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村山 尚士, 久保田 善彦
原稿種別: 本文
セッションID: 2B1-J6
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
理科学習において,児童一人一人に主体的な観察・実験を行わせるため個人実験を取り入れる試みは多い。その多くは学習意欲の向上に視点を当てたもので,学習理解について明らかにされることは少ない。そこで,小学校5年「振り子」の学習に個人実験を取り入れ,学習理解について調査したところ十分な理解があるとは言えなかった。しかし,その直後にグループ実験を取り入れると急激に理解が高まる結果となった。実験により得られたデータに差はなかったが,考察において大きな差が生じていた。
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清水 良紀, 久保田 善彦
原稿種別: 本文
セッションID: 2B1-J7
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では,小学校理科の実験活動を行う際に,理科を専門とする教師が机間指導をしながら,如何に実験班に足場かけ(子ども達の何に気づき,その学習状況の背景をいかに推論し,対処する一連の行為)を行っているか明らかにすることを目的とした。小学校5学年「おもりのふれかたとしょうとつ」の授業を通して,授業者への再生刺激法を用いてデータを収集し分析を試みた。その結果,教師の対処を,「実験を成立させることを目的とした直接的な対処」と「内省を促すことを目的とした間接的な対処」の二つに分けて考えることができた。
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川上 貴
原稿種別: 本文
セッションID: 2B1-K1
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究の目的は、数学的モデリング初心者の生徒(中学生)による数学的モデルの深化を意図した、数量化の活動に関する数学的モデリングの導入教材を提案することである。そのために、作成した教材を生徒による数学的モデルの深化を促すのに妥当であるかという視点から考察した。その結果、本教材において設定した、問題の条件や問題場面は数学的モデルの深化の契機になると考えられるため、本教材は有効な導入教材になり得ることを示せた。
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清水 宏幸
原稿種別: 本文
セッションID: 2B1-K2
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本稿の目的は,生徒たちに「数学を使う,つくる」という経験をさせ,興味を持って数学に取り組む生徒を育てることにある。そのために生徒の身近である日常の場面での課題を開発し,問題解決を通して,数学の有用性を生徒に実感させたいと考えた。その際には数学的モデル化を意識して指導することが必要となる。そこで本稿では,3つの実践例を行い,その指導の可能性について検証した。その結果,多様な解決方法が生まれ,生徒たちが粘り強く取り組む姿勢が見られた。課題の設定の仕方やどのような作業で生徒を取り組ませるか今後の授業づくりでの課題点が明らかとなった。
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松元 新一郎
原稿種別: 本文
セッションID: 2B1-K3
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究の目的は,幾何学化を伴う数学的モデル化教材の指導計画へ位置づけ方やその配慮を明らかにすることである。そのために,数学的モデル化過程における幾何学化における「見えない線をかくこと」の困難性に着目し,見えない線をかかなくても幾何学化できるような数学的モデル化教材「傘を差す動きについて考えよう」において生徒の幾何学化の過程を分析した。その結果,目に見えている題材でも,初期の段階では探究の目的に応じた幾何学化が困難であること,異なる幾何学化について議論することで,課題意識の高まりとともに,幾何学化の際に何を残し,何を捨象すればよいかを理解していくことなどを明らかにした。この実践における生徒の実態や先行研究をふまえて,幾何学化を含んだ数学的モデル化教材の枠組みの検討を今後実践する際の教材の配列に着目して行った。
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五十畑 直
原稿種別: 本文
セッションID: 2B1-K4
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本稿では,学習指導要領改訂に向けた,統計的な見方・考え方の育成を意図した中学校段階における教材として,NBAの実際の試合データを用いて相関関係について考える教材を開発した.その教材では,一試合のリバウンド数の差と総得点の差を相関図に表しデータの特徴をよみとることで,複数の変数を徐々に考慮していけるような展開をつくることが可能である.
