視覚の科学
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29 巻 , 4 号
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弔辞
巻頭言
総説
  • 坂本 雄児
    原稿種別: 総説
    2008 年 29 巻 4 号 p. 120-125
    発行日: 2008年
    公開日: 2019/11/08
    ジャーナル フリー

    電子ホログラフィは,通信技術を用いて三次元映像が表示可能な技術で,人間の視覚生理(視差,輻湊,焦点調節)を満足する理想の三次元ディスプレイといわれてきた。しかし,製作には高度な技術が必要で高価になりすぎるため,現在まで商業的に利用可能なシステムは実現していない。近年,微細加工技術やコンピュータ関連技術の発展により,電子ホログラフィの研究が促進されてきている。とくに1990年にマサチューセッツ工科大学のBenton教授のグループがカラー三次元動画の表示に成功したことにより,電子ホログラフィの可能性が認知され,これ以降,刺激を受けた研究者が多くのシステムを試作してきた。とくに昨年,商用化の可能性をもった試作システムが開発された。改善すべき点があるが,現状の技術内で量産化,低価格化が可能であり,非常に有望な手法である。本稿では,電子ホログラフィの概略と今後の課題,展望について解説する。

  • 大沼 一彦, 野田 徹
    原稿種別: 総説
    2008 年 29 巻 4 号 p. 126-131
    発行日: 2008年
    公開日: 2019/11/08
    ジャーナル フリー

    アクリル製の非球面眼内レンズ(IOL)の特性が話題になって,その普及も目覚ましい。アクリルが使われるのは,屈折率が高く薄いレンズが作製でき,小切開の手術ができるからである。しかし,アクリルはアッベ数が小さい。これは色収差が大きいことを示している。球面収差を0μmにすることの利点は,フォーカス位置のコントラストの高さである。しかし,フォーカス位置以外ではそれは期待できない。むしろ,球面収差が残ることで,フォーカスが合う範囲が広がる利点がある。また,手術によって非点収差が残ると,像の質が悪くなるといわれている。ここでは,いくつかのシミュレーション像を用いて,非球面IOLの特性を述べる。

原著
  • 玉置 明野, 小島 隆司, 吉田 則彦, 加賀 達志, 市川 一夫, 須藤 史子
    原稿種別: 原著
    2008 年 29 巻 4 号 p. 132-136
    発行日: 2008年
    公開日: 2019/11/08
    ジャーナル フリー

    目的:黄斑上膜(ERM)症例の光学式眼軸長測定(PCI)と超音波Aモード(US)による眼軸長(AL)測定値の比較。

    方法:ERMを伴う38例40眼に対し,白内障および硝子体手術前にPCIとUSによるALと中心窩網膜厚(FT)を測定した。PCIでみられるダブルピーク(DP),ピーク間距離,PCIとUSでのAL測定値の差とFTの関係および術後屈折誤差に関して検討した。

    結果:DPは14眼(35.0%)に認め,ピーク間距離とFTは正の相関を示した。PCIとUSのAL測定値の差はFTとは相関せず,PCIの後方ピークに基づき決定した眼内レンズ(IOL)挿入術後の屈折誤差は±1.0D以内が95.0%,USでは90.0%で,PCIの前方ピークを用いると術後屈折値が予測値より近視化することが示された。

    結論:PCIはERM症例においてUSと同等に有用だが,DP症例ではIOL度数決定に後方ピークを使用する必要がある。

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