大気環境学会誌
Online ISSN : 2185-4335
Print ISSN : 1341-4178
検索
OR
閲覧
検索
37 巻 , 5 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
  • 牧野 国義, 栗田 雅行, 市川 勇
    37 巻 (2002) 5 号 p. 273-281
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    この研究の目的は, 呼吸器症状有症率と粒子状物質 (PM) 汚染との関連性を検討することである。PMは, 日本では粒径が10ミクロン以下の浮遊粒子状物質 (SPM) として継続測定されている。そこで, ここでは以下の2点を勘案した。一つは, 東京の47測定地点の内で, SPMが最高の板橋地点と最低の青梅地点を含めた6地点とし, もう一つは, 調査対象を測定地点から300m以内に居住する成人女性とした。成人女性は職業曝露 の影響が小さく小地域で観測される大気汚染物質濃度は地域内の濃度範囲も小さくするので, この小地域での調査は従来の調査よりも曝露濃度の推定精度を向上させると考えられる。調査対象へのアンケートは, 呼吸器8症状, 既往歴7疾患, 年齢層, 喫煙習慣, 居住環境項目を含めた簡易化したATS-DLD質問票を用いた。その結果, 5年齢層中60歳以上が最多であったため, 多くの症状の有症率が従来の調査よりも高率となった。せき, たん, 息切れの有症率は, 従来調査で都市に居住する高齢者の成人女性の有症率に相当する15%程度に達した。ロジスティック回帰分析によると, 加齢や喫煙の影響がいくつかの症状について認められ, SPMはせき, たん, 喘鳴, 慢性の喘鳴, 喘息と有意であった。一方, 二酸化炭素 (NO2) はどの症状とも有意でなかった。
    抄録全体を表示
  • 井上 和也, 安田 龍介, 池田 有光
    37 巻 (2002) 5 号 p. 282-301
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    霧が発生すると, 可溶性の物質は霧に溶け込み, 更に液相で化学反応を受けるなどして影響を受けることはすでに良く知られている。しかし, 霧が存在することによる大気汚染物質の挙動への影響はこれだけではないと考えられる。すなわち, 霧が生じることにより大気の成層状態が変化し, 乱流拡散能が変化することを通して, 大気汚染物質の物理的な挙動も影響を受けると考えられる。
    本研究では, 霧が存在することによる大気汚染物質の挙動への影響, 特に地表面への沈着量への影響について, 気象モデル, 沈着モデル, 液相化学モデルを組み合わせて数値シミュレーションを行うことにより調べた。対象とした期間は霧が頻発する夜間である。本研究で得られた主な結果は以下の通りである。
    (1) 霧が発現すると, 大気成層状態は霧層下層で不安定化, 霧層上部で安定化することが確認された。
    (2) 地表面への沈着量は, 霧への溶解や液相での酸化反応などしない物質でさえも (1) の効果によって増大する。
    (3) 総硫黄成分の沈着量も, 霧が出現する場合には増大し, 特に, 硫酸イオンの沈着量は, 霧粒への溶け込みや液相酸化反応などの影響に (1) の効果も加わり, 数十倍程度大きくなる。
    得られた結果は, 大気汚染物質の沈着量を推定する際には, 霧水による沈着, また, 霧が作り出す温度環境のもとで沈着が増大する効果も適切に取り入れる必要があることを示唆した。
    抄録全体を表示
  • 兼保 直樹, 吉門 洋, 近藤 裕昭, 守屋 岳, 鈴木 基雄, 白川 泰樹
    37 巻 (2002) 5 号 p. 302-319
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    光化学反応過程・二次粒子生成を含むSPM主要構成物質の移流拡散モデルを構築して, 関東平野に冬季に出現する高濃度SPM現象の再現を試みた。気象データとして局地気象モデル出力値を, また発生源データとしては第1部で開発した発生源モデルを用いた。二次粒子生成モデルは, ガスー粒子平衡モデルによりNH4NO3およびNH4Clを, SO42-形成は光化学反応モデル内でSO2と OH・の気相反応のみを考慮, 二次OCについては簡単なパラメタリゼーションによりNMHC濃度計算値から推定した。各成分濃度の計算値は, 1994年12月23~25日に野外集中観測が実施された東京都神田・府中, 埼玉県浦和・熊谷, 茨城県つくばにおける測定値によって検証した。計算された各成分濃度は, 都心部にある神田・浦和・府中においては, 経時変化・濃度レベルともに概ね良い再現性を示したが, 郊外部にあたる熊谷・つくばにおいては計算値が実測値を大幅に下回る場合が多く, 発生源モデル・気象モデル等の改善の必要性が示唆された。
    抄録全体を表示
  • 田村 俊樹, 米倉 哲志, 中路 達郎, 清水 英幸, 馮 延文, 伊豆田 猛
    37 巻 (2002) 5 号 p. 320-330
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    奥日光の前白根山周辺におけるダケカンバ (Betula ermanii) の衰退状況やその原因究明のための基礎的知見を得るために, 2000年6月から10月までの5ヵ月間においてダケカンバの生育状況, 葉内成分および土壌の化学性を調査した。前白根山の南東斜面に設定した衰退地で生育しているダケカンバは, 北西斜面に設定した非衰退地で生育している個体に比べて, 個葉面積が小さく, 個体当たりの葉量が少なかった。また, 衰退地のダケカンバにおいては, 非衰退地の個体に比べて, ババチ・ハムシ類による食害が激しかった。更に, 衰退地のダケカンバにおいては, 非衰退地に比べて, 葉の黄化時期, 落葉の開始時期, 葉のクロロフィル濃度, 全可溶性タンパク質濃度およびRuBPカルボキシラーゼ/オキシゲナーゼ (Rubisco) 濃度の低下が早く, 葉の老化が促進されていることが示唆された。したがって, 衰退地のダケカンバは, 非衰退地の個体に比べて, 一成長期において葉をつけている期間が短いため, 個葉当たりの光合成同化産物量も少ないことが考えられた。これに対して, 衰退地で生育しているダケカンバの葉においては, 植物必須元素の欠乏やMnおよびAlの過剰蓄積は認められなかった。また, 衰退地の土壌において養分欠乏やA1およびMnの溶出は認められなかったことから, ダケカンバの衰退を土壌や植物体内の養分欠乏や土壌酸性化では説明できなかった。
    抄録全体を表示
  • 大歳 恒彦
    37 巻 (2002) 5 号 p. 331-341
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    東アジア酸性雨モニタリングネットワーク (EANET) の試行稼働が1998年4月より約2年間にわたり実施され, その状況報告書 (英文)*が2000年8月に出版された。ここではその概要を紹介する。なお, 将来モニタリングネットワークによって東アジア地域の酸性化物質の沈着量分布などが明らかになっていくものと考えられるが, 報告書作成の経緯と目的に述べたように, この報告書の位置づけはネットワーク参加国の最初のステップとしての試行的モニタリング活動のまとめであり, 最新の結果については2001年から開始され, 現在その貴重なデータを蓄積しつつあるネットワーク本格稼働のモニタリング活動に期待したい。
    抄録全体を表示
  • 佐治 光, 久保 明弘, 青野 光子, 中嶋 信美, 玉置 雅紀
    37 巻 (2002) 5 号 p. A57-A62
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
  • 藤巻 秀和
    37 巻 (2002) 5 号 p. A63-A69
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
feedback
Top