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池田 敏和
原稿種別: 本文
セッションID: 2B1-K5
発行日: 2007年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本稿では、モデリングの達成度の評価について、「数学とは何か」の認識、モデリングを促進する考え方の評価に焦点を当てた。特に、後者に関しては、①特定の問題による考え方の評価、②一般的記述による考え方の評価に大別し、①では、特定の段階に焦点を当てた評価とモデリング全過程に焦点を当てた評価、②では、レポート評価を取り上げ、各々の評価の意図と留意点について述べた。
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加納 寛子
原稿種別: 本文
セッションID: 2B1-L1
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
情報化社会の進展などの社会的背景から,パソコンやインターネット環境の整備が急速に進んだ。だが,情報漏洩防止や個人情報保護などセキュリティーにかかわる諸問題が発生し,無線によるインターネットは停滞気味である。実際,ネットワークを利用した授業では,外部へ接続する必要のないケースが多い。職員室や廊下等にアクセスポイントを置いて校内LANを張り巡らしている学校もあるが,ノートパソコンを持って,グランドや中庭等の屋外でネットワークに接続することは想定しておらず,観察や測定のためにグランドにパソコンやPDA等を持ち出してもネットワークに接続できる環境を整備している学校はほとんどない。そこで,屋外でもネットワークを利用したグループ学習ができるインフラとしてアドホックネットワークの利用を提案し,事例の一つとして,お湯の冷め方の実験による数学的モデリングの事例を示した。
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村田 育也
原稿種別: 本文
セッションID: 2B1-L2
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
高校「情報」が新設されるなどして,情報教育カリキュラムが整備されている.しかし,未成年者が関係するネットトラブルは依然多く,情報教育内容の学校間格差が拡大し,情報科嫌いの生徒を増えていることを示す事例が見られる.このような情報教育の危機的状況を解消する糸口を探るために,それらが生じた原因について考察した.
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川畑 智子
原稿種別: 本文
セッションID: 2B1-L3
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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大澤 理沙, 加納 寛子
原稿種別: 本文
セッションID: 2B1-L4
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本稿の目的は、教育年数の異なるグループ間における健康状態の違いを考察することである。健康状態の社会経済的グループ間格差についてはすでに欧米を中心に多くの研究が行われおり、日本においても長い研究の歴史がある。最近の研究では高齢者を対象とした調査をもとに、高齢者の健康状態と所得や教育年数、社会階層などの社会経済的要因とが関係をもつ明らかになっている。ではそのような関係は高齢者にのみあてはまることなのだろうか。本稿では20歳以上の男女のデータを用いて、健康の自己評価と教育年数との関係を考察する。その結果20歳から60歳までの層においても、教育年数が少ない層ほど、健康の自己評価を低く答える人の割合が高いという結果が得られた。
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古屋 光一, 大鹿 聖公
原稿種別: 本文
セッションID: 2B1-M1
発行日: 2007年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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ニューョーク州では,2002年より4年生と8年生を対象に科学の学カテストを行っている。これは筆記テストとパフォーマンステストからなる。これについて実施方法とその効果などについて調査を行った。その結果次の3点が明らかになった。①子ども達の学力が向上している、②教師(特に小学校)の専門性が向上している、③行政による支援が効果的であること。
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大鹿 聖公, 古屋 光一, Jan David Synder, B. L. Ramakrishna
原稿種別: 本文
セッションID: 2B1-M2
