混相液体金属MHDチャネル流れの不安定性が, MHD効果を含めて拡張した気泡流モデルおよび均質混相流モデルに対する分散関係式に基づき, 調べられる.
オープン回路MHDチャネル内の気泡流では, 気泡の滑りに関連した不安定波が, 中位のボイド率では抑制されるが, 高いボイド率および非常に低いボイド率では助長されること, また, 気泡の体積振動に関連した空間的に成長する波が, 全周波数域に拡大されることが示される.
一方, クローズド回路MHDチャネル内の均質混相流では, 大きなボイド率に対して, 主流および微小振幅波の解が見いだされ, それはローレンツ力による主流の成層構造が不安定波を作り出さないことを示す.
これらの結果は全て, 乱れを低減させる方向にあり, 2相液体金属MHD発電にとって都合のよいものである.
抄録全体を表示