大気環境学会誌
Online ISSN : 2185-4335
Print ISSN : 1341-4178
検索
OR
閲覧
検索
40 巻 , 3 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
  • 小杉 如央, 今井 秀和, 松本 淳, 加藤 俊吾, 梶井 克純
    40 巻 (2005) 3 号 p. 95-103
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    NO3ラジカル (以下NO,) とN2O5は夜間に高濃度で存在する物質である。
    NO3はモノテルペン類を始めとするVOC等と反応し, 過酸化ラジカルや硝酸を生成する。N2O5はエアロゾル表面で不均一反応を起し, 硝酸を生成する。これらの反応は夜間における重要なNOx消失反応である。
    今回, 我々は新しい手法としてレーザー誘起蛍光法 (LIF法) を用いた高感度, 高時間分解能を有するNO3/N2O5測定装置を開発した。NO3, N2O5の検出下限値はそれぞれ5pptv, 7pptvである (10分値)。
    この装置を用いて2003年の12月に東京都立大学 (東京都八王子市) にて夜間都市大気中のN2O5の測定を行ったところ, 100-800PPtvのN2O5が観測された。また, NOの存在下でもN2O5が存在することがわかった。
    この観測の結果, 冬季におけるNOx消失反応としてNO3とVOCの反応は寄与が小さく, N2O5の不均一反応が支配的であることがわかった。N2O5の不均一反応によるNOx消失量は5.4ppbv/nightとなり, 昼間のOHラジカルを介した反応と同程度の量であった。このことから, 夜間におけるN2O5の反応は大気の酸性化に重要な役割を果たすことが判明した。
    抄録全体を表示
  • 小南 朋美, 松田 和秀, 大泉 毅, 原 宏
    40 巻 (2005) 3 号 p. 104-111
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    2001年本格稼働を開始した東アジア酸性雨モニタリングネットワークの活動の一環として, 2001年のモニタリングデータ報告書が公開されたことを受け, 現時点で可能な乾性沈着推計手法を適用してEANETサイト19地点における硫黄酸化物年間沈着量を推計し予備的な解析を試みた。乾性沈着量は世界気象資料及び米国地質調査局の土地利用データからSO2と粒子状nss-SO42-の沈着速度を計算し, それぞれの大気中濃度との積により推計した。推計されたSO2と粒子状nss-SO42-の土地利用別の沈着速度はこれまでの知見の範囲内にあった。硫黄酸化物年間沈着量は中国の測定地点で他地点より高い値となった。乾性及びnss-SO42-湿性沈着量と人為発生源からの硫黄排出量との比較 (沈着量一排出量) より, モンゴルの1都市, 中国内陸2地点, 東南アジアの2都市で沈着量に比べ排出量が明らかに多く, 中国沿岸1地点で排出量に比べ沈着量が明らかに多くなり, 硫黄酸化物の流出, 流入があると示唆された。また, モンゴル, 日本, マレーシアの遠隔域の地点間で収支を比較した結果, 日本の遠隔域で他地域から硫黄酸化物の流入があることが示唆された。
    抄録全体を表示
  • 藤田 慎一, 松本 健, 高橋 章
    40 巻 (2005) 3 号 p. 112-121
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    空力学的に設計した直径300mmの薄翼型の代理表面を用いて, 二酸化硫黄 (SO2) と硝酸 (HNO3) の乾性沈着量の測定を行った。SO2試料の採取にはK2CO3の6%溶液を含浸させた石英, HNO3試料の採取にはナイロン, 粒子試料の採取にはテフロンの各フィルタを用いた。あわせて気象要素の観測を行い, 乱流抵抗raと層流抵抗rbを計算して, 代理表面法で求めた全抵抗と比較した。
    観測の結果, SO2の乾性沈着量は冬季に増加し夏季に減少するのに対して, HNO3の乾性沈着量は夏季に増加し冬季に減少することがわかった。この季節変化は, 大気中におけるSO2濃度とHNO3濃度の季節変化とパタン的に一致した。乾性沈着量Fと大気濃度Cとの問に原点を通る直線回帰を想定し, その比例定数vs=F/Cの形で沈着速度を求めた。推定されたSO2のvsは約0.6cm s-1, HNO3のvsは約1.1cm s-1であり, これらの値はさまざまな方法を用いて算定された既往の報告値と矛盾するものではなかった。気象要素の観測結果をふまえて, rc=1/vs-(ra+rb) の形で表面抵抗旋を求めた。推定されたSO2のrcは約0.7s cm-1, HNO3のrcはゼロに近い値であった。代理表面法を用いて酸性物質のモニタリングを行う際の問題点と, 今後の課題についても考察を加えた。
    抄録全体を表示
  • 渡辺 幸一, 名取 千晶, 朴木 英治
    40 巻 (2005) 3 号 p. 122-128
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    2003年秋期に立山において霧水の採取・分析を行った。霧水のpHは, 中腹の美女平で4.1~5.0, 山頂に近い室堂平で3.3~5.1であった。美女平では海塩起源成分がしめる割合が高く, 立山が比較的海岸に近いためであると考えられる。霧水中のNO3-/nss-SO42- (N/S) は美女平で高く, 室堂平で低かった。pHが4以下の強い酸性霧は室堂平でしばしば観測され, 酸性霧中の硫酸イオン濃度が高かった。今回の観測期間中で最もpHが低い霧水が観測された9月19日について後方流跡線解析を行った結果, 大陸の汚染物質の影響を強く受けている可能性が示唆された。
    抄録全体を表示
  • Shu-xian Fan, Guo-Xin Jin, Ji-Ping Chen, Shi-Gong Chen
    40 巻 (2005) 3 号 p. 129-135
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    monitoring program for PAHs was conducted for three periods January, April, and July & October (these represent, respectively, the heating period for homes from November to March, the spring-sandstorm period from March to May and the non-heating period for homes from June to October in Yinchuan). The monitoring program for PAHs started in January 1989 and was carried out in 7 specific areas including urban residential, industrial, commercial, cultural & educational, public parks, suburban, and heavy traffic roads in Yinchuan, the capital city of the Ningxia Hui Autonomous Region. The aim of the study was to determine temporal variations of PAHs and their distribution in specific areas and the concentration of particle size-segregated PAHs. A total of 210 samples were collected and 6 PAHs species were identified, they are Phenanthrene (PHEN), Pyrene (PYR), Chrysene (CHR), Perylene (PER), Benzo [a] pyrene (Bap) and Benzfluorence (BFLU).
    It is documented that the concentration of PAHs is the highest in January, the PAHs mainly come from coal burning for heating and vehicle emissions. The concentration of PAHs of the 7 specific areas are arranged in decreasing order: suburbs, heavy traffic roads, urban residential areas, commercial centers, public parks, cultural & educational areas and industrial areas. Bap concentration is ranged from 6.05-29.55 ng/m3 in January, 3.23-13.70ng/m3 in April, which is the spring-sandstorm period, and 0.30-8.70ng/m3 from July to October, which is the non-heating period. Bap has been detected in the specific areas, except for the suburbs in the July through October period. The PHEN, PYR, BFLU and PER are higher in January and have been detected in each specific area. PHEN, PYR and CHR were not detected in the cultural & educational areas nor in the parks in the July & October Period. More than 50% of the PAHs are absorbed in particles less than 2.5μm in diameter with few exceptions.
    Concentration of PAHs is higher in Yinchuan than that in other places concerned in this paper, so great efforts should be made to improve air quality in this region.
    抄録全体を表示
  • 田森 行男
    40 巻 (2005) 3 号 p. A25-A32
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
feedback
Top