骨髄を原発としない, 皮膚浸潤を症状とするTリンパ腫 (Sézary症候群, 成人型T細胞性白血病等) の新しい治療法を試みるために今回我々は,皮膚浸潤のあるATL (Adult T cell Leukemia) 3例, Sézary症候群1例に対してlymphocytapheresis (Leukapheresis, LCP) のみの治療 を行いその効果について検討した。血液分離装置IBM2997を使用し, 1週-3週間隔で1回ずつLCPを行った。判定は血清Ca値, LDH, 白血病細胞数, CD4/CD8比, PHAresponse, 皮疹の改善でおこなったところ, 皮疹上, 4例中消失2例, 改善2例を認め, ATLにおいては2例においてCa値の改善と, 3例全例において白血病細胞数の減少, 相対的CD4細胞の減少がみられた。
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