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野上 智行
原稿種別: 本文
p.
63-64
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
ASEによるSATIS(Science &; Technology in Society)プロジェクトに見るように、英国の教育界はSTS教育に対して積極的・具体的なアプローチを示している。ここでは、1995年1月に示された改訂版ナショナルカリキュラムにSTS教育がどのように位置づけられているかを検討した。その結果、新ナショナルカリキュラムでは、これまでクロス・カリキュラムの中に位置づけられていたSTSリテラシーに関わる課題が教科の中に明確に位置づけられていることを見いだした。
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川崎 勝
原稿種別: 本文
p.
65-66
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本発表は,「科学史」という媒介項を用いることにより,なぜ科学教育においてSTSリテラシーの育成が課題となるのかを考察することを目的とする.かなり以前より,(特に日本においては)科学教育のための「補助教材」として科学史を用いることが一般的であった.現在生じているSTS教育の必要性の高まりが最近の科学史研究のあり方そのものの変化と相即的に把握することが可能であることを示し,科学教育と科学史の新しい協力関係の可能性を示唆する。
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原田 智代, 鈴木 善次
原稿種別: 本文
p.
67-68
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は大学教養課程の「科学と社会」の授業を通じて得た大学生たちの科学や技術、あるいはそれらと社会の関連についての認識や理解の状況を検討し、一般にSTSリテラシー、またその教育がなぜ必要か、さらに具体的な方法はどうするか、どのような問題点があるかなどを論じることを目的とするものである。ここではとりわけ学生たちのリテラシーの内の技能・倫理価値領域での現状を中心に紹介する。
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宮崎 樹夫
原稿種別: 本文
p.
69-70
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究の目的は,次の問に答えることである:子どもの学習を改善するために,認知研究をどのように活かすか。本研究の結論は次の通りである:子どもの望ましくない状態を望ましいものに変えるために,認知研究の理論をもとにして規範的な水準を設定するという活かし方がある。この答えを導くために,II章では,学習の改善への認知研究の活用に関して一般的な留意点を指摘する。III章では,認知研究の活用の例として,学校数学における説明の水準設定の概要を示し,認知研究の活用として水準設定の長所と短所を指摘する。IV章では,本研究の結論と残された課題を示す。
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今井 敏博
原稿種別: 本文
p.
71-72
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
数学教育におけるメタ認知に関する要因として、過去の経験のモニタリングと情意的要因としての信念、態度及び情動について検討したい。メタ認知には、認知についての知識と認知のコントロールの働きがあると考える。過去の経験のモニタリングは両面に、信念や態度は認知についての知識に、情動は認知のコントロールに主に関連する要因であると考える。
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重松 敬一, 勝美 芳雄
原稿種別: 本文
p.
73-74
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
授業において,メタ認知は,教師のそれが児童・生徒に内面化し,児童・生徒のメタ認知となり機能するものと考える。メタ認知の特性を明らかにし,測定することによって,児童・生徒の数学的問題解決の不振の予防や解消のための指導が考えられる。
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清水 美憲
原稿種別: 本文
p.
75-76
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
"The Nature of Proof"(Fawcett,1938)の実験的な論証指導のコースにおける目標・手続き・評価を、メタ認知研究の成果を踏まえた今日的立場から評価した。その結果"The Nature of Proof"は評価方法などにおいて限界もみられるものの、メタ認知研究に規範的な立場からの視点を与えうること、長期間にわたる研究の必要性とその具体的方法を示唆することなど、今日の研究が学ぶべき点も多いことが指摘された。
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岩崎 秀樹
原稿種別: 本文
p.
77-78
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
数学科における問題解決は、メタ認知の育成を目標とする学習指導といえるが、一方その概念理解は、メタ認知に基づく学習指導になる。そのため前者の目標は一般陶冶に向きづけられ、後者のそれは数学に向きづけられることになる。その指導法は前者ではコミュニケーションに注意し、後者では認知的葛藤や不均衡に注目することになる。
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中山 迅
原稿種別: 本文
p.
