人々が会話をするとき、発話の産出や理解をめぐって様々なトラブルが生じうる。そしてそのトラブルは組織立った一連の手続きにより対処される。この手続きを「修復」と呼ぶ。授業もその大部分を発話の交換が占める以上、同種のトラブルに対処する修復組織を内蔵している。しかしその在り方は日常会話などとは大きく異なっている。本稿では小学校の一斉授業会話を対象とし、先行研究で断片的に示されてきた視点を総合しながら、その修復組織の体系的記述を目指す。
本研究の目的は、1980年代前半に特異児童協会が示した、米国の特殊教育における教職の専門職性の特性を明らかにすることにある。それは、当時「第二の改革の波」が方向づけた教師養成の高度化と待遇改善が中心の教職の専門職性の主流とは異なっていた。特異児童協会が示す特殊教育の専門職性には、倫理綱領と職務規定の制定、特殊教育の質、使命感の共有という三つの側面があり、特殊児童・生徒への深い関与という特性がみられた。
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