日本創傷・オストミー・失禁管理学会誌
Online ISSN : 1884-2321
Print ISSN : 1884-233X
19 巻, 1 号
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教育講演
シンポジウム1 医師はWOCナースに何を望むか? WOCナースは医師に何を望むか?
シンポジウム2 病院・在宅・関連施設で取り組むチーム医療 ~それぞれの機能を活かすために大切なこと~
理事会企画
理事長企画ワークショップ「WOC領域の臨床・研究のグローバル化:英語で発表してみよう!」
原著
  • 飯坂 真司, 竹原 君江, 真田 弘美
    2015 年19 巻1 号 p. 33-39
    発行日: 2015年
    公開日: 2021/04/30
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     目的:スキンケアにおいて角質水分量は乾燥や浸軟の指標として重要である。本研究は臨床で簡便に使用できる携帯型皮膚水分計の信頼性・妥当性の検証を目的とした。
     方法:大学生22名(男性12名、女性10名)を対象とし、準実験研究を実施した。測定部位は前腕屈側と踵部であり、各部位を3回測定した。測定者は学生4名であった。前腕には初回測定後に保湿剤を一定量塗布し、10分後に再測定した。携帯型皮膚水分計(Mobile Moisture HP-10N™)と標準機器(Corneometer CM825®)を測定機器とした。3 回測定の評価者内信頼性、機器間の併存妥当性、部位間の既知集団妥当性、保湿剤塗布による反応性を検討した。
     結果:3 回の測定値の級内相関係数は0.88-0.97 であり、評価者内信頼性はAlmost perfect であった。両機器間の順位相関係数は前腕部0.87、踵部0.93(ともにp<0.001)であったが、両部位ともに携帯型の値は標準機器よりも有意に高かった(p<0.001)。携帯型を用いた場合、前腕部の角質水分量は47.6(SD7.3)と、踵部33.6(13.7)にくらべて有意に高く(p=0.045)、標準機器と同程度に部位間の角質水分量の差を検出できていた。保湿剤塗布後には角質水分量が増加し、その差、比、曲線化面積に対して、両機器間に強い正の相関が認められた。
     結論:携帯型皮膚水分計の評価者間信頼性、相対的な併存妥当性、既知集団妥当性、反応性が確認された。

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