79-80
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
自然認識過程を自然への働きかけと捉え、認識は自分の「見方」の表現であると考えて再検討を試みた。この観点から、自然認識研究を、多様な知の表現法と評価法を探る研究として再評価し、アプローチの方法を提案した。その中で、電気についてのメタファの役割について若干の考察をした。
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溝辺 和成, 稲垣 成哲
原稿種別: 本文
p.
81-82
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では,「音」「におい」「暖かさ」「こわい所」などの観点から表現するスケッチマップを授業に導入し,入学間もない児童が,どのように新しい学校環境を認知していくかについて,分析を行った.その結果,項目ごとに児童の表記対象が変化していたことや,いくつもの観点から部屋を認知していることを見いだすことができた.このことから,表現ツールとしてのスケッチマップは,児童の認知に基づく授業構成を図る上で,有効な一つの手法といえることがわかった.
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西川 純
原稿種別: 本文
p.
83-84
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
児童をスケッチ群とメモ群に分けた。各児童にアブラナの花を1ずつを配り観察させる。その花をみながら、メモ群にはメモを、スケッチ群にはスケッチをさせた。その後各群とも花とスケッチ/メモを記入した用紙を回収する。その後、白紙の調査用紙を配布し、何もみない状態で花の形態をできるだけ正確にスケッチで再生するよう求めた。彼らのスケッチ及びメモから観察得点を算出した。 その結果、低学年では観察時にスケッチする方がメモをするより再生時の観察得点は高い。一方、高学年ではメモする方がスケッチするより再生時の観察得点は高かった。また、観察時の観察得点と再生時の観察得点の相関係数は、スケッチする観察の場合は学年進行とともに低下した。しかし、メモする観察の場合は学年進行とともに増加した。 再生時のスケッチの観察得点を、観察によって児童が得たイメージ情報と関連すると考えた場合、低学年ではスケッチを観察に併用することが有効である。一方、高学年ではメモを観察に併用することが有効である。
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森藤 義孝
原稿種別: 本文
p.
85-86
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
我が国における自然認識研究の最大の欠陥は,研究者の背景理論を真っ向から取り上げ,それを議論の俎上に載せていこうとする姿勢が欠落している点にある。自然認識研究が現実の理科教育実践の改善に寄与しうるものであるためには,各研究者の背後に控える基底理論を明確な形で議論の俎上に載せていく必要があると考える。本稿においては,こうした問題意識を背景に,自らが基底に据えてきている理論の提示を試みる。
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隅田 学, 小倉 康
原稿種別: 本文
p.
87-88
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
認知科学による情報処理的アプローチの趨勢を受けて、学習者の認知活動における演繹的側面が強調されるようになった。しかしながら、こうした演繹的思考を強調す一方で、フレーム問題のような問題が浮上し、頭の中で考えすぎて動けない学習者像が現れているのも確かである。本研究は、こうした認知的問題点をアナロジーによる知の相互作用というフレームワークを導入することによって回避すると同時に、科学教育における実験・観察活動の意義を再検討しようとするものである。
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小林 武雄, 稲垣 成哲
原稿種別: 本文
p.
89-90
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は、知識表現ツールであるコンセプトマップを作成する際、作成者がどのようなモニタリングを働かせるのかを、共同作成という状況設定において分析した。今回は作成者を熟達者と初心者のペアに設定し、それぞれのモニタリングとその相違をみた。
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長尾 雅史, 稲垣 成哲
原稿種別: 本文
p.
91-92
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
関係論的な視点から共同的な「学び」のあり方を探るとき,そこで生起している対話に着目することができる。本研究では,2人でコンセプトマップを作成するという共同的な学習場面を設定し,そこでの対話の進行状況をエスノグラフィカルに捉え,それを非言語的行為の観点から分析した。その結果,非言語的行為によって,お互いがリードしあう場が見られた。
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日下 和信
原稿種別: 本文
p.
93-94
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
「理解し、憶えるだけに慣れてしまった生徒」に対して、考えるに値する問題を真剣に考えさせるには、教師側に、それ相当の用意が無ければ実効が上がらない。例えば、「考えるのに、時間が必要だ」ということや「考えるべきテーマを、明白に提示出来ているか」などの授業進行上の考慮すべき条件が、キチンと踏まえられて、尚且つ、「沈黙の壁」を打ち破る挑戦を開始しなければならないということである。この論文では、「沈黙の壁」を打破する方法に重点をおいて論じる。
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貫井 正納
原稿種別: 本文
p.
