画像電子学会研究会講演予稿
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画像電子学会第213回研究会講演予稿
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
  • 矢島 邦昭, 田山 典男
    原稿種別: 一般
    セッションID: 04-04-01
    発行日: 2004/10/01
    公開日: 2004/10/13
    会議録・要旨集 認証あり
    少ない投影データから内部構造を可視化するために標本化モデルを用いてきた。CTのように受信センサが豊富な場合は、良好な画像を得ることが可能である。しかし、海洋や工業分野ではコスト面からセンサ数を減らす要望がある。また、画質がある程度の劣化しても高速に内部構造が可視化できる手法が望まれている。これまで、ウェーブレット標本化関数によるファンビーム方式のWMR(Wavelet Model Reconstruction)法について検討してきた。WPR法では計算速度向上のため伝播経路からの影響範囲を狭くしていたが、送信センサと受信センサ付近での投影データの間隔が異なり、受信センサ付近では空間データの欠如が発生する。そこで、伝播距離により標本化関数を変更するマルチ標本化関数という概念を用いたMulti-WMR法について報告する。
  • 目黒 光彦, 高橋 知紘, 古閑 敏夫
    原稿種別: 一般
    セッションID: 04-04-02
    発行日: 2004/10/01
    公開日: 2004/10/13
    会議録・要旨集 認証あり
    本研究では,色盲により色の区別が難しいユーザ向けに,カラー画像中の色を弁別しやすいように色変換を施すことで,色の知覚がしやすいカラー画像への変換法を提案する.人間は,光の波長に対して感度の異なる三種類の錐体による反応値の比により,色を知覚している.色盲者は,三種類の錐体のうち,いずれか一つの錐体を欠いている.そのため色盲者にとって,色の弁別が難しい色の組み合わせがある.提案手法は,処理対象のカラー画像を色により領域分割を行い,それぞれの領域の代表色同士が色の弁別がしやすいか否かを判定し,弁別が難しい領域の色の値を変換させることで,知覚しやすいカラー画像を生成するものである.これにより,色覚におけるバリアフリーを実現する一手法が実現される.
  • 山元 正裕, 和田 敏弘, 篠原 克幸
    原稿種別: 一般
    セッションID: 04-04-03
    発行日: 2004/10/01
    公開日: 2004/10/13
    会議録・要旨集 認証あり
    耳介軟骨の輪郭線抽出法,輪郭の放物線弧による近似および輪郭線による個人識別の方法について述べた.輪郭線の抽出にはCannyの輪郭抽出方法が有効であることを述べた.輪郭線による個人識別では,放物線弧が内接する三角形の重心点列の差を特徴ベクトルとする方法で識別実験を行った. その結果,より高い識別率を得た.
  • 北村 誠, 小野 文孝
    原稿種別: 一般
    セッションID: 04-04-04
    発行日: 2004/10/01
    公開日: 2004/10/13
    会議録・要旨集 認証あり
    ハーフトーン画像の符号化圧縮方式として、一般的にJBIGやJBIG2などによる可逆符号化が検討されているが、誤差拡散法やブルーノイズディザ法のようなランダム性の強い画像に関しては、満足できるレベルには達していない。 そこでこのようなハーフトーン画像のより効率的な符号化を探るために非可逆符号化の導入を前提とし、原画の多値情報を符号化伝送し、受信側で2値化する方法を提案した。この場合、必ずしも原画の忠実な情報が必要ではないと思われるので解像度と画素精度を制御し情報量と画質の関係を求めた。その結果画質をほぼ維持したままJBIG2と同程度の圧縮率を達成することが可能であると分かった。
  • - 4次元伝承折り鶴の立体視表現 -
    井上 亮, 糸原 良子, 矢島 邦昭, 海野 啓明
    原稿種別: 一般
    セッションID: 04-04-05
    発行日: 2004/10/01
    公開日: 2004/10/13
    会議録・要旨集 認証あり
    4次元空間とは,3次元空間に直交する第4軸を加えた空間である.本研究では普通の折り紙(3次元折り紙)を拡張した4次元折り紙をテーマとして,そのCG表現法について研究する.最初に4次元のしを例にとり,折り紙の折り方,表裏および山谷折りについて説明する.次に,4次元折り紙建築を例にとり陰線処理について説明する.最後に,Uバッファ法や4次元Zバッファ法の4次元CG表現の実現には立体視の利用が必要であることを,4次元折り鶴を例にとり説明する.4次元折り鶴の翼の開閉について,立体視を用いた4次元CG画像を作成し,その有効性を述べる.
