ネットワークポリマー
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26 巻, 2 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 小西 玄一, 水谷 健志, 野尻 大和, 中本 義章
    2005 年26 巻2 号 p. 62-67
    発行日: 2005/06/10
    公開日: 2012/08/20
    ジャーナル フリー
    かさ高い置換基をベンゼン環上やメチレン結合部位に有するノボラックはフェノールやクレゾール由来のものと比べてベンゼン環どうしのパッキングや水素結合に起因する凝集が起こりにくいため加工性に優れたノボラックとして期待されている。
    かさ高い置換基を有するヒドロキノン誘導体である3, 5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシアニソール [1] および2, 5-ジ-tert-ブチルヒドロキノン [2] とアルデヒド類との付加縮合を検討したところ, 硫酸触媒を用いて重量平均で2000~7000程度のポリマーが高収率で得られた。熱重量分析 (TGA) を行ったところ180℃程度までは安定であるが, 一般的なノボラックより早く分解してしまうことがわかった。塗布や高分子修飾反応が容易であると予想され, たとえばレジスト材料への応用が期待される。
  • 「変性環状ボスファゼン化合物の検討」
    柏原 圭子, 小笠原 健二
    2005 年26 巻2 号 p. 68-73
    発行日: 2005/06/10
    公開日: 2012/08/20
    ジャーナル フリー
    プリント配線板材料に適したハロゲンフリー難燃剤として環状フェノキシホスファゼンが知られている。しかしながら多くのエポキシ樹脂等熱硬化性樹脂に対して相溶でありTgの低下など相溶型特有の欠点が生じる。筆者らは環状フェノキシホスファゼンのフェノキシ構造上にある種の置換基を導入し、さらにその置換基数を調整することによりある種のマトリックス樹脂限定ではあるが非相溶性が発現されることを見いだした。これにより実質的に相溶型特有のTg低下を生ぜずに必要な難燃性が確保できることを確認した。
  • Hirofumi Kikuchi, Takeshi Endo, Norio Tsubokawa
    2005 年26 巻2 号 p. 74-80
    発行日: 2005/06/10
    公開日: 2012/08/20
    ジャーナル フリー
    Aliphatic polyesters have received much attention because of their biodegradability and biocompatibility. In this study, we describe the ring-opening copolymerization of lactones with oxetanes having hydroxyl group by cationic initiator. The copolymerization of ε-caprolactone (1) with 3-ethyl-3- (hydroxymethyl) oxetane (2b) (equimolar feed ratio) by scandium trifluoromethanesulfonate was carried out in bulk at 60-120 °C for 6 h. In the polymerization at 60 °C, it was found that the resulting polymer was the corresponding copolymer with hydroxyl groups from NMR measurements and was soluble in DMSO and DMF. At 120 °C, the obtained networked copolymer was insoluble in solvents, although respective homopolymerization gave soluble polymers. In addition, it was found that the thermal stability was drastically improved by copolymerization with only addition ca. 6% of 2b to 1. These results might suggest that 2b served as a crosslinkable monomer for ring-opening copolymerization.
