2008年から2021年に眼精疲労を訴えた受診者の調節機能と処方眼鏡を3年間隔で5期に分けて観察をおこなった。
調節機能では,調節痙攣は初期には若年者のみで観察されたが,最近では全年齢層に広がっていた。また,これまでの調節異常病名では分類できない調節機能異常が増加していた。処方眼鏡では,最近では30歳以上の累進屈折力眼鏡の処方割合が80%を超えており,青壮年でプリズム眼鏡の処方割合が70%までに達していた。
デジタルデバイス使用者の眼鏡処方では調節機能と眼位への配慮がますます重要になっている。
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