林業経済研究
Online ISSN : 2424-2454
Print ISSN : 0285-1598
69 巻, 2 号
林業経済研究
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 2023 年 69 巻 2 号 p. Cover_1
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/11/12
    ジャーナル フリー
  • 2023 年 69 巻 2 号 p. Toc_1
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/11/12
    ジャーナル フリー
  • 幡 建樹, 井上 雅文
    原稿種別: 論文
    2023 年 69 巻 2 号 p. 1-12
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/11/12
    ジャーナル フリー
    第3次ウッドショック期における木材輸入減少の実態,輸入減少に対する木材産業や流通業者等の対応について考察することにより,現在の日本の木材流通構造の課題について検討した。将来におけるウッドショックの発生を阻止,あるいはその影響を緩和するためには国産材の供給拡大が必要であるが,それには中長期の期間を要する。したがって,現状の流通構造を踏まえて,ウッドショックが再び発生した際に,その影響をなるべく小さく抑える方法を準備しておく必要がある。輸入材の供給量の変化は品目によって異なった。その要因として海外サプライヤーとの取引関係の強弱が指摘でき,輸入量の安定化には海外サプライヤーとのサプライチェーンの維持・強化の必要性が示唆された。また,ウッドショックの影響は完成品で輸入される木材への依存度が高いサプライチェーンで大きかったことから,このようなサプライチェーンでは,輸入材の供給量の減少時に市場の混乱を緩和するために在庫機能の強化が必要と考えられる。
  • Christoph END, Sebastian HEIN, Shinji YAMAMOTO
    原稿種別: Article
    2023 年 69 巻 2 号 p. 13-21
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/11/12
    ジャーナル フリー
    International forestry knowledge circulation took off in the middle of the 19th century. Germany was considered one of the leading countries in forest sciences. German forestry scholars travelled abroad to explore foreign forests and helped to establish modern forestry, e.g., in India or the US. Japan was also a country of interest, especially when German forestry scholars started trials with tree species from Japan in 1882. Dr. Heinrich Mayr, was the first forestry expert from Germany to explore the forests of Japan in 1885. He later held the chair for Forest Botany and Silviculture at the College of Agriculture and Dendrology in Tokyo from 1888-1891 and thus became one of the key persons in forestry knowledge circulation. Some of his students, e.g., Seiroku Honda or Zentaro Kawase, became leading forestry scholars in Meiji-Japan. For forest sciences in Germany, this circulation of knowledge was also important. For example, Mayr sent tree seeds to his colleagues and introduced new grafting and mushroom cultivation techniques; his reports about his travels in Japan gave deep insights into forest conditions and traditions. Traces of this knowledge circulation can still be found today, e.g., at the Experimental Forest Garden in Grafrath near Munich.
  • 三ツ井 聡美, 宇野 忠, 堀内 雅弘
    原稿種別: 論文
    2023 年 69 巻 2 号 p. 22-32
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/11/12
    ジャーナル フリー
    国立公園における外来植物の管理策の実装には観光客の協力が欠かせない。富士山では登山道入口に,観光客の靴から植物の種子を取り除くための防除マットが設置されている。より多くの観光客に防除マットの使用を促すため,効果的な介入方法の検討が課題となっている。本研究は,観光客の防除マットの使用行動と,今後防除マットを使用する行動意図に影響を与える心理的要因を明らかにすることを目的とした。アンケート調査から,(i) 行動に対する態度,(ii) 規範意識,(iii) 行動の容易さ,(iv) 場への愛着,(v) リスク認識,(vi) 防除マットの役割に関する知識,の6つの要因の影響を調べた。その結果,防除マットの役割に関する知識と規範意識が行動と正の相関にあることが示された。防除マットの役割に関する情報提供や規範意識に訴える介入は,防除マットの使用行動を促すと考えられる。また,今後の行動意図に対しては,行動の容易さ,リスク認識,行動に対する態度が影響していた。行動にかかる時間的・心理的コストを 低減する戦略や,外来植物のリスクと防除マットの意義を強調して伝えることが,今後,観光客の防除マットの使用行動を促す可能性がある。
  • アンケート調査の結果から
    福田 淳, 近藤 美由紀, 井上 博人
    原稿種別: 論文
    2023 年 69 巻 2 号 p. 33-42
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/11/12
    ジャーナル フリー
    市町村では,森林・林業行政に関する業務が増加し続ける中,林務担当職員の体制は十分とは言い難い。このため,林野庁は,平成29年度から,市町村又は都道府県が個人委嘱又は法人委託により森林・林業の技術者を活用する「地域林政アドバイザー」(以下「アドバイザー」)制度を導入した。令和3年度におけるアドバイザーの活動実績は全国で258名となり,森林経営管理制度と森林環境譲与税の開始により,その重要性は一層高まっている。本研究では,アドバイザーの現状と課題を明らかにすることを目的として,調査時点で活動しているアドバイザー全員を対象に,アンケート調査を実施した。その結果,回答者の年齢層は60歳代以上が61%であること,専従率は63%で,専従者の42%が都道府県職員OB,兼務者の43%が森林組合職員であること,雇用者からの直接打診で就任した者が54%を占めるが,具体的な業務内容が不明であるために就任に不安を感じた者が41%いること,主に技術的助言を行いながら自らも企画・立案を行う者が30%を占めること,業務に対して満足又はやや満足している者は82%を占めることなどが明らかになった。アドバイザー業務の魅力を高めるためには,都道府県による支援の強化,アドバイザー相互の交流促進,関係者の連携体制の強化を図る必要がある。
  • 自由学園を事例に
    厚味 英, 髙田 乃倫予, 山本 信次
    原稿種別: 短報
    2023 年 69 巻 2 号 p. 43-51
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/11/12
    ジャーナル フリー
    学校林に関する研究は,その設立経緯から公立学校の事例が多く,現在の活動状況に関する報告は環境教育利用を中心とした「新しい学校林」を扱った事例に偏っている。一方で学校の基本財産形成を目的として設置された「伝統的な学校林」は利用が低調である。よって本研究では,伝統的な学校林を今後有効利用していくために調査の及んでいない私立学校学校林の現状と課題を明らかにし,学校林の抱える課題や解決方法を抽出することを目的とした。調査対象は学校法人自由学園であり,調査方法は文献収集と整理,半構造化インタビューによる聞き取り調査,現地踏査である。その結果1950年の植林開始から生徒が造林・育林作業を担い現在も実施していること,学校林の木材を用いて校舎建築や木工品製作が行われていることから,森林造成から木材生産という一連の流れが学校教育に直結していることが確かめられた。こうした活動が可能な理由として,教員の長期在籍,独自のカリキュラムでの活動展開,教育理念に沿った活動展開という私立学校の特徴が関係しており,これらを参考した新たな仕組みの構築や応用が公立学校学校林の抱える問題解決する要素の一助になると考えられる。
  • 前川 洋平
    原稿種別: コメント
    2023 年 69 巻 2 号 p. 52-53
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/11/12
    ジャーナル フリー
  • 尾分 達也
    原稿種別: コメント
    2023 年 69 巻 2 号 p. 54-56
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/11/12
    ジャーナル フリー
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