発行日: 2007年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本稿では,全米科学財団が支援する科学・技術・工学系大学院生と理科教員協働プログラムGK-12について,プログラムの概要およびその特性を明らかにするとともに,アリゾナ州立大学で実施されている「GK-12:Down to Earth Science」での調査研究から,展開される授業プログラムや学校現場における探究型科学教育の実践と評価方法について考察した。
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人見 久城
原稿種別: 本文
セッションID: 2B1-M3
発行日: 2007年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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イギリスの中等学校段階における理科のパフォーマンス評価の実情を探るために、キーステージ4におけるスキルテストに焦点を当て、情報を整理した。
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池田 文人, 鈴木 誠
原稿種別: 本文
セッションID: 2B1-M4
発行日: 2007年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
国際的な学力調査において、実生活に対処するための知識と技能が問われている。本発表は技能試験(パフォーマンステスト)に焦点をあて、近年、バカロレア試験にパフォーマンステストを導入したフランスの事例を紹介する。インタビュー調査により、バカロレア試験という国家的な試験にパフォーマンステストを導入することにより、子どもたちの実験や演習に対する動機が向上する一方、教育現場の負担が増加していることが分かった。
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中野 真依, 和気 竜也, 池田 涼子, 川上 太一, 細川 真伸, 佐藤 充, 山内 祐平
原稿種別: 本文
セッションID: 2B1-N1
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
親が子どもの学習に関与を行いながら、ともに食育に取り組むことのできる教育プログラム「おやこde食育」を開発した。「おやこde食育」は野菜を中心に食に関する基礎知識を学ぶプログラムであり、親子で野菜クイズに取り組む。子どもが携帯電話に表示されるクイズに取り組む際、野菜に近づき、触れ、観察し、探索するための仕掛けとして、野菜にQRコード※を取り付け、携帯電話のカメラで撮影してクイズに答えるシステムを実装した。実験当日会場にて一般親子59組の参加者を募り、実証実験を行った。
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三浦 元喜, 國藤 進, 阪本 康之
原稿種別: 本文
セッションID: 2B1-N2
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
我々は生徒が紙に書いた筆記内容を,デジタルペンおよび無線通信技術によって授業時間内に随時収集し,教師やシステムによるフィードバックを可能とするインタラクティブ学習環境AirTransNoteを構築し,実践を行っている.収集した筆記の動的表示機能により,生徒が他者の回答プロセスに着目しやすくなったり,自分の回答プロセスを内省しやすくなる可能性が示唆された.また授業時間中に正解フィードバックを随時表示する演習型授業により,教師が指導すべき生徒に集中しやすくなる効果が得られた.またアノト方式のペンを導入したことにより,生徒の筆記収集がより手軽かつ安定して行えるようになり,運用可能性が高まった.
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山内 祐平, 久松 慎一, 北村 智, 飛騨 信崇
原稿種別: 本文
セッションID: 2B1-N3
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
RFID技術を利用することによって学習材の把持状態を判定した上で適切なコンテンツを提示し、学習材との相互作用による学習と知識伝達型学習を融合させる博物館向けのインタラクティブ展示システムを開発した。
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山下 淳, 藤門 千明, 葛岡 英明, 廣瀬 通孝
原稿種別: 本文
セッションID: 2B1-N4
発行日: 2007年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
空間認知能力を養うことは、天文学習を理解する上で重要である。このような能力の習得を支援するインタフェースとして、筆者らはタンジブルインタフェースを活用した天文学習システムを構築している。このシステムは、地球儀と、地球儀に取り付け可能なアバタ(人形)から構成されている。この地球儀やアバタを操作することによって、CGで構成された地上の視点や時間を操作することができる。実証実験の結果、提案するシステムは天文学習に効果がある一方、インタフェースにさらなる改良が必要であることが明らかになった。
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本郷 健, 大河原 広行, 齋藤 実, 近藤 邦雄, 須藤 崇夫, 堀口 真史, 佐野 和夫
