シュッコンカスミソウについて,アレンジメントへの利用を前提とした切り花生産の可能性を検討した.
1.栽植密度が‘ニューフェイス’の用途別(花束用,ホームユースフラワー用およびフラワーバスケット用)切り花本数に及ぼす影響について調査した.ホームユースフラワー用の切り花本数は,標準(4.4株/m
2)の3倍区で標準区の2倍となった.フラワーバスケット用の切り花本数は,標準の4倍区で標準区の2.3倍となった.
2.標準の4倍区における用途別切り花本数の品種間差異を調査した.シュート長や小花の着き方には品種間差異が認められ,品種によって適する用途は異なった.花束用およびホームユースフラワー用の切り花本数は‘ブリストル・フェアリー’で,フラワーバスケット用の切り花本数は‘ニューフェイス’および‘ブリストル・フェアリー’で多かった.
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