日本画像学会誌
Online ISSN : 1880-4675
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43 巻, 1 号
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論文
  • 佐々木 晋, 谷中 一寿, 春日 秀雄, 星野 担之
    2004 年 43 巻 1 号 p. 4-9
    発行日: 2004年
    公開日: 2006/07/01
    ジャーナル フリー
    立体感はリアリティの重要な要素であり,高い臨場感を得られる立体表示技術が,今後の情報化社会において強く求められている.ホログラフィやインテグラルフォトグラフィは,特殊な眼鏡なしに多方向から立体視が可能な優れた方式であるが,それらの製造には特殊な装置や部品が必要である.そこで本研究では,性能向上が著しいプリンタに着目し,インテグラルフォトグラフィのフライアイレンズをピンホールアレイで置き換え,かつそれを解像度が高く,価格的にも入手が容易なインクジェットプリンタで作成することにより,誰もが容易に入手できる機材のみを用いた簡易な立体表示方式を実現した.パーソナルコンピュータで作成したパターンをプリントした2枚の透明OHPシートの間に透明板を挟み,下から照明をあてると,上から立体画像を観察できる.立体データの作成方法として,独自のプログラムでレイトレーシングを行う方法と,既存のCGソフト(POV-Ray)を用いて視点の位置を制御する方法を提案し,実験の結果,立体視が可能なことを確認した.
解説
  • 水口 仁, 今永 俊治
    2004 年 43 巻 1 号 p. 10-24
    発行日: 2004年
    公開日: 2006/07/01
    ジャーナル フリー
    有機顔料の発色機構を励起子相互作用の立場から概観した.吸収係数が大きな色材の結晶系では光励起に伴い励起状態の非局在化が起こる.このような有機固体系では励起子相互作用(“遷移モーメント間の相互作用”)が強い相互作用となって,吸収帯のシフトや分裂(Davydov分裂)を誘起する.その結果,孤立系の分子とは大きく異なった吸収帯を与えることがある.この根底をなす励起子相互作用を理論的に概説し,いくつかの具体例をあげて説明した
Imaging Today
『ケミカルトナー』
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