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磯部 征尊, 市村 尚史, 山崎 貞登
原稿種別: 本文
セッションID: 3A2-C4
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本稿では,国際技術・工学教育者協会(International Technology and Engineering Educators Association)が開発した小学校5,6学年のためのI^3プロジェクトのうち,Invention(発明)学習ユニットの到達目標と学習内容,指導計画,プレ/ポストテスト,オーセンティックテストの内容と方法を紹介する。
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井上 徳也
原稿種別: 本文
セッションID: 3A2-D1
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本稿は,科学教育にできる東日本大震災の復興支援として,互いの利害を調整して合意形成を得るためのコーディネーターと,多様な価値観の存在を受容する態度とを提案するものである.
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小西 伴尚, 井上 徳也
原稿種別: 本文
セッションID: 3A2-D2
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は,東日本大震災の復興支援として科学コミュニケーション活動が被災地において必要とされる活動となりえるかを現地の聞き取り調査およびアンケート調査で調べ,因子分析をはじめとして解析した結果,科学を1つの資源として,人々が集い交流し,新たなコミュニティ形成支援を第一義的な目的とした科学コミュニケーション活動のニーズが存在し得ることが明らかとなった.
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仲矢 史雄, 井上 徳也
原稿種別: 本文
セッションID: 3A2-D3
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は科学コミュニケーションを通じて,東日本大震災の復興を支援することを目指し,科学実験教室を被災地において実施した.実践の結果,復興の段階は2つのフェーズに分けられ,具体的な課題が推移することが明らかとなった.
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立花 智子, 楠 晴奈, 丸 幸弘
原稿種別: 本文
セッションID: 3A2-D3
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
これまで産業界と教育界が連携した科学教育を実践してきた筆者らが「東北・教育応援プロジェクト」を立ち上げた.第一弾の科学教育イベント「大実験教室展in 陸前高田(2012/4/28)」では,被災地や,被災地に限らず地域全体が抱えている課題に対し,継続的かつ横展開のできる教育活動支援の仕組みを見出した.
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上村 剛史, 井上 徳也
原稿種別: 本文
セッションID: 3A2-D5
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
首都圏に位置する本校の教育活動に与えた東日本大震災の影響を整理した.震災直後に比べ,落ち着いたものの,依然としてその影響は続いており,教員の負担も増えている.理科教員は,震災以降,その現象の理解や対応において,解説や意見を求められる機会が増え,対応が難しい状況にある.また,自然災害を理解するために,バランス良く地学などを履修し,自然観なども育てる内容を重視しなければならない.
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横山 広美
原稿種別: 本文
セッションID: 3A2-D6
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は社会や個人の科学への価値観(以後,価値意識という)が3.11を経てどのように変化したかについて,社会学,社会心理学,科学史から指摘されていることを網羅的に見ることで,3.11後の科学リテラシーおよび科学教育に必要なことを考察する.
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御園 真史
原稿種別: 本文
セッションID: 3A2-E1
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)などの科学教育プログラムでは,成果を的確に評価していくことが求められている.本稿では,まず有効と思われる課題設定と評価の考え方をレビューする.しかし,その適用は現場だけで進めていくのは難しいと思われ,学習活動の計画段階から評価方法も念頭において,教科教育学,教育工学,教育心理学,教育方法学などの各分野の専門家と連携することを提案する.
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百合田 真樹人
原稿種別: 本文
セッションID: 3A2-E2
発行日: 2012年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本稿は,科学教育の推進を目的としたさまざまな教育プログラムに求められる教育効果の検証をおこなう教育評価の必要性に着目し,定性的調査を活用した探索的分析による教育プログラムの質的評価の意義とそのあり方を検討する。
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渡辺 雄貴
原稿種別: 本文
セッションID: 3A2-E3
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
近年,大学で行われる種々の業務,教育,研究に係るデータを分析・評価・フィードバックし,次段階の取り組みに役立てていく分析手法であるIR(Institutional Research)に関心が高まり,国内の大学でもその取り組みが報告されている.しかしながら,適当だと考えられる部局等がこれにあたってきており,その方法や携わる人員については曖昧である.したがって,IRの組織的な体制構築が課題と考えられる.一方,米国では,このような業務・研究はIRとして組織的に位置づけられ,集中したデータ管理が行われる中で有効に機能している.そこで,本報告では,IRの国内外の大学における取組み,国内外の学協会など動向を報告し,それらを初等中等教育において,援用する可能性について論じる.
