パーティクルボードの曲げ強さ(Modulus of rupture (MOR))を測定するための標本の大きさの設計方法を開発した。はじめに多数の標本からMORを測定した。測定したMORからモンテカルロシミュレーションで10000組の標本平均を求め,標本の大きさと標本平均の関係を解析した。標本の大きさが15個で9605組の標本平均が95%信頼区間に存在したので,適切な標本の大きさは15個とした。これが起こる確率は96.05%と高かった。次にこの9605組の標本平均の5,10,20,30%点を求めたところ,標本の大きさはそれぞれ10,8,4,2個で95%信頼区間に達した。例えば,67.55%の比較的高い確率で標本の大きさが2個となった。一般的な方法では標本の大きさは28個であったので,本方法により標本の大きさを大きく減らすことができた。