トナーとキャリアの粒子サイズが変化した場合に
q/
mのトナー濃度依存性にどのように影響を与えるかの検討を行った. その結果, 100μmフェライトキャリアとP1トナー (
dP1t = 8.1μm) の場合はトナー濃度依存性があるType II帯電特性を示し, 65μmフェライトキャリアとP1トナー (d
P1t = 8.1μm) の場合はトナー濃度依存性がないType I帯電特性を示した. しかし, フェライトキャリア (65μm, 100μm) とP2トナー (
dP2t = 10.5μm) やP3トナー (d
P3t = 12.3μm) の場合はType I帯電特性を示した. 鉄粉キャリア (100μm) の場合, トナー粒子サイズに関係なくType II帯電特性を示した. 100μmフェライトキャリア-P1トナー (
dP1t = 8.1μm) の組合せでType II帯電特性を示し, 65μmフェライトキャリア-P1トナー (
dp1t = 8.1μm) の組合せでType I帯電特性を示す理由をキャリア1個に付着するトナー粒子数の多少で説明できることを示した. 即ち, 100μmキャリアでは付着トナー数が多いので
Nc <
Ntになり, 65μmキャリアでは付着トナー数が少ないので
Nc >
Ntになり,
q/
mのトナー濃度依存性が異なる. トナーとキャリアの粒径が
q/
mのトナー濃度依存性に与える影響からも2成分系現像剤の摩擦帯電メカニズムはトナーとキャリア間の相対的な帯電サイト数の差が現象を支配していることが示された.
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