林業経済研究
Online ISSN : 2424-2454
Print ISSN : 0285-1598
最新号
林業経済研究
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 2023 年 69 巻 3 号 p. Cover_1
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
    ジャーナル フリー
  • 2023 年 69 巻 3 号 p. Toc_1
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
    ジャーナル フリー
  • 笹田 敬太郎, 石崎 涼子, 鹿又 秀聡
    原稿種別: 論文
    2023 年 69 巻 3 号 p. 1-15
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
    ジャーナル フリー
    森林経営管理制度の導入に伴い,市町村森林行政の役割や管轄業務は増えている一方,その実施体制は脆弱だと指摘されている。本研究では,こうした市町村森林行政を補完する方策として,森林組合・コンサル・測量会社などの外部組織への業務委託に注目し,全国の1,612市町村および47都道府県を対象としたアンケート調査結果などをもとに,森林経営管理制度における業務委託の実態を明らかにした。その結果,森林経営管理制度関係業務の委託割合は森林法関係業務より高いものの,同制度を実施する市町村の約7割は自前で業務を行っていた。業務の委託先で最も多いのは森林組合であるが,データの取得や分析の業務はコンサル・測量会社への委託も多かった。また,市町村をサポートする組織の存在が業務委託の推進に影響していることが示唆された。業務委託を行う市町村ほど,森林経営管理制度に係る各業務の実施率が高くなっており,業務の進捗スピードの向上や高度化といった面でメリットがみられた。一方で,委託できる業務には限りがあること,人員が限られている市町村ほど委託が難しく,仕様書の作成や積算根拠の算定面でサポートが必要となるなどの課題も明らかとなった。
  • 木谷 惇志, 栗山 浩一
    原稿種別: 論文
    2023 年 69 巻 3 号 p. 16-23
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
    ジャーナル フリー
    新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の感染拡大により国立公園の訪問者数が減少した。本研究の目的はCOVID-19 対策が全国34ヶ所の国立公園に及ぼした影響を分析し,今後の政策のあり方を示すことである。全国の国立公園利用に 関するアンケート調査を実施し,感染拡大前後の訪問データを収集した。このデータを用いて多重離散連続極値 (MDCEV) モデルによりCOVID-19の影響を推定した。結果は以下のとおりである。第1に,COVID-19の影響によって重症化リスクの高い高齢者の訪問数が減少したが, 感染リスクの低い自然型の国立公園への訪問数は減少していなかった。第2に,GoToトラベルキャンペーンによる旅費補助はCOVID-19の影響を補填するには不十分であり,COVID-19による訪問回数の減少分を100%埋め合わせるためには少なくとも訪問1回あたり2,000円以上の追加の旅費補助が必要であった。第3に,マイカー規制の緩和は,マイカー規制を設けている公園では感染拡大前の水準まで訪問数を戻すことが可能だが,規制を行っていない公園の訪問者が減少することが示された。
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