日本流体力学会誌「ながれ」
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6 巻, 1 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 吉野 章男, 若 良二
    1987 年 6 巻 1 号 p. 1-2
    発行日: 1987/03/30
    公開日: 2011/03/07
    ジャーナル フリー
  • 入口助走区間および二重解について
    伊藤 英覚
    1987 年 6 巻 1 号 p. 5-12
    発行日: 1987/03/30
    公開日: 2011/03/07
    ジャーナル フリー
    This paper brings together recent information on flow development in curved pipes. In the case of curved pipes of circular cross section, the important flow properties are a crossover between shear maxima on the inside and outside of the pipe, a boundary-layer collision, subsequent formation of a separation bubble on the inside wall of the pipe, etc. In the case of curved pipes of square cross section, an additional pair of counter-rotating vortices is found to develop in the inlet region within a definite range of the Dean number.
    Attention may specially be called to the occurrence of dual solutions of the Navier-Stokes equations for flow in curved pipes of circular and semi-circular cross sections, where a two-vortex solution bifurcate into a two-and four-vortex solution above some definite Dean number.
  • 高木 隆司, 内海 正樹
    1987 年 6 巻 1 号 p. 13-22
    発行日: 1987/03/30
    公開日: 2011/03/07
    ジャーナル フリー
    固体境界のない無限領域に1000個の渦点を置き, ビオ・サバールの法則を用いてその後の運動を計算した.循環と初期分布について次の3つの場合を扱った.一つは, 同じ循環の渦点が円形領域の中にある場合, 一つは同じ循環の渦点が正方形領域の中にある場合, 一つは500ずつの逆向きの循環を持つ渦点が正方形領域の中にある場合である.計算は20ステップまで行い, その各ステップで, ハミルトニアン等の保存量, ノビコフにより導入された配位温度, フラクタル次元, 適切に定義されたエンストロフィーを求めた.フラクタル次元は, 初期の2から, 約1.7くらいの数に減少すること, および配位温度は第3の場合に一様に増加することがわかった.フラクタル次元や配位温度のような幾何学的パラメターが渦の動力学から影響を受けることがわかった.
  • 木田 重雄
    1987 年 6 巻 1 号 p. 23-29
    発行日: 1987/03/30
    公開日: 2011/03/07
    ジャーナル フリー
    乱流の間欠的構造の特徴を端的に表現するモデルとしてβモデル理論がある.木田 [Prog.Theor. Phys. 67 (1982) 1630] はこのβモデルの枠内で渦崩壊のダイナミックスを考察することにより, 渦のカスケード的分裂過程において, 分裂後の渦領域 (活発領域) の体積の総和は分裂前の渦領域の体積より大きくなるが, 小さな渦ほど速く崩れるため渦領域が空間に占める平均の体積分布はそのスケールと共に小さくなるという乱流の間欠的構造を表すことを示した.これに対して, 森と藤坂 [Prog. Theor. Phys. 68 (1982) 2180] はβモデルと類似のモデルを提案してこれを批判する論文を発表した.ところが, 彼らのモデルには乱流の間欠性についての誤解と, エネルギースペクトルを求める際に渦の寿命という統計論において基本的ともいえる要素の見落しがあった.
    ここでは, これらの重大な誤りを指摘して彼らにモデルの再検討を期待したい.
  • 福湯 章夫
    1987 年 6 巻 1 号 p. 30-39
    発行日: 1987/03/30
    公開日: 2011/03/07
    ジャーナル フリー
    3次元の非粘性の流れに渦度の引き伸ばしのために有限時間内に渦度の発散する点が現れることを説明するための現象論的モデルを提案した.これらの特異点のエネルギーに対する寄与は零で, エンストロフィに対する寄与は無限大であることが示される.このモデル渦糸近似に基ずいている.モデルの正当性を調べるために, 二本の直線渦糸が相互作用によって変形し渦糸が引き伸ばされる様子を数値的に調べた.
  • 水島 二郎, 斎藤 善雄
    1987 年 6 巻 1 号 p. 40-48
    発行日: 1987/03/30
    公開日: 2011/03/07
    ジャーナル フリー
    温度の異なる2枚の鉛直平板の間に挾まれた流体層に起こる自然対流の非線形安定性を調べた.自然対流の不安定性の結果生じる2次対流の平衡状態をNewton-Raphsonの反復法を用いて直接求めた.流れは2次元的であるとし, 流体層のaspect比は無限大であると仮定した.さらにここではPrandtl数が非常に小さい極限を考えると, 温度揺らぎによる浮力の効果は無視できることがれ簡単に示される.計算により得られた平衡解から2次対流の基本モードに対するエネルギーの中立曲面を求めた.結果として, 線形安定性理論から得られる臨界Grashof数以下では有限振幅による不安定性は存在しないこと, また線形理論から得られる中立曲線より高波数側に不安定な平衡解 (臨界振幅の解) と安定な平衡解 (平衡振幅の解) をともに持つ波数領域の存在することが明らかになった.我々の結果はNagata & Busse (1983) の結果とよく一致しているが, 彼らの計算より精度が高く, また彼らの計算の不完全な部分についても詳細に調べた.
  • 中層大気力学における観測と理論の現状
    山中 大学
    1987 年 6 巻 1 号 p. 49-64
    発行日: 1987/03/30
    公開日: 2011/03/07
    ジャーナル フリー
    気象と超高層の境界領域にある中層大気の力学では, 内部重力波と大循環との相互作用が近年特に中間圏界面と中部成層圏の弱風層の生成・維持に関連して注目されている.この理論的描像の実験的検証を課題とした国際協同観測が実施され, 内部重力波帯域のスペクトルに関する定量的資料が蓄積されたが, 測定手段の次元的制約などもあって現在なおこの課題は完全には達成されていない.本稿ではまずこのような理論的背景を (1節), 次に実験的に得られた普遍性およびそれに対する既存解釈の問題点を整理する (2節).観測の中には簡単な理論的描像に近い単色性を示すものがあるがれ, 局所的には線スペクトルとなるべき波でも媒質の不均質性と波自身の分散性により適当な有限範囲の観測では連続スペクトルとなり得る (3節).この準単色波仮説の当否あるいは成立範囲の確認のためには, 観測手段の有機的結合や厳密な流体力学的理論の完備が今後必要であろう (4節).
  • 1987 年 6 巻 1 号 p. 65-72
    発行日: 1987/03/30
    公開日: 2011/03/07
    ジャーナル フリー
  • 椎貝 博美
    1987 年 6 巻 1 号 p. 78-79
    発行日: 1987/03/30
    公開日: 2011/03/07
    ジャーナル フリー
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