教育学研究
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87 巻 , 2 号
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特集:大学「改革」の隘路―研究の貧困化と教育のサービス化―
  • 30年間の軌跡
    吉田 文
    2020 年 87 巻 2 号 p. 178-189
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/09/30
    ジャーナル フリー

     本稿は、1991年の大綱化以降の30年間に及ぶ大学の教育改革に関して、1.文部(科学)省の政策(審議会答申と競争的資金事業)、2.それに対する大学の反応(改革の実施率と大学教育関係学会)、3.この両面から大学教育改革がもたらした意味を考察することを目的とする。分析の結果、次第に改革が手段ではなく目的化し、改革に関する大学の自由裁量の余地がなくなったこと、大学はそこから抜け出せない現実があることが明らかにされた。

  • 推進派と研究者それぞれの問題
    濱中 淳子
    2020 年 87 巻 2 号 p. 190-202
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/09/30
    ジャーナル フリー

     今般の大学入試改革は、新体制に切り替わる直前に「英語民間試験導入」と「国語・数学の記述式問題導入」が見送られるなど、迷走状態にある。なぜ、このような状態に陥ったのか。今回の改革の特徴は、教育測定や教育社会学、英文学者や言語学者等の研究者が危うさを訴えているなかで進められた点に求められるが、本稿では、推進派の問題とともに、研究者が何を主張してきたのかについても踏み込みながら、迷走の背景を描写した。

  • 教員養成系大学・学部の挑戦
    毛利 猛
    2020 年 87 巻 2 号 p. 203-213
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/09/30
    ジャーナル フリー

     少子化の進行に伴って新しい「大学の大衆化」の段階に突入し、教員養成の自然な基盤が掘り崩されている中で、教職が労働市場で急速に魅力を失いつつある。教員の「量の確保」の問題は「質の担保」の問題と必ず連動する。これらの教員養成をめぐる危機について考察した上で、実践力養成への期待の高まりと失望、それへの「大学における教員養成」と「教育学」教育の側からの対応について、この間の教員養成政策とも絡めながら論じた。

論文
  • 教師による現職教育の組織化
    宮野 尚
    2020 年 87 巻 2 号 p. 214-226
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/09/30
    ジャーナル フリー

     ウィネトカ教職大学院は、学生を「学習者としての教師」へと育成したことから、進歩主義教育期における教師教育の到達点と評価されてきた。本稿では、学生を指導する側の教師の成長に注目して、その成立過程と教育史的意義を再検討した。ウィネトカ教職大学院は、学生を育成するだけでなく、現職教師が学生指導を通して自身の専門性を意識的に再構築する〈高次の現職教育〉を実現した先進的事例として教師教育史上に位置づけられる。

研究ノート
連載 教育研究の現在 第19回
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