  • 淺野 育洋, 山崎 弘毅, 長澤 智三, 崔 源文, 遠藤 剛
    2005 年26 巻2 号 p. 81-90
    発行日: 2005/06/10
    公開日: 2012/08/20
    ジャーナル フリー
    加硫ゴムのケミカルリサイクルによる機能性高分子材料への応用を目的として, 加硫天然ゴム, 加硫ブタジエンゴム及び加硫スチレンブタジエンゴムをチオフェノール存在下で熱分解した。加硫天然ゴムを, キシレン溶媒中チオフェノール存在下, 140 ℃約10時間で加熱撹拌することで回収率80 %の液状ポリマーが得られた。またチオフェノールの使用量が増加するにつれ熱分解した加硫天然ゴムの分子量が低下した。さらに加硫ブタジエンゴム, 加硫スチレンブタジエンゴム及びカーボンブラック含有加硫ゴムの熱分解が可能であることを明らかにした。得られた種々の熱分解した加硫ゴムはキシレン, クロロホルム, THFのような有機溶媒に可溶であった。
  • 原田 美由紀, 倉谷 英敏, 越智 光一
    2005 年26 巻2 号 p. 91-97
    発行日: 2005/06/10
    公開日: 2012/08/20
    ジャーナル フリー
    ジアゾメチン型メソゲン基を有する液晶性エポキシ樹脂を電場の下で硬化した。得られた硬化物の異方性が偏光顕微鏡・広角X線回折測定・偏光顕微IRにより評価された。その結果, 得られたネットワークは比較的規則正しく一定方向に配列していることが明らかとなった。また, その異方性ネットワークの熱的・機械的性質を検討するために動的粘弾性・線膨張係数測定・引っ張り試験などが行われた。これらの測定項目に対しても, ネットワークの異方性を反映した結果を示した。
  • 工藤 宏人, 亀山 敦, 西久保 忠臣
    2005 年26 巻2 号 p. 98-110
    発行日: 2005/06/10
    公開日: 2012/08/20
    ジャーナル フリー
    カリックスアレーン (CA) やシクロデキストリン (CD) は一分子内に多くの水酸基を有する環状化合物である。CAやCD類に関する研究はこれまで, ホスト・ゲスト分子挙動に関することが多く, これを機能性環状オリゴマーや高性能材料の合成原料として捉えることはほとんどなかった。しかし, これらのオリゴマーは環状であるが故に, 熱分解温度やガラス転移温度が高く, 構造によっては制膜性を有する。このことから, CAやCDの誘導体類は機能性材料として優れた特性を発現すると期待される。そこで, 最近, 筆者らはCAやCDの水酸基に様々な光反応性基として, ラジカル重合性基, カチオン重合性基, 光酸発生剤により分解される脱保護基の導入とその光反応性について検討を行った。その結果, 良好な耐熱性と制膜性および優れた光反応性を有していることが判明した。このことは, 優れたUV硬化樹脂やレジスト材料へ展開が可能であることを示した。さらに, 光異性化反応基を有するCA誘導体類の合成とその光反応性について検討した。それらは光異性化反応前後において非常に大きな屈折率変化を示すことが判明し, 光デバイス材料として展開が可能であると思われる。
  • (その2) FRP防食ライニングの技術と樹脂の動向-ビニルエステル樹脂-
    大谷 和男, 野間口 兼政
    2005 年26 巻2 号 p. 111-118
    発行日: 2005/06/10
    公開日: 2012/08/20
    ジャーナル フリー
    本誌にシリーズとして「樹脂ライニングの動向」について一連の報告を始めており, その始めとして「FRP防水ライニングの技術と樹脂の動向」をまとめている。今回は (その2) として「FRP防食ライニングの技術と樹脂の動向」の部分のうち, 今日使用量が拡大している「ビニルエステル樹脂」について述べる。この分野ではエポキシ樹脂も従来から広く使われており, また古くからフェノール樹脂, フラン樹脂等もあるが, これらについてはあとのシリーズ (その3) 以降で最近の動向に絞って報告の予定である。
    ビニルエステル樹脂については話題が多く, 樹脂ライニング用途でも多岐に渉り, 枚挙にいとまがない。そこで, ここでは樹脂ライニングでも最近, 最も注目されている市場, 「上下水道関連設備」関係に絞り概説する。
    上水道関連では (社) 日本水道協会規格のJWWA.K149によりビニルエステル樹脂の使用が認められている。上水道関連に比較し, 下水道関連は市場が大きい。本報ではここに問題を更に絞り込んでご紹介する。下水道関連では, 特に管路関係で新工法開発も最近目覚しいので, 一部この話題にも触れる。
  • 近藤 秀一
    2005 年26 巻2 号 p. 119
    発行日: 2005/06/10
    公開日: 2012/08/20
    ジャーナル フリー
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