曲率は物体の特徴に関する情報を持っている.曲率から輪郭の特徴を特定できれば画像内の特定物体を抽出することができる.また曲率自体を精度よく検出することで物体照合などにも応用できる.これらは画像内の物体認識において必要であり,両方同時に検出することは重要な要素技術となる.本論文ではエッジセグメントごとの曲率を求めることで局所的な形状や特徴を検出すると共に,精度の高い曲率も検出可能な曲率検出法を提案する.入力画像に対してLaplacian and Gaussian(∇
2G)filterを適用しエッジセグメント検出を行う.求めたエッジセグメントから正と負の∇
2G値のピークを探索することで容易にエッジセグメント単位での輪郭形状を決定することができる.また,同時にピーク探索距離から精度のよい曲率が検出可能となる.実験では本手法を実画像に適用してその有用性を示す.
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