視覚の科学
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31 巻 , 2 号
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巻頭言
総説
  • 秋葉 正博
    原稿種別: 総説
    2010 年 31 巻 2 号 p. 39-47
    発行日: 2010年
    公開日: 2019/11/08
    ジャーナル フリー

    フルフィールド(full-field: FF)optical coherence tomography(OCT)は二次元照明および二次元検出を行うことで水平断面を非走査で計測するイメージング法である。顕微鏡の高精細な結像光学系と低コヒーレンス干渉計を組み合わせることで,超高分解能の断層画像の取得が可能である。これまでのFF-OCTの報告はラットや豚の摘出眼球(ex vivo)の計測にとどまり,in vivoでの測定例は報告されていなかった。そこで我々は,FF-OCTの高速化を目指し,2台のCCD(charge-coupled device)カメラを用いた検出光学系によりマウス前眼部の計測を試みた。更に,本光学系を改良することでFF-OCTシステムを人眼眼底計測へ応用し,世界で初めて人眼網膜の計測を成功させた。

  • 森実 健二
    原稿種別: 総説
    2010 年 31 巻 2 号 p. 48-59
    発行日: 2010年
    公開日: 2019/11/08
    ジャーナル フリー

    検影法は他覚的に屈折度を測定する最も満足すべき正確な方法である。しかし,主なる目的は自覚的屈折検査の前段階としての価値である。熟練した検者では極めて高い精度が得られ,条件のよいときには屈折度で0.25D,乱視の軸の5°まで測定できる。多くの教科書では通常,検影法の理論の詳細な説明がある。しかし,検影法は書物の上で学べるものではなく,たゆまざる実習を通してのみ会得できる方法である。複雑な図による説明は文献的資料としては有用であるが,これを理解するにはあまりに複雑で長時間かけても難解である。そこで,ここではできるだけ平易に簡単な幾何光学の式を用いて解説した。

原著
  • 青木 容子, 酒井 勉, 高橋 現一郎, 常岡 寛
    原稿種別: 原著
    2010 年 31 巻 2 号 p. 60-66
    発行日: 2010年
    公開日: 2019/11/08
    ジャーナル フリー

    目的:改造した自動視野計を用いて錐体系と杆体系の反応を簡便に分離測定する。

    方法:対象は健常者68例114眼(21~61歳,平均年齢35±11歳),および網膜色素変性1眼,杆体一色型色覚1眼である。30分間の暗順応の後,改造した自動視野計により杆体系(500nm)および錐体系(650nm)の2波長の検査視標を用いて視野測定を施行した。

    結果:健常者では,500nm視標に対しては周辺よりも中心窩で最も低い相対感度を示し,650nm視標に対しては中心窩で最も高い相対感度を示した。網膜色素変性の症例では,両波長において中心窩より周辺で著しい相対感度低下を示した。杆体一色型色覚の症例では,500nm視標に対する相対感度の上昇を認めた。

    結論:本法は,通常の静的視野検査と測定時間はほぼ同等であり,臨床の場で錐体系と杆体系の反応を簡便に捉えることができ,実用的であると考えられた。

  • 山内 泰樹, 広原 陽子, 不二門 尚, 三橋 俊文
    原稿種別: 原著
    2010 年 31 巻 2 号 p. 67-76
    発行日: 2010年
    公開日: 2019/11/08
    ジャーナル フリー

    眼底のマルチスペクトル画像を取得し,各波長成分の反射率画像を作成し,その情報から任意の照明光を想定し,その照明光の下での色の見えを予測するシミュレーションを行った。本論文では,照明光としてD65, D50, A光源の3種類の標準光源を想定し,分光画像からカラー眼底写真を合成し,均等色空間上に表現することを検討した。その結果,照明光の分光分布に応じて画像の色度が異なること,とくに光の長波長成分が増加することによって色度が黄方向(a*b*平面内でb*方向)に変化することがわかった。本研究では,眼底写真の最適な照明光条件を検討可能なことをシミュレーションにより示した。

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