95-96
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
小学校理科の授業における教師の発問についての子ども達の応答及びその対応行動について調べた。授業のプロトコールを作成し、授業行動をカテゴリー分析し、教授行動の流れ図を作成した。発問と応答及びその対応行動については単純なパターンが抽出された。
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吉崎 静夫
原稿種別: 本文
p.
97-98
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本報告は,教師の授業力量の形成のために,授業を録画したビデオを利用する方法について提案している。1つは,VTR中断法である。この方法は,教師の意思決定能力を形成するために有効である。このことは,同時に,教師が「教材内容と関連した教授方法についての知識」を形成することを意味している。もう1つは,再生刺激法である。この方法は,教師の子ども理解力を形成するために有効である。そして,このことは,教師が「教材内容と関連した子どもについての知識」を形成することを意味している。
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内村 浩
原稿種別: 本文
p.
99-100
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
生徒の集中度を手がかりとした授業分析法(集中度評価法)を用いて,教師が自分の授業を反省し改善するためのシステムを開発した。これを実際に学校現場での教師訓練に用い,その有効性と授業改善効果の要因について分析した。
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村井 護晏, 柴田 雅雄, 牧野 治敏
原稿種別: 本文
p.
101-102
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
理科授業の評価の基準の一つとして、皮膚抵抗反応のデータによって授業を分析している。この皮膚抵抗反応データは授業中の子供達の精神活動を反映することを示してきた。そこで、この反応のデータを授業者が利用することで、授業中の子供達の状態を判断する一つの材料とした。その結果、授業者がこれらのデータを参照することで、授業を改善できることがわかった。
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日浦 賢一
原稿種別: 本文
p.
103-104
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
フィリピン理数科教師訓練センターは、日本政府の無償資金協力(約20億円-建物、機材を含む)として、1990年にフィリピン政府に供与された。その後、この有効利用とこのセンターを高度な機能と能力を持つ理数科教師訓練センターにレベルアップするため、1994年6月よりプロジェクト方式技術協力が開始され、1995年6月の時点で10名の日本人理数科教育専門家が派遣され、現職教師教育と訓練法の開発に関する技術協力を展開している。
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米盛 徳市, 村井 護晏, 牧野 治敏, 江尻 有郷, 立石 庸一, 川北 一彦, 中村 重太, 三島 嶽志, 前田 健悟, 世波 敏嗣, ...
原稿種別: 本文
p.
105-106
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究の目的は、情報インフラとしてのコンピュータ通信網を利用することで、各教師陣の知識・情報の共有化を図り、統一した学習題材で学生の学習結果の発表等に対してチームティームテーチング的授業を試み、大学間同時授業を模索することにある。内容面を理科の科学教育の分野(STS:科学、技術、社会)とし、各教授陣と学生間のディベートを行い、理科教育学生訓練法を開発し、今後の大学教育における教師教育指導法改善とカリキュラム改革に向けるものである。
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深作 貞男
原稿種別: 本文
p.
107-108
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
平成6年度より、新しい学科構想による'総合学科'としての「総合科学科」に改組し、新しい教育課程を実施した。この新しい学科では、単位制、選択制を基本とした。選択科目としては、専門的技術に関わる各種科目や新しい科目を含めた多種多様な科目を開設した。生徒の科目選択は個々の生徒毎に異なる程度の多様な状況となったが、多数の技術関係科目が選択されており、新しい形態の高校における技術教育の可能性や有効性を示唆する結果を得た。
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本郷 健
原稿種別: 本文
p.
109-110
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
工業科の卒業生の進路方向や教育内容から2つの特徴的な工業科を想定した。一つは卒業後に継続して高等教育を受けることを前提とする工業科教育であり、スペシャリストとなるための第一段階として必要とされる専門性の基礎的・基本的な教育が行われる場合である。他方は社会へ出る最終教育機関として工業科教育が位置づけられた場合である。ここでは、それぞれの場合における技術教育について考察する。
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鎌田 敏雄, 加藤 清志
原稿種別: 本文
p.