  • 勝又 直樹, 庄司 佳織, 矢島 邦昭, 海野 啓明
    原稿種別: 一般
    セッションID: 04-04-06
    発行日: 2004/10/01
    公開日: 2004/10/13
    会議録・要旨集 認証あり
    生け花は,型によってその美しさを表現するものであり,花材をある程度抽象化したものからでも実際にその美しさを感じ取ることが出来る.さらに,生け花の教則本〔1〕にある型は抽象芸術の観点から見ると興味があり,本来道具を必要とする生け花をパソコン上で手軽に行うことが出来れば実用的にも便利である.本研究ではこれまで,葉や花といった各花材を抽象化したものを用いて生け花をし,型の美しさを表現できるものを開発してきた.そのシステムは,2次元空間で作業を行うことによって,切る・曲げる等の各操作を容易にしたものである.その一方で,実際の生け花では成長途中の枝も使用することから,時間の概念を取り入れたシステムへの改善を目指す.このことは同時に,花材の自動生成にも繋がるものであると考えられる.
  • 池田 佳代, 沼田 秀穂, 青木 輝勝
    原稿種別: 一般
    セッションID: 04-04-07
    発行日: 2004/10/01
    公開日: 2004/10/13
    会議録・要旨集 認証あり
    映像編集の複数素材合成の1手法としてクロマキー合成がある。立体映像の編集においても、このクロマキー合成を行うことが可能であるが、立体映像特有の合成効果についてはまだ評価されていない。2眼式カメラで撮影する際、一般的には交差法が用いられる。交差法では右カメラと左カメラの光軸の交点であるコンバージェンスポイントが存在し、その映像の立体感の調整に利用する。複数の立体映像をクロマキー合成する場合には複数のクロスポイントが設定されることになる。この複数のコンバージェンスポイントを持つことによる影響の研究を行い、多様な立体映像コンテンツ製作、編集に寄与する。
  • 沼田 秀穂, 池田 佳代, 青木 輝勝
    原稿種別: 一般
    セッションID: 04-04-08
    発行日: 2004/10/01
    公開日: 2004/10/13
    会議録・要旨集 認証あり
    従来、言語による情報伝達は紙での文字表現を主体として推移してきたが、IT化の 進展に伴い、多メディアの利用が加速度的に広まった。一方、映像情報伝達もテレビ電話から、デジタル放送、蓄積型放送などへと推移し てきた。これらの映像の中で次世代コンテンツ、次世代コミュニケーションとして立 体視映像が注目されている。しかし奥行き方向認識、奥行き距離認識という2Dには無い特徴を持つことができ る立体視映像において、そのテキストの扱いが未整理である。本研究は、次世代コンテンツの一つとして重要な立体視映像におけるテキストの融合 手法に注目し、適切なテキスト表現と表現手法の拡張に関する研究を行う。
  • 小池 真由美, 青木 輝勝, 池田 佳代, 伊藤 学, 日高 宗一郎
    原稿種別: 一般
    セッションID: 04-04-09
    発行日: 2004/10/01
    公開日: 2004/10/13
    会議録・要旨集 認証あり
    近年,インターネット等のネットワークを用いたコンテンツ流通が盛んに行われるようになり,音楽配信に加え映像配信も急速に普及しはじめている。このような背景のもと画像検索に関するニーズが急速に高まってきているが,現在画像検索技術は必ずしも実用レベルに達しているとは言えず,今後さらなる改良に向けた研究開発が必要であることは言うまでもない。本稿では、現在の画像検索の最大の問題は入力インターフェースにあることを言及した上で,よりよいインターフェース構築のための検証を行い、その結果を示す。
  • 伊藤 学, 小池 真由美, 池田 佳代, 日高 宗一郎, 青木 輝勝
    原稿種別: 一般
    セッションID: 04-04-10
    発行日: 2004/10/01
    公開日: 2004/10/13
    会議録・要旨集 認証あり
    高速ネットワークの常時接続や,ハイスペックPCの普及により,デジタル化された画像の送受信がいつでもどこでも可能となってきた.しかしながら,自分の意図する画像を効率よく検索する技術は未だ十分とはいえない.この要因として考えられるのは,コンテンツそれぞれが持つ,多義性に他ならない.画像検索においては,自分のイメージした画像を正確にクエリーとして生成するインターフェースと,画像が持つ特徴を的確に抽出するメタデータ化が最も重要であり,このマッチングの精度が検索精度に大きく作用する.これらの課題を解決すべく,本研究では,多くの自然画像に対し,人間の経験値より共通的に認識される被写体の奥行き情報や,カメラ位置及び仰角のパラメータを用いた新しい特徴量表現と,それらを用いた画像の分類について述べる.
