
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赤尾 勝己2011 年 78 巻 2 号 p. 217-218
発行日: 2011/06/30
公開日: 2017/11/28
ジャーナル フリーPDF形式でダウンロード (411K) -
横井 敏郎2011 年 78 巻 2 号 p. 218-219
発行日: 2011/06/30
公開日: 2017/11/28
ジャーナル フリーPDF形式でダウンロード (413K) -
田中 耕治2011 年 78 巻 2 号 p. 219-220
発行日: 2011/06/30
公開日: 2017/11/28
ジャーナル フリーPDF形式でダウンロード (413K) -
岩田 弘三2011 年 78 巻 2 号 p. 220-221
発行日: 2011/06/30
公開日: 2017/11/28
ジャーナル フリーPDF形式でダウンロード (391K)
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