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-A1
発行日: 2007年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
必修科目「情報B」において、分散処理的な見方・考え方を身につけることを目標とする授業を行った。10単位時間を割り当てた授業構成で行い、以下のような結果を得た。①)モデル化とシミュレーションの単元として、正規の授業時間帯に組み込むことができる。②新しい見方や考え方を学ぶ意味や意義への評価は高い。など、ここでは授業実践を中心に報告する。
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鈴木 宏昭, 大高 泉
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-A2
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は,日本の中学生と高校生の"Nature of Science"に関する理解の実態を質問紙調査とインタビュー調査によって明らかにし,その実態を比較することを目的とした。調査の結果,主に次の2点が明らかになった。まず,日本の中学生や高校生の多くは,科学知識が可変的でないと理解していたことである。次に,科学知識の生成における社会・文化的影響があると認識している日本の中学生の割合は低かった。一方で,影響があると認識している高校生の割合が,中学生に比べ若干増加していたことである。しかし,これら2つの調査項目に関する日本の中学生と高校生の理解の結果は,欧米の先行研究における結果に比べともに低かった。
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山谷 洋樹, 鈴木 誠
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-A3
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では,今まで明らかにされていなかった生命観の定義を行うこと,そして子どもたちの生命観を明らかにすることを研究の目的とする。はじめに先行研究を行い,生命観を構成する概念を明らかにしたところ,それには生物概念・生命概念があることがわかった。生命観を構成する生物概念は7つ,生命概念は8つの下位カテゴリーを含むことが明らかとなった。
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生方 秀紀, 大沢 寿子
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-A4
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
自然の構成要素の一つであるトンボの形態・生態についての知識が小学生当時の野外での自然体験の質・量やテレビ・ゲーム・読書などの体験とどう関係しているかを知るために、大学生149名を対象としたアンケート調査を実施した。その結果、自然体験が多く、トンボに接する機会が多かった学生はよりトンボ(特に成虫の行動)について正確な知識を保有していることが明らかになった。また、自然体験は、自宅のまわりの住宅集積度が高いところでは少ないこと、テレビゲームなどの屋内遊びの頻度はトンボ体験ともトンボ知識とも相関しないこと、更に読書習慣もトンボに関する知識形成に貢献していることが判明した。
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内ノ倉 真吾, 大高 泉
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-A5
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
高校生が教授ストラテジーとしてのメタファーを評価する観点には, 1)ベース領域と自分の経験との類似性, 2)ベース領域とターゲット領域の対応性, 3)問いに対応する説明様式としての適切性, 4)科学的な説明への適用可能性,があった.前二者の観点は,半数以上の生徒に共通して見られ,メタファーそれ自体を理解する上で必要な観点であった.それに対して,後二者の観点は,教師のメタファーを科学的現象の説明様式の一つとして相対化すると同時に,そのメタファーと科学的な説明と調和させていく上で重要な観点であり,これまで教段上の観点として位置付けられていなかった.
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渡辺 信
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-B1
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
数学を生徒が作り出だす創造的活動など不可能であると数学教育では考えている可能性がある.数学教育の中で生徒が創造的活動が出来る場所はどこにあるかを問うと共に,具体的に授業の場の中で創造的活動が出来る場を設定することが教師の役割である.アメリカの数学教育から,日本の教育の在り方を問う.
