林業経済研究
Online ISSN : 2424-2454
Print ISSN : 0285-1598
69 巻, 1 号
林業経済研究
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 2023 年 69 巻 1 号 p. Cover_1
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/08/17
    ジャーナル フリー
  • 2023 年 69 巻 1 号 p. Toc_1
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/08/17
    ジャーナル フリー
  • 林業経済学会2023年春季大会運営委員会
    2023 年 69 巻 1 号 p. 1-2
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/08/17
    ジャーナル フリー
  • 2020年の動向を中心に
    福田 淳
    原稿種別: 論文
    2023 年 69 巻 1 号 p. 3-15
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/08/17
    ジャーナル フリー
    世界の木材貿易は,2020年以降,COVID-19のパンデミックを契機として,大きく変化しつつある。本研究では,林野庁作成資料,UNECE/FAO「林産物市場年次報告書」及びITTO「世界の木材貿易に関する隔年評価報告書」により,温帯地域の丸太・製材,熱帯地域の丸太・合板を対象に,2020年の需給動向を整理した。温帯地域では,2020年の木材消費量は全般的に減少したが,北米では,住宅需要の増加と製材価格の高騰により,針葉樹製材の生産量・消費量が増加した。欧州では,キクイムシ被害木の処理により,針葉樹製材の生産量が増加するとともに,中国向けの木材輸出が急増した。中国は,旺盛な需要により,世界の丸太輸入量の46%,製材輸入量の22%を占めている。熱帯地域では,インドネシアとマレーシアの合板生産量が減少する一方,ベトナムの生産量・輸出量が急増している。ロシアは2022年1月から丸太輸出を禁止する一方,G7諸国は,ロシアのウクライナ侵攻に伴い,木材を含む対ロシア制裁措置を発動した。今後,対ロシア制裁や貿易政策の不安定化により,日本の木材輸入も影響を受ける可能性がある。
  • 大塚 生美
    原稿種別: 論文
    2023 年 69 巻 1 号 p. 16-26
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/08/17
    ジャーナル フリー
    本論に与えられた課題は,ウッドショックによって丸太価格と需要が上昇したにもかかわらず十分な木材供給がなされなかったことを受け,1) ウッドショック下の北東北地方の価格上昇の実態と,2) ウッドショック下の川上の反応について,明らかにすることである。そこで本論では,まず,研究対象となる北東北地方の木材生産・流通構造の特徴を概観した上で,政府統計に基づきウッドショック下の北東北地方における丸太価格・製品価格の動きを確認し,国・県の業務資料ならびに森林所有者,林業経営体,林業団体,行政等の林業関係者への聞き取り調査によって,分析を進めた。その結果,北東北地方の林業生産力は,林業経営体の経営戦略に左右されることが明らかになった。その経営戦略は,主に,①素材生産事業と造林・保育事業の労働配分,②立木購入と国有林請負事業の事業比率の調整,③立木在庫の質や量による事業地選択,④大規模流通事業体を介することによる心理的費用をも含む取引費用の平準化であった。
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