ネットワークポリマー
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28 巻, 3 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 滝花 吉広
    2007 年28 巻3 号 p. 68-73
    発行日: 2007/09/10
    公開日: 2012/08/20
    ジャーナル フリー
    ノボラック型フェノール樹脂の合成触媒として種々のポリ酸を検討した。固体のまま反応系に添加すると, 速やかにフェノールとパラホルムアルデヒドが反応した。しかし, 転化率は頭打ちで, 分子量分布も蓚酸で行ったものと変わらなかった。ヘテロポリ酸の一種である12タングスト (VI) ケイ酸n水和物 (SiW) を水溶液にし, 液一液2相分離反応を行ったところ, 分子量分布が狭い樹脂が高い転化率で得られることが明らかになった。13C NMRより, 生成した樹脂は分岐が少なく, o-o'体も少ないものであることがわかった。
  • Masashi HORIKIRI, Atsushi SUDO, Takeshi ENDO
    2007 年28 巻3 号 p. 74-81
    発行日: 2007/09/10
    公開日: 2012/08/20
    ジャーナル フリー
    A series of multi-functional thiols having thiourethane moieties were successfully obtained by the reactions of 5-membered dithiocarbonates (DTC) with amines and the obtained thiols were reacted with epoxides to examine those reaction behaviors. The polyaddition reactions of the DTC-derived bifunctional thiols with bisphenol A diglycidyl ether were performed in bulk with studying the time-dependence of the viscosity to reveal that those thiols exhibited much higher reactivity than simple alkane dithiols such as 1, 10-decanedithiol. The difference in the reactivities between the DTC-derived thiols and the alkane dithiol suggested that the thiourethane moiety in the former ones played an important role for the promotion of the reaction, which would involve 1) intra-molecular hydrogen bonding between the thiol and the thiourethane groups that promoted deprotonation from the thiol to enhance its nucleophilicity and 2) inter-molecular hydrogen bonding between the thiourethane group and the oxygen atom of the epoxide to enhance its electrophilicity.
  • Katsuhiko KISHI, Ikuyoshi TOMITA
    2007 年28 巻3 号 p. 82-86
    発行日: 2007/09/10
    公開日: 2012/08/20
    ジャーナル フリー
    Quite effective nature of polymers having imine moieties to control the activity of H2PtCl6 in the hydrosylilation process is described. In the presence of the imine-containing polymers, the catalytic of activity H2PtCl6 was found to be suppressed remarkably in the model reaction of trimethylsilane with triethylvinylsilane at ambient temperature. However, a moderate catalytic activity could be attained on heating. The present catalyst was applicable to control the curing process of silicone resin. That is, the catalyst was found to be effective to attain the one-pot thermal latent curable system.
  • 田中 賢治, 山本 和徳
    2007 年28 巻3 号 p. 87-92
    発行日: 2007/09/10
    公開日: 2012/08/20
    ジャーナル フリー
    物質にマイクロ波を照射すると, マイクロ波の照射によって発生する電界で乱された双極子が激しく運動することによって物質内部から急速な加熱昇温が起こる。本研究では, 電子材料として広く用いられている熱硬化性樹脂フィルムの硬化反応の低温短時間化を目指した。その結果, 樹脂骨格への極性基導入によってマイクロ波照射反応の反応性が向上することが分かった。また, マイクロ波照射反応はオーブン中の熱反応と比べて4倍以上反応が速く, 30℃以上反応温度を低下させ, 試験片の反り量を大幅に低減できることが分かった。
  • 吉村 毅, 中川 尚治, 卜部 豊之, 前川 哲也, 井東 達雄
    2007 年28 巻3 号 p. 93-100
    発行日: 2007/09/10
    公開日: 2012/08/20
    ジャーナル フリー
    リサイクルが困難なFRP (繊維強化プラスチック) を亜臨界水を利用して分解し, 無機物を除去したろ液からのスチレンーフマル酸共重合体の分離を検討した。親水性が高いため, 分離が困難なスチレンーフマル酸共重合体をメチルイソブチルケトンや酢酸プロピルを添加することにより, 分離することに成功した。スチレンーフマル酸共重合体の再利用用途を検討し, その構造がFRP用の市販低収縮剤と似ていることに着目した。しかしFRP用の低収縮剤はスチレンとの相溶性が必要であるが, スチレンーフマル酸共重合体はほとんどの有機溶媒に不溶であった。唯一, カルボン酸塩の状態にすれば水に可溶となるので, 水溶性改質剤である1,3-ジクロロ-2-プロパノール, および, エピクロルヒドリンを利用したエステル化によりスチレンと相溶性のある改質を検討した。その結果, 反応は進行するがスチレンには依然として不溶であった。水溶液中に存在するスチレンーフマル酸塩共重合体と非水溶性改質剤であるベンジルクロライドを反応させるために相間移動触媒を利用した結果, エステル化は進行し, 得られた改質ポリマをスチレンに可溶化させることにも成功した。その改質ポリマと市販低収縮剤とを比較し, 改質ポリマが同様の低収縮効果を発現することを確認した。これはスチレンーフマル酸共重合体を構成している原料の価格と比べると, 5~10倍もの付加価値があり, 従来にない高付加価値化リサイクルになる。
  • 木村 秀基, 伊達 雅志, 山元 二郎
    2007 年28 巻3 号 p. 101-108
    発行日: 2007/09/10
    公開日: 2012/08/20
    ジャーナル フリー
    光カチオン重合は, 酸素による硬化阻害が無い, 硬化収縮が少なく接着性が良いなどの特長から種々の分野で注目されており, 光カチオン重合開始剤についても多くの報告がある。光カチオン重合開始剤は主にオニウムイオンと非求核性アニオンから成る塩であるが, 前者についてはヨードニウム, スルポニウム, アンモニウムイオンを中心にUV吸収の長波長化, 光重合活性の向上, 貯蔵安定性の向上, 熱・光ラジカル開始剤兼用などの観点から活発な研究が行なわれている。一方, アニオンについては, 高性能のSbF6塩は劇物で安全性の面から用途が限定されるため, SbF6代替品の開発が中心的なテーマになっている。そのパイオニア的存在のB(C6F5)4-については, 従来のヨードニウム塩に加え, スルポニウムやアンモニウム塩の合成が報告されている。また2種の新規アニオン, Ga(C6F5)4-およびPFnRf(6-n)-, がSbF6-代替候補として提案されている。
  • 小池 常夫
    2007 年28 巻3 号 p. 109-127
    発行日: 2007/09/10
    公開日: 2012/08/20
    ジャーナル フリー
    カーボンナノチューブ (CNT) /エポキシ樹脂複合材料の最近の研究をレビューし, CNT/エポキシ複合材料の様々な特性 (力学的, 熱的, 電気的等) 上の長所を明らかにした。CNT添加による特性向上度合いを特性ごとにまとめ, CNT/エポキシ複合材料のパフォーマンス特性に大きな影響を及ぼす構成素材 (CNT, エポキシ樹脂, 硬化剤) の組合せとともに表に示した。引張り特性, 曲げ特性, 衝撃特性などの力学的特性については, いくつかの論文のデータを引用し図にプロットすることで, 複合材料の特性とCNT添加量の関係の把握を行った。CNT/エポキシ複合材料は実用的な観点から多くの注目すべき特長を持っていることが分かった。
  • 田中 賢治
    2007 年28 巻3 号 p. 128
    発行日: 2007/09/10
    公開日: 2012/08/20
    ジャーナル フリー
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