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篠原 宗弘
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-B2
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
教育情報機器を使うことで,難しいと思われていた教材の提示が簡単な操作で可能になった。生徒の学習状況を判断して,理解を助ける図や表を素早く提示し,演習問題やその解説を入れ替えることが手軽にできる。また重要事項や指導内容のまとめなどのメディアコンテンツを使って,生徒の理解にあった解説をすることができる。ここでは生徒の現状を踏まえた上で,知識を体系化させ,主体性や創造性などの数学的なよさを感得させるために,近年充実しつつある様々な情報機器やメディアコンテンツ,特にプロジェクターを活用した授業を紹介し,その効果と留意点について述べる。
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石井 康博
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-B3
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本発表では小学校算数科授業において子どもの具体物利用が分数での等分概念理解にどう影響を与えたか報告する。小学□年□学級を対象に「分数」導入授業を, 1)単位に依拠せずインフォーマルな知識をもとに分数表記する実験群(□学級)と2)数量の単位に依拠し,長さ・かさの端の大きさを分数表記する教科書群(□学級)に分け実施した。授業前後に実施した分数の等分概念に関するプレテストおよびポストテスト,ワークシートに記録された子どもの方略分析の結果より,等分理解には等分割に関連するインフォーマルな知識を活性化させる具体物利用の活動が有効であることが示唆された。
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斉藤 萌木
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-B4
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究ではアメリカ合衆国を対象に、科学的リテラシー概念の起源について検討した。その結果、科学者であるJ.B.コナントが、1952年に「一般教育を基礎とした高度な科学的教養」として科学的リテラシーを論じていたことを明らかにした。コナントの概念は、これまで科学的リテラシーの提唱者とされてきた、教育の専門家P.D.ハードの議論とは異なる性質を持っていた。合衆国の科学的リテラシー概念には、科学の専門家と教育の専門家それぞれの立場による、2つの起源があるといえる。
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吉岡 有文
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-B5
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は、科学実践のエスノグラフィから科学教育についての知見を得ようとするものである。高エネルギー加速器研究機構にあるKEKB加速器に電子と陽電子を入射する時の研究者たちの科学実践に着目し、エスノグラフィの方法を用いて、その詳細を明らかにした。その結果、研究者たちのシフト業務におけるドキュメントの役割が明らかとなった。そこで、そのことから、科学教育における学習のためのツールの可能性と開発の要点について考察した。
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RAIHAN Jahir , OZAKI Koji
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-C1
発行日: 2007年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
Illiteracy, enrollment, inequity were the concern issues of primary education in Bangladesh. To overcome these issues, the efforts of Government, Private Sectors, and NGOs lead to a pluralist system of primary education, the varieties type of schools. And through the pluralist schooling, Bangladesh has started to get the essence regards enrollment, equity, literacy though quality is a concern issue yet
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Rashid A.S.M. Mamunur , Halim M.A , Raihan Jahir
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-C2
発行日: 2007年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
This study was conducted to determine the level of Achieved Learning Outcomes of Underprivileged Children provided by some selected NGOs in Bangladesh. Comparing the achievement among the learners of different NGOs as well as between girls and boys were the objective of the study. The study identified that Achievement of the learners in Mathematics and Life Skill was better than Bangla, the local language. Achievement level of the learners was satisfactory. It is evident from the study that all the NGOs are trying hard to improve learners' achievement.
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Mirjana MILIJEVIC, Kimiho CHINO, Hiroki YAHARA, Masami ISODA
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-C3
発行日: 2007年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
The objective of this paper is to summarize the developed contents based on the advantage of learning with ICT and the potentiality of Macromedia Flash MX used for the development and utilization of contents based on the topic of sets.
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Jelena BRKIC, Hiroki YAHARA, Kimiho CHINO, Masami ISODA
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-C4
発行日: 2007年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
The aim of this paper is to present developed contents from Informatics curriculum in Bosnia and Herzegovina which are used for implementation of ICT education.
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Jovana STOJCIC, Kimiho CHINO, Hiroki YAHARA, Masami ISODA
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-C5
発行日: 2007年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
The objective of this paper is to report our developed contents, focusing on sequence contents of "Games", based on the advantage of learning with ICT
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岸本 忠之
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-D1
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本稿の目的は, Web数学史コンテンツを活用した学習プログラムの有用性を明らかにすることである。Web数学史コンテンツを活用した数学学習プログラムとして, (1)学習課題の提示, (2)学習課題の設定, (3)調査活動, (4)学習内容の発表. (5)話し合いの6段階を設定した。「Webを活用したπの歴史とその近似値の探究」の実践例を通して話し合いと学習感想から有用性を評価した。
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小山 史己, 下村 勉, 須曽野 仁志
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-D2
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
児童が,学習の様子や成果を自分たちの手でWeb作成していくことができれば,従来とは異なる情報発信型教育を実践していくことが可能となり,新たな学習効果が期待できる。しかし,それを実現するためには,個人差への対応など多くの問題が存在し,そのハードルは高い。そこで,本研究では手軽にWebページ作成できるようなひな形の工夫や,児童間の作成情報の交流を活用した方法を試み,その有効性を検討した。
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大黒 孝文, 舟生 日出男, 出口 明子, 稲垣 成哲
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-D3
発行日: 2007年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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理科の内容を学習するには,その中に含まれる科学的な諸概念を整理する力が必要である.そこで本研究では,ノートテーキングを「概念整理のための活動」ととらえ,概念整理能力としての「ノートを取る上での着眼点とまとめる力」を養うためのノートテーキング指導を実践した.授業における学習活動の枠組みを,協同学習の基本的構成要素に基づいてデザインし,学習活動を促進するために,「あんどう君」を用いた.中学校2年生を対象に,「電流と磁石のはたらき」の単元で実施した結果,学習内容の理解度の向上が認められたとともに,生徒はノートテーキングの手法を概念整理の効果的な方法であると認識していることが明らかになった.
