本稿では, 学会参加や博物館見学など, 見学体験の履歴データを自動的に可視化することによって, 見学体験の多視点的な理解を可能にし, ユーザ間のコミュニケーションを促進するWEBシステムを紹介する. このシステムは, Web3Dの技術を利用して, 体験履歴データから, 仮想的な半透明の円筒形立体構造を生成する. この可視化技法によって, ユーザの見学体験が, 複数人の他者とのインタラクションによって構成されているということを, 明示的に表現することができる. 本稿では, 関連研究と, システム試作以前に行ったビデオサマリ提供サービスについて検証した後, プロトタイプシステムに関する説明を行う.
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