111-112
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
産業技術の一般化、高度化および複合化によって、求められている技術教育は大きく変化してきている。すなわち、①技術教育は一般教養として必要でる。②技術を正しく生かす心構えが大切である。③幅広い産業技術の基礎基本を身につけることが必要である。④生涯学習の視点が大切である。これに対応するために本校では総合技術科への学科改編を行い、機械、電気、エレクトロニクスおよびコンピュータに関する幅広い学習によって基礎基本の定着と積極的に課題に取り組む姿勢の育成を図っている。
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桐田 襄一
原稿種別: 本文
p.
113-114
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
人間としての技術に関する行為はよりよく生きるための行為であり、子どもがそれぞれの発達段階に沿った「技術」の行為をスパイラルに経過することにより、やがて社会生活の場での課題解決力として生かせるはずである。技術そのものから捉えた「技術」の教育には固有の課題解決場面があることを提示し、高等学校普通教育は、幼・小・中課程の積み上げとして技術の基本的概念と基礎的知識と基本的技能を集大成する場として不可欠であることを言及した。
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松浦 正史
原稿種別: 本文
p.
115-116
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
普通技術教育の必要性について清原の考え方を現代や近未来の社会に適合させ,さらに,人間生活や生徒の人間発達の機能的な側面からの重要性等を示した.高度な技術社会の維持には国民の高度な技術的水準の必要から,高等学校における普通技術教育を提唱した.
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近藤 義美
原稿種別: 本文
p.
117-118
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
高等学校における普通教育としての技術科教育の内容構成の基本的な枠組みとして,目的と目標と共に,技術に関する基本鍵概念として,システム,制御,機能を指摘し,その下位の鍵概念,及び補助鍵概念を表示する。また,技術学習の方法として,科学的認識を素材に設計・製造法として計画・構想し,試験で確かめる試験法の重要さを指摘している。内容配列は技術の発展過程を基本モデルにすることが適切である。
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八高 隆雄
原稿種別: 本文
p.
119-120
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
産業の空洞化に象徴される基盤産業の衰退と偏差値教育と若者の職業意識の変化との相乗作用によって,科学技術の基盤が揺らぎ始めている.本報告では,このような中にあって,残すべき技術とそれを支える技術教育の必要性を述べた.さらに,高等学校の普通教育に絞り,技術教育の有るべき姿を明らかにするための本課題研究の提案理由を述べた.
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中山 玄三, 三宅 征夫
原稿種別: 本文
p.
121-122
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
科学的リテラシーを実生活への活用・応用能力という観点から捉え、現行の小学校理科カリキュラムの弱点を補強できるようなモジュールとして、「生活関連の科学技術トピックスを中心とする追加・挿入型」「環境リテラシー育成を目標とした地域素材による置き換え型」「クロスカリキュラム的視点からの新単元導入型」モジュールの開発を行った。
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永光 英俊, 中山 玄三, 三宅 征夫
原稿種別: 本文
p.
123-124
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
実生活への活用・応用能力という観点から科学的リテラシーを捉え、現行の理科カリキュラムの弱点を補強できるようなモジュールとして、「生活関連の科学技術トピックスを中心とする追加・挿入型」モジュール教材を開発し、実際に小学校の授業実践を通して、その開発したモジュール単元・教材の実行可能性の検討を行った。
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Virgilio U. MANZAN
原稿種別: Article
p.
125-126
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
This study dealt on the analysis of the science education programs at the precollege school level, which include the elementary and secondary, in 10 countries of the Asia and the Pacific Region. Specifically, it presented the differences and similarities of the past and present educational programs in science education. The inclusion of the technology programs was also given an important attention.
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前島 孝司, 木村 捨雄
原稿種別: 本文
p.
127-128
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
算数・数学教育の世界では「よさ」の感得に関する研究は徐々に進められてきているが,理科教育の研究において,本質的な意味での「理科のよさ」に関する研究はなかった。本研究では日常生活と関係のある自然の現象や科学的な事象を実際に探究の過程を通して調べさせ,各過程で生徒がどのような「よさ」をどの程度感得するかを明らかにする。分析した結果より,具体的な教材を作製し,「よさ」感得を促進する授業のためのカリキュラムと指導法を開発する。また「よさ」感得を促進する授業を実践し,「よさ」を感得することで教育の効果がより期待できることを実証する。
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中村 重太
原稿種別: 本文
p.
