熱硬化性樹脂の押出成形は, 熱可塑性樹脂に較べ非常に遅れている。原因は, 押出機のシリンダ内に於ける材料の流動性に起因している。熱可塑性樹脂の場合は, 物理的変化のみで流動性解析も進み理論化されている。
熱硬化性樹脂は, 物理変化と並行し3次元架橋反応 (硬化反応) が起こり, 材料の滞留, 局部硬化反応等の現象も生じ極めて複雑で解明が遅れている。技術的課題も多く, 報告例は極めて少ない。
押出成形は射出成形に較べ, 生産効率が高く工業的に優位な加工法である。1970年代後半より, 熱硬化性樹脂の押出成形がソフトとハードの両面から技術開発が行われ, 世界で数社が企業化している。
本稿では, 熱硬化性樹脂の押出成形技術の経緯, 熱可塑性樹脂との押出成形の相違, フェノールパイプ連続押出成形, 押出成形材料, フェノールパイプの特徴, 用途を概説する。
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