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松波 紀幸, 三浦 信也, 友田 早紀, 永井 正洋
原稿種別: 本文
セッションID: 3A2-E4
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は義務教育諸学校における様々な調査結果や記録資料が十分に学校経営や児童・生徒の指導等に生かされていない現状に着目し,高等教育機関に導入され始めたIRの視点に基づいたデータ収集,データ提供,分析,政策立案といった方法を用いて,現在各学校が保有するデータの一部を分析した.その結果,一般に流布している「教育言説」とは異なる知見や学校経営を支援する可能性のあることが明らかとなった.
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山下 修一, 勝田 紀仁
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-G1
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
中学校2年生3クラス(95人)を対象にして,水池・パチンコバネモデルとコア知識を用いた16時間の『電流と回路』の授業を展開し,2つの電熱線を並列・直列につないだ場合の発熱量をうまく説明できるようになったのか,交通流モデルからの脱却を支援できたのかを検討した。事後調査の結果,同校の中学校3年生(120人)や同一市内学力上位校の中学校2年生(95人)と比較すると,モデルとコア知識を用いて発熱課題・明るさ課題にうまく回答し,平均値も有意に高くなっていた。また,57%の生徒が交通流モデルから脱却しており,本研究で開発した授業の有効性が示された。
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新田 英雄, 工藤 知草, 松浦 執
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-G2
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
大人数の学生に対して実施可能な能動的学習法「ピア・インストラクション」を,大学初年次の基礎物理講義に導入した。学生からの回答の集約にオーディエンス・レスポンス・システム(クリッカー)を用いることにより,学生の回答データを収集しピア・インストラクションの効果を定量的に分析することができた。その結果, 設問形式や物理概念ごとにピア・インストラクションの効果に違いが見られることが明らかになった。
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松田 稔樹, 岡本 敬, 早坂 健, 下江 秀人, 小佐野 隆治, 砂岡 康宏
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-G3
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では,新学習指導要領で必須になった「数学I」の課題学習や理科基礎科目の探究活動で,その趣旨に合致し,子ども達の生きる力を育成することに有効な指導計画立案の観点を整理する。特に,教科書に掲載されている課題や教職課程学生が書いた指導案の分析を通じて問題点を洗い出し,教師教育でそれらの改善を促す指導のあり方と関連づけて検討する。
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金子 真隆, 栗本 育三郎
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-G4
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では,学習者への聞き取り調査や行動観察に基づいて我々がこれまで行ってきた,LaTeX挿図用の数式処理マクロパッケージKETpicにより作成される教材のもつ効果に関する検証を一歩進め,認知科学的方法(脳波変動のフラクタル解析)によって,学習者の思考の進展を追跡できる可能性につき,これまで行った試行実験の結果をふまえて検証する。
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大野 美喜子, 西田 佳史, 山中 龍宏
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-G5
発行日: 2012年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
現在,ベビーカーによる指切断事故の発生を受け,さまざまな機関から指挟み事故の予防活動が行われている.本研究で取り上げるベビーカーの事故は「ベビーカーによる指挟み事故」という表記で注意喚起が行われているが,アメリカでは,同じ事故を「指切断事故」と表記して予防活動が展開されている.このような情報伝達の表現形による予防行動への効果は明らかにされていない。そこで本研究では,「指挟み事故」と「指切断事故」が,消費者に,どの程度認知されているのかを調査し,予防メッセージが受信される場合におこる,表現形による伝達内容の縮退現象について考察する.
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山野井 貴浩, 佐倉 統
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-H1
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では,進化論の学習機会および創造論を知る機会がほとんどなかったと考えられる文系大学生を対象に進化論と創造論の両方を紹介する講義を行い,進化論の方が科学的であると考えられたかどうかを講義前後アンケートによって明らかにすることを目的とした。その結果,事前に科学的な考え方に関する講義を行っていたとしても,創造論を知ることで進化論への支持率が高くなるとは限らず,逆に,創造論への支持率が高まってしまう可能性があることが示唆された。
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冨田 小夜, 理科プロジェクトチーム
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-H2
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
理科教育や科学教育における様々な問題を背景に、北海道教育大学における理科プロジェクトとして、教員養成課程の中核的解説となる手引書の開発を行った。その手引書である『解説実験書』の一部を紹介する。また『解説実験書』の評価は今後行い、それによって改善、改訂していく予定である。
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佐藤 明子, 室伏 きみ子
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-H3
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
アメリカでの幼年期を中心とする科学教育について、オハイオ州の教育関係機関を訪問し、そこで使われている教材を中心に、調査を実施した。その結果,科学の概念や現象などの内容の学習と共に、幼年期から科学的方法やプロセススキルを重視し、科学者の活動について、学ぶだけでなく自ら体験するよう考慮されていることがわかった。科学的方法やプロセススキルを理解することは、将来、科学者・技術者として生きるためにも、また市民として生きるためにも重要であり、一つの流れとして早期に提示することは有効であると考えられる。
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御園 真史, 水町 龍一
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-H4
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本稿は,筆者らが開発した大学生向けの「数学コンピテンシーテスト」で出題した「携帯電話料金に関する問題」における誤答分析を行ったものである.普段は,1を基準とする「単位量あたりの大きさ」を考えることが多いが,本問では,3分あたりの量が与えられた場合の処理をみている.この結果,正しく立式できた学生の数は約3割にすぎず,3分あたりの通話料を3で割って1分あたりに直して計算してしまう誤りをしてしまう学生が約4分の1にのぼった.