129-130
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
昭和16年の国民学校令で、低学年から理科が課せられるようになったが、このことは日本の理科教育史の上で画期的なことであり、理科の指導理念の変革から見ても新しい理科教育への大きな転換期であった。この時に低学年理科の教師用書として作成された「自然の観察」(教師用)は、戦後の学習指導要領の内容やその作成過程の研究から、戦後の理科教育の原点と言える。
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山路 裕昭
原稿種別: 本文
p.
131-132
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
1950年代から80年代に至る旧ソ連の中等科学教育における教科間結合の理論と実践においては,体系的分科的な科学教育における自然の統一的理解の可能性やその実践上の課題が明らかにされるとともに,統合課程の萌芽をも見ることができる。しかし,現実に提案された統合課程は,科学教育において目指される人間像の転換を伴うものであった。
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鳩貝 太郎
原稿種別: 本文
p.
133-134
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
筆者は、これまでに科学系博物館等の生涯学習施設の活用の手引を作成し、千葉県内の各学校等に配布した。また、現職教員研修講座では博物館を活用するとともに、連携を図ってきた。学校5日制の実施、生涯学習社会の進展という状況の中で、学校における科学系生涯学習施設の活用の指導は理科教育の充実発展に大切である。その現状と指導のあり方について報告する。
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赤星 哲也, 赤星 琴美
原稿種別: 本文
p.
135-136
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
新・学習指導要領によって新設された高等学校衛生看護科における「看護情報処理」教科について、情報活用能力の育成を重視した教育カリキュラムを検討した。近年、医療・看護現場におけるコンピュータ化にはめざましいものがあるが、この変化に対応しうる人材の育成には、従来型の情報科学をベースとした情報処理教育では不十分であり、コンピュータを道具、あるいはメディアとして活用できるエンドユーザー教育が必要であると考えられる。
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稲森 潤
原稿種別: 本文
p.
137-138
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
看護婦養成を目的とする短大の教育課程においては,その9割を占める専門教育と,1割の基礎教育からなっている。看護に関する専門科目はどちらかと言えば医学系である。従って,科学教育の対象は基礎科学としての物理学と化学に限られる。しかし,科学教育の場合2科目に限られると,限られた科学教育しか期待できない。教育課程の変更はたいへんなので科目名はそのままにして,試みとして枠を広げたテーマを用意し,テーマの組み合わせにより授業をすすめた。
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田中 賢二, 世波 敏嗣
原稿種別: 本文
p.
139-140
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
これまでに米・英・独のコンピュータ教育の比較研究を行うとともに、これらの国のコンピュータ教育の現状や特徴を、様々な側面から、明らかにしてきた。今回は、昨年に引き続きドイツに焦点を当て、大学におけるコンピュータ教育、インフォルマーティク(Informatik: Computer Science)に関わる教育研究分野の分析をVDLFデータベースに基づいて行い、考察した。
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高橋 庸哉
原稿種別: 本文
p.
141-142
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
博物館におけるコンピュータ教育のあり方を探るために北米の博物館を調査した。ここでは、コンピュータの歴史・仕組み・利用等を扱った展示(ボストンのThe Computer Museum)やコンピュータを扱った事業活動について紹介する。
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三崎 隆, 藤田 賢一郎
原稿種別: 本文
p.
143-144
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
近年、インターネットを活用した授業が試みられてきている。本研究は、インターネットにアクセスし、国立ガンセンターが提供しているひまわりのカラー雲画像を活用しながら追究活動を行った、中学校第2分野の単元「天気の変化」における教育実践に関する報告である。
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加藤 直樹, 村瀬 康一郎
原稿種別: 本文
p.
