日本創傷・オストミー・失禁管理学会誌
Online ISSN : 1884-2321
Print ISSN : 1884-233X
6 巻, 2 号
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第11回日本創傷・オストミー・失禁ケア研究会教育講演
原著
  • 栗原 富江, 佐々木 美佐子, 佐伯 憲子, 落合 延子
    2003 年 6 巻 2 号 p. 7-12
    発行日: 2003年
    公開日: 2023/02/13
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     本研究の目的は、前立腺全摘除術後の排尿障害に対する骨盤底筋群体操の効果と意義を明らかにする事である。
     対象は、骨盤底筋群体操非施行群28名と体操施行群(尿道狭窄をきたした例を除く) 11 名である。排尿障害の項目はIPSS (International prostate symptom score) に基づく7項目に「尿意の知覚」を加えた8項目とし、各々質問紙を用いて調査した。項目①「排尿後の残尿感」③「2時間以内の頻尿」④「尿線途絶」⑦「排尿時のいきみ」において有意差がみられた。特に「排尿後の残尿感」は、退院時(即ち術後体操開始後後約2週間目)・退院後1ヶ月・3ヶ月において有意な改善を見た。又、体操施行群においては尿失禁の重症者は認めず、更に日常生活行動への影響としては、旅行を止めた人はいなかった。この事から、排尿障害に対する体操施行は意義があったと思われた。
     従来諦めと共に放置されていた前立腺全摘除術後の排尿障害に対し、積極的に骨盤底筋群体操を指導する必要性が示唆された。

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