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黒田 秀子, 生田目 美紀, 楠 房子, 稲垣 成哲
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-D4
発行日: 2007年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
コンピュータによる「心の教育」の支援を目指して取り組んだ授業デザインと授業実践の報告を行う。本研究は,教材を効果的に活用したことによって,小学校の教師が専門家の力を借りずに,聴覚障害に対する意識啓発や「心の教育」を行い,実際に聴覚に障害のある人と交流を行った授業デザインの典型事例である。本実践で利用した指文字学習ソフトウェアは, 「単元の導入だけでなく家庭学習の教材としてもソフトウェアを用いることが有効である」という先行研究の結果を踏まえ, Web対応に改良し家庭でも学習できるようにした。
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吉田 浩
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-D5
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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本研究では,小中学校の理科の授業において,実験観察と理科ねっとわーく(独立行政法人 科学技術振興機構)の活用を融合させた授業を行うことで,実体験をさらに効果的なものにしたり,児童生徒の理解をより助けたり,実体験で実現が難しいものを補完したりできることに着目し,市内全小中学校においてこのような形態の授業を行っている。その結果,子どもたちの学力向上,理科好きの子どもたちが育っていることが明らかになった。
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和田 重雄
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-E1
発行日: 2007年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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学力低下の原因の一つに思考力の低下が見られる。思考力を育む現実的な教授法の一例として、思考プロセスを明示した大学入試化学計算問題の効率的な解答法であるMVP法を独自に開発した。それを取り入れて授業を実施したところ、MVP法を利用した生徒は問題正解率が上昇した。具体的な問題解答法を明示しそれを修得すれば、難解な問題を解くために試行錯誤しようとする意欲を現す生徒も増加することがわかった。
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齊木 梢, 鈴木 誠
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-E2
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は,一枚ポートフォリオ評価の教育的効果を,記述された内容や自己効力などの側面から分析的に明らかにするものである。調査は公立小学校3校の5年生183名を対象とし,理科の単元「天気の変化」において,一枚ポートフォリオを活用するクラスと,活用しないクラスに分け,実施した。現在,一枚ポートフォリオ内に書かれた自己評価を点数化し,自己効力測定尺度の測定値との関係を分析している。
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深澤 宗太郎, 片平 克弘
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-E3
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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本研究では、児童・生徒の思考力や発想力や表現力を具体的に育成する方法の1つとしてマインドマップに着眼した。中学生に「人間が生きるための条件」に関する考えを書かせたところ、マインドマップを用いた思考法の方が、箇条書きで行った思考法よりも、中学生の思考力を向上させていることが認められた。
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荻野 正彦, 片平 克弘
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-E4
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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現実社会では、複数の解決方法があり単純に解決できない課題が多い。理科教育においても、このような複数の解決方法のある課題解決を繰り返す活動を通して、批判的科学リテラシーを育成できると考える。本研究では、中学校の選択理科において、「トレードオフ」をテーマとして授業実践を行った。生徒はプレテストに比べて、ポストテストでは論理的で説得力のある意見を書けるようになった。
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隅田 学, 松村 暢隆
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-E5