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岡本 弥彦, 五島 政一
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-H5
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は,理科の授業において科学的リテラシー(科学的能力)を育成することを目的に,W型問題解決モデルを取り上げ,それらの関係について考察した。その結果,「科学的な疑問を認識すること」のためには,W型問題解決モデルの「観察」「発想」「推論」の過程を充実させることが重要であり,その過程を授業に取り入れるための枠組みを設定することができた。
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イルマン アンワリ, 熊野 善介
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-H6
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
Metacognition is a tool to improve one's cognitive capability, where most of students have cognitive capability in knowledge and comprehension. Most of researches emphasis that students who have a good achievement, they have a good metacognitive ability. Instrument research is made according to IMMEX-hazmat software that adopt to simulation card, and then it is conducted to third-years undergraduate students to make assumption that the pupils have been received basic knowledge about general chemistry. According to data, grade point average (GPA) and grade of general chemistry have not positive relation to metacognitive ability. The evidences show that students who have low, middle or high GPA and grade of general chemistry possess good accuracy to solve the problem, but three of students that have middle GPA could solve the problem efficiently. Another evidence shows that good honors student could not solve the problem. Therefore, academic grade not affect to metacognitive ability.
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松尾 七重
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-I1
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では,就学前幼児と小学校低学年児童のための図形教育プログラムを提案する。そのために,図形教育プログラム構築のための枠組みを設定し,それを基に就学前の幼児及び小学校低学年の児童を対象とした図形に関する指導の内容,配列及び方法を構想し,プログラムを構築した。
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田中 義久
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-I2
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究の目的は,中学校数学科における投影図の活用を意図した教材を開発することである。このために,先行研究を踏まえ,教科書『数学 第二類』にある問題に着目して,どのような数学的活動を具体化すべきかを明らかにして課題の設定を行った。その結果,中学校数学科において,投影図を活用して伝票立てを作成する教材が開発された。
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小原 美枝, 中村 孝之, 安藤 秀俊
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-I3
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
数学と理科の連携を考慮した指導として,自然界に見られるマラルディの角について探究する指導事例を開発し,高校2年生を対象に実践授業を行った.また,授業の前後における質問紙調査の結果を分析することで,教材としての有効性を検討した.
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岸本 忠之
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-I4
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
算数・数学科における地域教材は,算数・数学の活用能力を伸ばしたり,数学に対する興味関心を高めたりする意義がある。本研究の目的は,算数・数学科における統計資料を活用した地域教材例を開発することである。教材開発例として,(1)富山のエネルギー利用に着目した教材,(2)富山での日照時間の様子に着目した教材。(3)富山での交通事故の変化に着目した教材を開発した。
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渡辺 信
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-I5
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
『資料の活用』,『データの整理』として,学習指導要領に数学の分野が一つ新しく加わった.情報化時代にふさわしく,膨大なデータを読み取り,将来予測を目指すことで,今回の改訂は注意深い.その新しい分野は従来の統計的な数学の復活ではないことから,名称を統計とは呼ばないことにしている.この新しい試みには情報機器が必要である.
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光永 文彦
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-J1
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
新学習指導要領のもとで4教科横断の統計教育カリキュラム構築と授業実践を行った。それにより,統計的思考力の育成を目標とする課題解決カリキュラムとその授業の枠組みの知見を得た.