145-146
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
マルチメディアの教育利用は、理科や社会科で多く用いられるようになってきており、学習者の主体的利用も進められてきている。本研究では、現職教員を対象に教育でマルチメディアを必要とする場面や学習場面での効果的利用、教科による利用目的について調査した。 その結果、問題解決や表現活動を支援する道具として期待されており、学習場面ごとに映像や図形を使い分ける必要があることが指摘された。さらに、教科によって期待される利用方法が異なっており、今後のマルチメディア資料の提供内容に配慮する必要があることも明らかとなった。
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紺野 昇, 大塚 淳子
原稿種別: 本文
p.
147-148
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
理科教育において、コンピュータを活用した環境調査の教材化と、小学校高学年での実践例を報告する。環境調査では、汚染物質の定量に比色法がよく用いられるが、その分析機器である分光光度計は高価で、操作も煩雑である。自作の比色計をマウスインターフェースでコンピュータにつなぐと、簡単に汚染物質の濃度が計算処理できた。このシステムにより、子どもたち自身が身の回りの大気や水質などを調べることができるので、体験学習に基づいた環境教育が行える。
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周 尚文, コーンクリエックライ ワッチャリ, 後藤 眞由美, 村井 護晏
原稿種別: 本文
p.
149-150
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
中国では,社会主義市場経済に向けて,世紀にまたがる科学技術の人材を養成するために,全国的な教育改革が行われようとしている.その中で,「素質教育」を主眼とした全体改革が始まっている.そこで本報告は,新しい教育改革としての「素質教育」の実態を研究したものである.
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コーンクリエックライ ワッチャリ, 周 尚文, 後藤 眞由美, 村井 護晏
原稿種別: 本文
p.
151-152
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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中国・タイ・日本の小学校の教科書内容を比較すると、各国の教育に対する姿勢がよく分かる。各国とも知識偏重の教育から、独自の教育内容を定めて計画的な教育を模索している。
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Kumiko Takahara
原稿種別: Article
p.
153-154
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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The goals of Japanese language teaching in the United States as part of the university curriculum needs to be reset in response to a changing socio-economic climate and societal expectations from foreign language studies. Three major areas are identified for discussion on how the Japanese Language Program at the University of Colorado may expand its roles and increase its contributions to higher education in order to continue its growth. A number of problems which may be encountered in pursuit of these goals will be addressed.
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日浦 賢一, 山極 隆, 大隅 紀和, マグノ マルセリータ
原稿種別: 本文
p.
155-156
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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フィリピン理数科教師訓練センターは、日本政府の無償資金協力(約20億円-建物、機材を含む)として、1990年にフィリピン政府に供与された。その後、この有効利用とこのセンターを高度な機能と能力を持つ理数科教師訓練センターにレベルアップするため、1994年6月よりプロジェクト方式技術協力(5年間)が開始された。1995年6月の時点で10名の日本人理数科教育専門家が派遣され、実験実習に焦点な当てた理数科教育の発展をめざして技術協力な展開している。以下、本プロジェクトの現状と課題について報告する。
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大隅 紀和, ジョセフィーナ パベロン
原稿種別: 本文
p.
157-158
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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フィリピン大学の理数科教育開発研究所(ISMED)に隣接して,日本の無償協力によって理数科教師訓練センター(STTC)が,1990年に完成している。この施設設備を活用して,国際協力事業団(JICA)のプロジェクト技術協力が,1994年6月から開始されている。この技術協力は,わが国の本格的な科学教育分野の協力事業であり,日本とフィリピンの国内だけではなく,近隣諸国からも注目されている。ここでは,その主要な協力事業の一つである教師訓練指導者向け研修の概要,実施状況などを紹介するとともに,科学教育分野の国際協力支援研究のあり方を検討する。
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赤堀 侃司, フェ グッツマン
原稿種別: 本文
p.
159-160
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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フィリピン大学理数科教師訓練センタープロジェクトの評価とスタッフ研修について,概要を報告している.研修の結果,どの程度スタッフや教員の能力が向上したかを評価することは容易でない.従来のアンケート評価や作品評価に加えて,どの程度認知構造が変化したかを評価する方法として認知地図法を紹介し,その効果について検討中である.さらにこのような研修の問題点についても述べている.
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ソール ウレップ, 清水 静海
原稿種別: 本文
p.
161-162
発行日: 1995年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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