日本画像学会誌
Online ISSN : 1880-4675
Print ISSN : 1344-4425
ISSN-L : 1344-4425
37 巻, 4 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
論文
  • 斎藤 了一, 小寺 宏曄
    1998 年 37 巻 4 号 p. 528-534
    発行日: 1998年
    公開日: 2006/07/01
    ジャーナル フリー
    面積階調法を用いるディジタルプリントでは,減法混色による2次色,3次色の発生比率が再現色の色域決定を支配する.典型的な混色モデルでは,Neugebauer理論が根底にあり,ここではCMY各ドットはランダムに配置されるが,近年のディジタルプリントではこの理論は当てはまらない.ディジタルプリントで使われる最も単純なモデルはcoaxial配置で,CMY各ドットは同じ位置に配置される.このモデルはシャープなエッヂを作り出す反面,彩度の低い2次色を発生する.一方,CとMインクの混色において,互いの重なりを避けた併置配置ではより鮮やかな青味の色を作り出せる.本論文では,2次色の発生を抑えるmin-med,min-max,minの併置配置を提案し,それぞれのモデルにおける色域を解析して比較検討を行った.
  • 佐藤 徹哉, 村上 嘉信, 尾登 つむぎ, 久田 均
    1998 年 37 巻 4 号 p. 535-541
    発行日: 1998年
    公開日: 2006/07/01
    ジャーナル フリー
    CGM(Carrier Generation Material)にα型オキソチタニウムフタロシアニン(α-TiOPc)を用いたOPC(Organic Photoconductor)を試作し,課題として認められたCGL(Carrier Generation Layer)の塗膜ムラと,高温高湿環境での繰り返しによる帯電電位の低下特性とカブリ状画像ノイズを評価した.
     分散助剤としてポリジメチルシロキサン疎水化シリカを1(wt%)添加することで,静電特性に影響を与えることなく塗膜ムラを抑制することができた.
     高温高湿環境での繰り返しによる帯電電位の低下は,バインダ樹脂をポリビニルブチラール樹脂とメラミン樹脂からなる熱硬化型とすることで抑制することができた.また,CGMの結晶変換方法を酸処理+アセトニトリル処理から,乾式ミリング処理+クロロホルム処理とすることでも改善できた.
     カブリ状画像ノイズも同様に,バインダ樹脂をポリビニルブチラール樹脂とメラミン樹脂からなる熱硬化型とすることと,CGMの結晶変換方法を酸処理+アセトニトリル処理から,乾式ミリング処理+クロロホルム処理とすることで,改善できた.
研究ノート
Imaging Today
『色再現の理想と現実』
feedback
Top