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小林 徹也
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-J2
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では,結論を仮定する意味での「解析」指導が生徒の考える力の育成に役立つために,その機能等について再考した.1つは,解析を方向的解析(directional analysis)と解釈したとき,解法を見つけるばかりでなく解をとり漏らさない機能があること.2つめは,解析を配置的解析(configurational analysis)と解釈したときの例と,それには解析の解析ともいえる働きがあることである.
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石井 雅代
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-J3
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
数学においては,性差が他教科よりも表れる傾向にある。特に,中学校から高等学校にかけその様子が顕著に表れる。本研究は,中学校および高等学校の数学の授業において,女子校ならではの効果的な指導について考察したものである。
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井手 静香, 松嵜 昭雄
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-J4
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本稿の目的は,測定の都合上,目視できない事象をデータ・グラフと関連づけて読み取った結果について報告することである。方法は,レゴとマルチプルリプレゼンテーション機能を有したハンドヘルド・テクノロジーを用いて,大学生を対象とした実験授業を計画,実践し,授業後に,グラフから事象及び事象からグラフを読み取る確認テストを実施した。確認テストを数学的視点及び力学的視点から分類した結果,誤った数学的視点及びどちらにも分類されない視点が存在した。
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早田 透
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-J5
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
数学教育において,一般化はその中心的課題の一つである.一般化とabstractionが密接に関係していることは広く認められているが,その様相は必ずしも明確になってきたとは言えない.特に「妥当な」一般化とは何か,その際のabstractionはどの様なモノであるかは未だ不明瞭である.abstractionを抽象と捨象の両側面から捉え,相補的に機能させることで妥当な一般化が達成出来ると言うことを明らかにした.
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町田 彰一郎
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-J6
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
今日の社会の特徴を、Global化社会、情報社会、知識基盤社会と様々に言われるが、本論では、こうした特徴をさらにオーサライズする概念として情報システムと複雑系をキーワードとして取り上げる。今日は工業化社会から複雑系社会へと大きくパラダイムシフトが起っておりそのための混乱が続いている。その中で、複雑系社会とは何か、そこにおける教育のあり方はどのようなものとなるかについて考察した。
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西村 憲人, 小川 正賢
原稿種別: 本文
セッションID: 1G2-G1
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
近年,都市圏を中心に科学実験塾・塾の実験教室(以後,総称して「実験塾」と呼ぶ)が急速に増加している.実験塾は,設備面,安全面,技術面等を考慮すると,通常の塾よりもコストの高いコンテンツであると思われるにもかかわらず,相次いで開校されるにはそれ相応の需要があるからであろうと推察される.本研究では,実験塾の社会的需要の背景に存在するさまざまなステイクホルダー(塾経営者,実験教師,保護者,塾生)のニーズを解明するための分析枠組について考察し,「ニーズ」概念を「教育におけるニーズ」と「市場におけるニーズ」に区分けして把握する枠組を提案する.
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八巻 俊憲
原稿種別: 本文
セッションID: 1G2-G2
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
約30年にわたって実施された「ゆとり教育」政策について、その概観、社会的背景および政策のもたらした影響の分析、および理科教育との関連について考察した結果を報告する。「ゆとり教育」政策は、必ずしも現状に合わない教育政策が継続されることによって子供たちの学習離れや学力低下を助長し、科学的リテラシーの低下や学力格差の固定化をもたらした。新学習指導要領による改善が期待されるが、旧世代における科学技術運用能力の低下が懸念される。
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宮下 治
原稿種別: 本文
セッションID: 1G2-G3
発行日: 2012年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
東日本大震災を経験し,日本列島に住む私たちにとっては知っておかなければならない自然事象に対する知識と知恵が必要である。そのためにも,児童生徒に対しては理論とともに野外自然体験学習の中から体験的にしっかりと学ばせていくことが必要である。本研究は,神奈川県公立中学校における,①自然事象と自然事象(理科)指導に対する教師の意識の実態,②野外自然体験学習の実施状況,③野外自然体験学習の実施内容の調査結果に基づき,現状と課題を明らかにした。その上で,課題に対する改善の方向性について提言を行う。
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岡田 努
原稿種別: 本文
セッションID: 1G2-G4
発行日: 2012年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
東日本大震災後の福島県では地震・津波被害に加え,原子力発電所の事故による被害が加わった.特に原発事故後,学校教育の理科においては放射能汚染により生物や土を扱った観察・実験,栽培や屋外での自然観察体験の自粛が顕著であった.そこで昨年度末に福島県内の小学校向けに震災後1年間の理科教育の課題等についてアンケート調査を実施した.今回はその内容,とりわけ放射能汚染問題が学校教育現場に引き起こした各種課題についてその詳細を報告する.
