日本流体力学会誌「ながれ」
Online ISSN : 2185-4912
Print ISSN : 0286-3154
ISSN-L : 0286-3154
17 巻, 5 号
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  • 福西 祐, 村田 裕一, 島田 勝, 横川 譲
    1998 年 17 巻 5 号 p. 346-356
    発行日: 1998/10/31
    公開日: 2011/03/07
    ジャーナル フリー
    壁面に開けられた小さい穴から短時間空気を噴出させる方法で平板層流境界層中に乱流斑点を発生させ, その下流で境界層を強制的に乱流に遷移させることで, 乱流環境に置かれた乱流斑点の挙動を調べた.境界層を強制遷移させる方法として, トリップワイヤによる方法と分布した一様粗さによるものの2通りが採られ, その結果が比較された.条件付抽出法を用いた実験の結果, 壁面から離れたところで低速領域がスパン方向に広がる現象が見られた.また, それが強制遷移の方法にも依存していることが明らかとなった.さらに, 乱流斑点の中央部に低速領域が存在し, 下流に流されるにつれて壁面に垂直な方向には成長するがスパン方向には成長しないということがわかった.実験結果は乱流斑点中央部に傾いた渦対構造が存在する可能性を示唆している.
  • 禰津 家久, 鬼束 幸樹, 定免 英樹
    1998 年 17 巻 5 号 p. 357-367
    発行日: 1998/10/31
    公開日: 2011/03/07
    ジャーナル フリー
    水路片断面に水没する植生がある場合の横断面内乱流特性がLDAによって計測された。その結果, 2次流が断面内で一つの大きなセル状になること, 植生領域と非植生領域との境界部付近でReynolds応力や乱れエネルギーが増加すること, 植生の影響によってスペクトルにピークが見られることなどが明らかにされた.また, 水面付近のシアーによって発生した乱れは, 2次流によって移流されるため, 乱れの発生率が最大を示す領域と乱れエネルギーが最大を示す領域とが異なる位置に生じることが示され, この傾向はFroude数の増加に伴い顕著になることも示された.さらに, 底面せん断応力を求める式を運動方程式より導き, 良好な傾向を示すことが明らかにされた.
  • 谷川 博哉, 平田 勝哉, 矢野 秀雄
    1998 年 17 巻 5 号 p. 368-372
    発行日: 1998/10/31
    公開日: 2011/03/07
    ジャーナル フリー
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