密閉鉛直円筒の環状壁の一部を加熱した時に, 円筒内部 (プラントル数
Pr=0.72) に発生する軸対称な自然対流を数値的に研究した.対流場は半径の10倍の高さを持つ円筒で, 加熱壁はその中央に位置し, 直径と等しい長さである.
対流は, グラスホフ数
Grが小さい場合, 加熱層および上下冷却層にそれぞれセルを持つ3セル構造を示す定常解を持つ.この状態は,
Gγを増加させると, 規則的振動流が発生する.その時の臨界グラスホフ数は1.2×10
4と1.22×10
4の間に存在する.更に
Grの増加と共に振動流は, 規則振動→倍周期振動→4セル構造を持つ規則振動へと時間空間特性を変えることがわかった.
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