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三宅 志穂, 中山 迅
原稿種別: 本文
セッションID: 1G2-G5
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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本研究では,イギリスの科学教育研究者と科学教員研修機関のG&T担当者へインタビューを実施した。当事者らの語る当国での経緯と現状について聞き取ることからG&T教育への知見を探った。今回の調査から次の点が分かった。1)イギリスでG&Tは「能力は高いはずなのに発揮できていない子どもである」と見なされている。2)2002年から2007年までG&T教育は政府推進プログラムとして行われ,大学が主導的立場になり,学校レベルにも普及しつつあった。しかし,現在では学校での取り組みは形骸的に残っているだけである。その要因としてG&T者の数値割合を定めてしまったことが,親と学校の混乱を招いたと考えられる。3)子どもの性格の質を教科の到達度の質に置き換えないということが教員研修では具体的な教材紹介によって解説されている。
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瀬尾 祐貴
原稿種別: 本文
セッションID: 1G2-H1
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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本研究では、関数グラフソフトGRAPES の利用を通して、中学・高等学校の数学科教員を目指す学生のICT 活用力の育成の可能性を探る。
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石井 俊行, 橋本 美彦
原稿種別: 本文
セッションID: 1G2-H2
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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中学校理科と中学校数学において、同じ手法で解決することのできる作図の学習事例について調査を行った。その結果、生徒に本実験での両教科の問題を対比させて学習させることは、生徒に両教科の共通性を見いだす能力(抽象化能力)を高めさせる教材として有効であることが明らかとなった。
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山崎 健史, 後藤 聡, 神田 憲興, 小川 まゆ, 速水 二葉, 山本 真人, 益川 弘如, 村山 功
原稿種別: 本文
セッションID: 1G2-H3
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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小学校6年生の理科授業の「てこの規則性」の単元で,工作的発問を用いた授業をデザインした。授業実践により,工作的発問を活用することによって,「子どもが見通しをもった追究をできること」,「子どもが多様な学習活動をできること」,そして,「教師が自分の授業スタイルを見直すきっかけとなること」が明らかとなった。
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栢野 彰秀, 佐藤 未菜, 森 健一郎, 三宅 正太郎
原稿種別: 本文
セッションID: 1G2-H4
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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本発表は、2カ年間にわたって行われた小学校第4学年「水のすがたとゆくえ」単元の授業実践及びそれに基づく授業改善の事例報告である。初年度は、イメージマップを学習支援ツールとして利用し、授業改善を図った。二年次は、初年度に明らかになった成果と課題をもとに、水の三態説明モデル等を開発し、授業改善を図った。その結果、初年度に明らかになった5つの課題のうち、3つが概ね克服された。
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木下 禎人, 山野井 貴浩, 武村 政春
原稿種別: 本文
セッションID: 1G2-I1
発行日: 2012年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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DNA抽出実験に関する教育研究は多数報告されているが,高等学校理科の新学習指導要領の理念である「生物は多様でありながらも共通性をもっている」ことに則ったDNA抽出実験は現在までに開発されていない。そこで,本研究では,各界(原核生物界,原生生物界,植物界,菌界,動物界)に分類される生物からDNAを抽出することで,生物は多様でありながらも共通してDNAを有していることを実験させる実習教材の開発を目的とした。実験前後アンケートの結果から本研究の目的はおおむね達成できたと考えられるが,生徒がより簡単にDNAを抽出できる方法や実験の準備を簡便にする方法についても検討していく必要がある。
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倉林 真理緒, 武村 政春
原稿種別: 本文
セッションID: 1G2-I2
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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平成24年度より先行実施されている高校理科新学習指導要領に基づく生物教育では,今まで「生物I」で扱われてこなかったDNA(遺伝子)に関する分野を,「生物基礎」で扱うこととなった.本研究では,旧学習指導要領下における生物II「遺伝情報とその発現」分野において,教授の際にどのような活動教材が用いられていたか,また,複製・転写・翻訳がどれだけ理解されているかについて,大学新入生等を対象とした質問紙調査を行った.その結果,活動教材はあまり取り入れられていないこと,転写がDNA の両鎖で起こるという誤理解があることがわかった.そこで本発表では、正確なセントラルドグマの理解に加え,コミュニケーション能力育成の点から,活動教材としてロールプレイを用いることを提案する.
