電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review
Online ISSN : 1882-0875
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表紙
目次
ごあいさつ
解説論文
SIP研究会提案
  • 満倉 靖恵
    2020 年 13 巻 3 号 p. 180-186
    発行日: 2020/01/01
    公開日: 2020/01/01
    ジャーナル フリー

    近年,人の感情・感性を定量化する試みがなされている.筆者らは脳波からその感情・感性をリアルタイムに取得する手法を提案し,様々な応用を行ってきた.特に脳を扱う上で重要な計測法やその評価法など,その研究は多岐にわたる.性差による違い・国民性による違いはあるのか,などの研究から,マウスを用いた情動解析などの研究を行っている.特に感情・感性については,人間が持つ高次な機能の一つであり,感性は日本で研究が始められたことから,今後も大事にすべき研究領域であると考える.本稿ではこれらを行った背景や手法について述べ,今後の展望について言及する.

NLP研究会提案
  • 土居 伸二
    2020 年 13 巻 3 号 p. 187-196
    発行日: 2020/01/01
    公開日: 2020/01/01
    ジャーナル フリー

    1960年頃から1980年代にかけて,様々な生命現象に多くの注目が集まり,非線形数理モデルを用いて盛んに研究がなされた.本稿では,カイアニエロの神経モデルや南雲・佐藤モデルなどの単純神経モデルや生物振動子のモデルを例として,異なる文脈で生じたモデルに,一次元離散力学系(一次元写像)で表現される共通のダイナミクスが関わっていることを示す.特に,区分線形写像が生成する非線形力学を詳細に説明し,極めて複雑な非線形現象が,実に単純なダイナミクスによって生み出されていることを示す.

IT研究会提案
  • 井上 文彰, 滝根 哲哉
    2020 年 13 巻 3 号 p. 197-208
    発行日: 2020/01/01
    公開日: 2020/01/01
    ジャーナル フリー

    リアルタイム性を重視するモニタリングシステムでは,常に最新の情報をモニタに表示することが肝要であるため,古くなった情報は極めて低い価値しか持たない.すなわち,取得からの時間経過に伴って情報の価値は減衰してゆき,適切な頻度で情報更新がなされない限り,モニタが表示する情報はほとんど無価値になってしまう.従来,このようなシステムに対する代表的な性能評価指標として遅延時間が用いられてきたが,これは情報の鮮度を保つという観点ではあくまで間接的な指標にすぎない.Age of Information (AoI)は,情報の鮮度を直接的に定量化する新しい指標であり,過去数年の間にAoIに関する研究は大きな広がりを見せている.本稿では,AoIの基本概念を解説し,更にその理論的解析法,並びに理論的結果から導かれるAoIの制御に関する基本的な考え方を紹介する.

US研究会提案
  • 森田 剛, 横澤 宏紀
    2020 年 13 巻 3 号 p. 209-216
    発行日: 2020/01/01
    公開日: 2020/01/01
    ジャーナル フリー

    強力超音波応用デバイスにおいては共振振動を利用するために,その振動波形は正弦波となるのが一般的である.その一方で,超音波ポンプや超音波浮上,キャビテーション生成においては,媒体の体積弾性率の非線形性を積極的に利用するために,必ずしも正弦波形の超音波振動が最適であるとは限らない.本研究では,超音波振動における高次モードが基本周波数の2倍になるような振動子を設計し,正弦波を二つ重ね合わせて台形波形とすることで,キャビテーション生成における波形依存性を検証した.この台形波形駆動の実現には,基本モードと高次モードの共振周波数比を1:2に正確に制御しなくてはならないが,温度上昇や非線形圧電振動によって,その比が容易に変動してしまう.特に振動損失が小さい,つまりQ値の高い振動子を用いる強力超音波振動子では,周波数帯域が極めて狭いために,常に共振周波数比を1:2とすることは極めて困難である.そこで本稿では,駆動用圧電素子とは別に共振周波数制御用圧電素子を導入し,この圧電素子の電気的境界条件に依存したスチフネス変化を利用することで共振周波数比を制御することを提案した.最後に,この手法による台形波形の強力超音波振動をキャビテーション生成に応用した結果について紹介する.

SITE研究会提案
  • 新保 史生
    2020 年 13 巻 3 号 p. 217-230
    発行日: 2020/01/01
    公開日: 2020/01/01
    ジャーナル フリー

    AIや自律ロボットをはじめとする新興技術(エマージングテクノロジー)の急速な発展と産業における利用が議論される一方で,自律型致死兵器システム(LAWS)の研究開発も進展している.国際的な議論としては,特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)の枠組みにおける規制について検討がなされ,今後のガイドとなるべき原則指針が提案されている.本稿では,自律型致死兵器システムについて,LAWSに適用される国際人道法,国連軍縮研究所(UNIDIR)の報告書,CCWのLAWS非公式専門家会議から政府専門家会合(GGE)における議論の状況,提案された原則指針の内容,法的・倫理的側面をめぐる検討状況を確認する.

RCC研究会提案
  • 東 俊一
    2020 年 13 巻 3 号 p. 231-238
    発行日: 2020/01/01
    公開日: 2020/01/01
    ジャーナル フリー

    電力システムに再生可能エネルギーが大量導入されると,天候不順など予期せぬ事態に対応するための調整力(予備の電力)の役割がこれまで以上に大きくなる.調整力としては,速応性の良い発電設備や蓄電池に加え,需要側からの「デマンドレスポンス」に大きな期待が集められている.デマンドレスポンスとは,アグリゲータと呼ばれる,需要家と電力会社(若しくは,電力市場など)の仲介役が,報酬と引き換えに参加者(需要家)に電力消費を抑制させて需要量を減らす仕組みである.需給バランスの観点から見れば,需要量を減らすことは,実質的に発電所と同等の機能を果たすことになるため,それよって得られる電力はネガワット(負の消費電力)と呼ばれる.デマンドレスポンスによって品質の良いネガワットを得るためには,個々の参加者が所定の量のネガワットを供給することが重要であるが,現実には,機器故障などの理由により,それができない参加者が現れることが想定される.それゆえ,アグリゲータには,そのような参加者を検出する機能,すなわち,参加者の診断技術が求められる.本稿では,そのようなデマンドレスポンスの実施診断について解説する.特に,最近開発されたスパース再構成に基づく実施診断の方法について説明する.

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