神奈川県に在住する日本人女性で、健診センターを受診した25歳から79歳の女性1000人を対象に、尿漏れの有無または持続状況に関するアンケート調査を実施した。有効回答806人のうち41%の人が尿漏れを経験したことがあり、そのうち65%の人が改善していた。尿漏れを有意に起こしやすい要因として経膣分娩の経験(p<0.01)と高値のBMI(Body Mass Index)(p<0.01)が認められた。また、尿漏れが改善しにくい要因としては、腹部手術の既往が認められた。尿漏れの持続期間の比較から、腹部手術の既往がある場合は妊娠/出産の経験のある場合と同程度の持続期間を示し、骨盤底筋へのダメージをきたすことが示唆された。