温度差のある鉛直壁に挟まれた流体による自然対流を乱流モデルによる数値シミュレーションで調べている.我々の知る限り当該流れ場の計算例は多くはないので,既存の乱流モデルを用いた場合に適切な結果が得られるのか確認する.使用した乱流モデルは,標準
k−εモデル,殷ら(1989)による温度場2 方程式モデル,そして吉澤ら(2012)による3 方程式モデル(乱流粘性,運動エネルギー,そして散逸率)である.これらいずれのモデルでも平均速度と平均温度をある程度再現できることがわかった.特に,鉛直方向の熱流束モデルを補った吉澤モデルの結果は,DNS データと良く一致した.
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