本誌にシリーズとして「樹脂ライニングの動向」について一連の報告を始めており, その始めとして「FRP防水ライニングの技術と樹脂の動向」をまとめている。今回は (その2) として「FRP防食ライニングの技術と樹脂の動向」の部分のうち, 今日使用量が拡大している「ビニルエステル樹脂」について述べる。この分野ではエポキシ樹脂も従来から広く使われており, また古くからフェノール樹脂, フラン樹脂等もあるが, これらについてはあとのシリーズ (その3) 以降で最近の動向に絞って報告の予定である。
ビニルエステル樹脂については話題が多く, 樹脂ライニング用途でも多岐に渉り, 枚挙にいとまがない。そこで, ここでは樹脂ライニングでも最近, 最も注目されている市場, 「上下水道関連設備」関係に絞り概説する。
上水道関連では (社) 日本水道協会規格のJWWA.K149によりビニルエステル樹脂の使用が認められている。上水道関連に比較し, 下水道関連は市場が大きい。本報ではここに問題を更に絞り込んでご紹介する。下水道関連では, 特に管路関係で新工法開発も最近目覚しいので, 一部この話題にも触れる。
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