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菊地 弘樹, 山野井 貴浩, 武村 政春
原稿種別: 本文
セッションID: 1G2-I3
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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旧学習指導要領に基づく高等学校の生物教育において,実験・実習の実施状況調査が,大学生を対象には行われているが,より詳細な実施状況が把握できると考えられる現職の高校教員に対する調査はほとんど実施されていない.そこで本研究は,現職の高校教員を対象にアンケート調査を行うことで実験・実習の実施状況をより詳細に把握することを目的とした.WEBアンケート回答者総数は73名であり,やや偏りは見られたものの,様々な勤務年数,複数の地域の教員から回答を得ることができた.実施頻度得点と勤務年数との関係について,勤務年数が長いほど実施頻度得点が高くなる傾向があった.実施頻度は生物IIの方が生物Iよりも低く,実験形態は生物I・IIともに演示実験よりも生徒実験がよく行われていることが分かった.本研究の結果を基に考えると,新学習指導要領の「生物基礎」における「3章 生物の体内環境と維持」分野および「4章 生物の多様性と生態系」分野に該当する実験・実習が不足しており,その開発が必要であるといえる.今後は「生物基礎」においても同様のアンケート調査を実施するとともに,不足している分野の実験・実習の開発を行う予定である.
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内山 智枝子, 伊藤 稔
原稿種別: 本文
セッションID: 1G2-I4
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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本研究は教科教育で活用されているペーパークラフトに着目し,生徒がペーパークラフトに関してどのように感じているか高校生物の授業で予備調査を行った。その結果,ペーパークラフトの作業そのものに困難を感じる生徒が存在し,活用には留意点があることが予想された。
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安藤 秀俊, 酒井 麻衣子, 中村 奈央
原稿種別: 本文
セッションID: 1G2-I5
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
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理科の生物領域では,継続観察を授業に積極的に取り入れていく方向性が示されている一方で,継続観察は生徒・教師ともに負担になる場合が多く,実際には効果的に行われていない現状がある。したがって,理科室で飼育・栽培している動植物を生徒が自宅で観察・記録・管理できれば,従来の理科学習の枠組みを超越した斬新な学習方法としてその試みは価値が高い。そこで本研究では,携帯電話やパソコンから遠隔操作できる生物育成システム:アイテラリウムを使用し,生物の継続観察をさせる探究学習の可能性を検証した。
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奥山 英登, 坂東 元
原稿種別: 本文
セッションID: 1G3-G1
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
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教員養成大学の学生に対して、動物園の役割や旭山動物園のコンセプトを学んでもらう講義の機会を得た。受講前の学生に対して、動物園のイメージをテキストマイニングにより調査・分析した。その結果、学生は動物園に対して肯定的なイメージを持ち、動物園を教育施設としても認識していたが、いくつかの役割やコンセプトに若干の誤解と不理解が認められた。
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奥田 俊詞, 福森 貢
原稿種別: 本文
セッションID: 1G3-G2
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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本研究は,マインドストームNXTの教材としての多様性に着目し,小学校における効果的で定着可能な活用方法として,教育課程に位置づけられるクラブ活動における活用が有効ではないかと考え,近隣の小学校と連携し,大学教員および学生が小学校のクラブ活動に関わりながら実践を行った。その結果,活動環境を適切に設定することで,小学校4年生〜6年生のグループが協力して主体的に取り組み,科学的思考を行う活動を実施できることが明らかとなった。
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大関 健道, 木庭 治夫, 長谷川 仁子, 山家 真二, 小倉 康
原稿種別: 本文
セッションID: 1G3-G3
発行日: 2012/08/27
公開日: 2018/05/16
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本調査研究では、各地域において学校及び学校外における児童生徒の理数教育に取り組んでいる機関・組織、団体等を対象にした半構造化面接によって「理数教育充実のための地域における連携・協力関係」の構築にとって必要と思われる要素(条件や資源、仕組み)が抽出された。この結果を基にして教育委員会といずれかの組織・機関・団体がコアになって児童生徒の理数教育支援を持続して継続的に行う「科学教育プラットフォーム・ネットワークモデル(持続可能モデル)」として研究仮説を修正した。インタビュー調査で明らかになった「理数教育充実のための地域における連携・協力関係」の構築にとって必要と考えられる要素について、それぞれの重要度と実現度を中心とした質問項目を作成し、2011年に全国の市区町村教育委員会を対象とした調査を実施した。調査データの分析によって、「科学教育プラットフォーム・ネットワークモデル」の構築、維持・発展のための要因及び要因相互の影響関係とそのプロセスが明らかになった。
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