【目的】学童期における身長発育と屈折度数変化の関係性について検討すること。
【方法】2016年から2019年に「詳しい視力検査」へ参加し,経時変化を追うことのできた小学1年生から中学2年生の延べ642名1261眼(男児342名,女児300名)を対象とした。非調節麻痺下での両眼開放型オートレフケラトメーターにて屈折度数を測定し,等価球面度数を算出した。身長のデータはアンケート回答から取得した。学年,性別で14群に分類し,各群における1年間での屈折度数変化量と身長変化量の関係性について検討した。
【結果】屈折度数変化量と身長変化量には,男児は小学6年生~中学1年生で有意な相関が認められ(r = −0.27, p = 0.005),女児では小学4~5年生で有意な相関が認められた(r = −0.32, p = 0.003)。
【結論】男児は小学校高学年から中学校,女児は小学校中学年から高学年にかけて屈折度数と身長の変化が相関していた。
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