  • 山口 貴央, 手島 裕詞, 西尾 孝治, 小堀 研一
    原稿種別: 一般
    セッションID: 04-04-11
    発行日: 2004/10/01
    公開日: 2004/10/13
    会議録・要旨集 認証あり
    近年,3次元形状のデジタルアーカイブ技術の普及が進んでいるため,3次元形状を対象とした類似検索の必要性が高まっている.そこで,本研究では空間分割モデルとモルフォロジー演算を用いた類似度判定手法を提案する.提案手法は,検索形状に対して空間分割モデルによる形状の大局的な特徴量と,モルフォロジ-演算を施し,突起部分や窪み部分を考慮した形状の局所的な特徴量とを組み合わせることで3次元形状の特徴量を算出する.次に,求めた特徴量と,あらかじめデータベースに格納してある特徴量から類似度を求める.最後に,いくつかの実験によって従来の手法との比較を行い,提案手法の有効性を確認する.
  • 小暮 拓世, 小池 真由美
    原稿種別: 一般
    セッションID: 04-04-12
    発行日: 2004/10/01
    公開日: 2004/10/13
    会議録・要旨集 認証あり
    MPEG-21 標準化活動で目標とする複合ネットワークによるデジタルアイテム伝送と多様なDRMの相互運用性を確保するMPEG-21標準の確立作業において、著作権管理制御(IPMP)方式がPart-6として検討されている。本稿では、2004年8月現在における、MPEG-21 IPMP新技術標準化作業の進捗状況とその課題について報告し、今後のこの分野研究の指針を得ようとするものである。
  • 小林 桂, 酒井 利奈, 竹内 昭博, 池田 憲昭
    原稿種別: 一般
    セッションID: 04-04-13
    発行日: 2004/10/01
    公開日: 2004/10/13
    会議録・要旨集 認証あり
    HeMX(Hemodialysis Medical Information Exchange Format)は,日本透析医学会において血液透析に関する診療情報の電子的記述の公認規格として利用されはじめているデータフォーマットである.HeMXの書式で診療記録を電子保存することで,血液透析に関する詳細な診療情報が電子的に交換可能となる.しかし,HeMXを用いた診療記録の交換は紹介状レベルでしか行われていないのが現状である.そこで本研究においては,HeMXを用いることにより血液透析に関する詳細な診療情報を電子的に交換することを目的とし,フォーマットに加えて記述された透析記録を表やグラフでビジュアル的に提示するシステムの開発を行った.HeMXデータファイルからのグラフ表示にはMicrosoft WebコンポーネントとJavaScriptを使用し,コンピュータのOSに依存することないHeMXアプリケーションの作成を試みた.最後に透析医療の効率化と他施設間での診療記録の電子的交換が可能であるか,その有用性について検討した.
  • - 位置情報を用いた高機能化実験 -
    高橋 正, 臼杵 潤, 小宮 一三, 神戸 祥光, 村田 英樹, 川上 隆文
    原稿種別: 一般
    セッションID: 04-04-14
    発行日: 2004/10/01
    公開日: 2004/10/13
    会議録・要旨集 認証あり
    ディジタル福祉マップについての検討は,産学公民連携組織の厚木ITコンソシアムにおいて,実践的な活動として行われている.ディジタル福祉マップは,高齢者や障害者が安全に安心して外出できるようにインターネット上に障害物や生活情報などの福祉情報を掲載した地図である.2003年2月には試作システムを用いた地域実証実験が行われ,その有効性と利便性を確認した.本稿では,最初にディジタル福祉マップのシステム概要とその研究体制について示す.次にディジタル福祉マップにおける位置情報活用技術について検討し,オンライン地図データベースを利用したGPS位置測位アプリケーションを提案する.最後にこれらについての実証実験を2004年2月に行った結果から,参加者の評価により有効性を確認するとともに,ディジタル福祉マップにおける今後の課題について検討する.
  • - ひとつの見方 -
    古閑 敏夫
    原稿種別: 招待
    セッションID: 04-04-15
    発行日: 2004/10/01
    公開日: 2004/10/13
    会議録・要旨集 認証あり
    画像の符号化は、静止画およびテレビ等の動画像を対象としてかれこれ40年以上も研究が続けられており、1990年少し前から次々と制定されてきた各種国際標準も、今では通信・蓄積・放送そしてインターネットにおいて幅広く国際的に活用されている。本稿では、MPEG以前における研究・開発の歴史と国際標準化活動について、概略を紹介しつつ、必ずしも符号化技術にこだわらない視点から私見を述べる。
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