低温定着への応用を目指す電子写真システムの一部として,マイクロカプセルトナー(MCトナー)の評価を行う.融点が低い2種類のモデルトナーを作製し,それぞれをカプセル化した.それら4種類のトナーに対する各種の評価を行った.測定方法として,非MC型モデルトナーとMC型モデルトナーを比較しながら評価を行った.測定内容としてはすべてのモデルトナーに対してDSCの測定を行う.そして,レオロジー特性を評価するため,モデルトナーに対して流動特性を評価する.更に,定着性との相関について評価を行う.特に,測定温度やメラミン壁の影響について検討した.更に,モデルトナーに対する定着性の評価を行った.
MC型モデルトナーは,非MC型モデルトナーとは多少異なる融着メカニズムを有すると考えられる.カプセル壁が3nmと薄いMC型モデルトナーの場合,耐ブロッキング性もよく,定着性も良い結果を示した.
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