発行日: 2007年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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本研究では,愛媛県松山市内の小学校8校より, LD/ADHD/高機能自閉傾向のある小学3年から小学6年の児童を抽出し,それらの抽出児と同性で誕生日が近い児童をあわせた合計86名を対象に,オリジナルに開発した理科で優れた行動特徴に関するチェックリストを用いて,理科に関する彼ら/彼女らの才能スタイルの特徴を探ることを試みた。因子分析の結果, ①理科における一般的な有能性, ②理科に関する身のまわりの具体物に関する有能性, ③理科における独創的な有能性が因子として見いだされ,各因子の下位尺度得点を用いたクラスタ分析より, ①ひらめき型, ②科学者型, ③勤勉型の理科才能スタイルが見いだされた。困難児と通常児のそれぞれに特徴的な理科の才能スタイルがあり,困難児群は通常児群より「ひらめき型」の児童が多く,「勤勉型」の児童が少なかった。「科学者型」の才能スタイルに含まれる児童の割合は,全体的に少ないものの,両被験者群に同程度含まれていた。
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北倉 祐治, 伊佐 公男, 小鍛治 優, 深江 千代一
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-F1
発行日: 2007年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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本研究は,福井県内の小中高大の教員や企業人が集い,「理科好きな子どもたちを育てるには」をテーマに実践活動に取り組んだものである。その結果,企業と連携した授業は教育的効果が高いことが分かった。
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東 徹哉, 牧野 治敏
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-F2
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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本研究は,河口干潟の保全と治水をめぐる社会的問題の解決に着目し,ステークホルダーと協働しながら授業実践を行うという手法を用いて,総合的な学習カリキュラムの開発と検証授業を行った。その結果,筆者らは,児童がステークホルダーからの情報収集とパネルディスカッションによる対話活動を通して,「迷い」「葛藤」「思慮深さ」「コンセンサス」を深めながら,保全と治水は互いに反するものではなく,共存し得るものとして捉え,環境保全を考慮した開発が可能であり,かつ重要であるという考え方を学ぶ学習の有効性を検証した。
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宮本 康司, 和田 重雄, 池田 まさみ, 仲矢 史雄, 千葉 和義
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-F3
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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本研究では、新しい教育システムである「デリバリー実験教室」のプログラムによって中学生の職業観が変化するかどうかを検討した。従来のプログラムに「教員が生徒に理科の重要性や職業へのつながりを話す」項目を追加し、事前事後でアンケート調査を行った結果、「将来理科の勉強を活かした仕事をしたい」と回答した生徒の割合は有意に増加した。
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滝澤 公子, 薗部 幸枝, 森 富子, 佐藤 道幸, 佐藤 明子, 室伏 きみ子
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-F4
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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研究者による、学校現場でのアウトリーチ活動を効果的に進めるために、アウトリーチの対象者である生徒たちや理科教員に対して、どのような課題があるかを調査した。その結果、教育現場で真に役立つアウトリーチ活動とするためには、理科教員からの情報・要請を受けて、研究者と教員が話し合って活動内容を工夫することが必要であり、研究者たちの積極的な関わりが重要であることが確認された。
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佐藤 明子, 森 富子, 室伏 きみ子
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-F5
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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欧米やオセアニア、アジアの国々の大学が実施している、初等・中等教育現場でのアウトリーチ活動を調査した。その結果、わが国のアウトリーチ活動への多くの示唆が得られた。訪問した大学を中心に、アウトリーチ活動のデータベースの作成を開始した。
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藤井 健司, 中村 泰輔
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-H1
発行日: 2007/08/17
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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エネルギー利用の諸問題や地球環境の変化から、また総合的な学習の一領域として、エネルギー環境教育の必要性が叫ばれている。本研究は学習事項と現実社会をつなぐものとして、エネルギー環境教育におけるデジタルコンテンツの活用について、その意義と内容について報告する。
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