歯科医学
Online ISSN : 2189-647X
Print ISSN : 0030-6150
ISSN-L : 0030-6150
最新号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 元根 正晴, 志水 秀郎, 楠 博, 奥野 健太郎, 高橋 一也, 中嶋 正博
    原稿種別: 研究論文
    2023 年 86 巻 2 号 p. 111-114
    発行日: 2023/09/25
    公開日: 2023/12/25
    ジャーナル フリー

    我々は,2019年4月1日より大阪歯科大学附属病院の内科外来に睡眠時無呼吸症候群外来を設置し,医科歯科連携で睡眠時無呼吸症候群の診断・治療にあたっている.中等症以上の睡眠時無呼吸症候群患者に対して第一選択とされている持続的陽圧呼吸法の治療効果に及ぼす背景因子及び使用条件について統計的に検討した.持続的陽圧呼吸療法を3か月以上継続している患者19人を対象とした.治療開始3か月後の無呼吸低呼吸指数5未満をコントロール良好群としたときに,コントロール状況と有意な関連を認めたのは,4時間以上の使用日数および4時間以上の使用日数が全使用日数の70%以上の患者比率の2つであった.多変量解析の結果も同様であり,この2つの因子は持続的陽圧呼吸療法の治療効果に独立して関連していた.これらの結果から,持続的陽圧呼吸療法の治療効果判定には,これら2つの因子を指標として用いるのが適切であった.

  • 松本 尚之, 細山 智加子, 大前 幾代, 井上 彩, 杉本 和香菜, 森 万純, 飯田 拓二, 西浦 亜紀
    原稿種別: 研究論文
    2023 年 86 巻 2 号 p. 115-124
    発行日: 2023/09/25
    公開日: 2023/12/25
    ジャーナル フリー

    一卵性双生児と診断された両側性口唇裂口蓋裂の裂型が一致する男児1組の顎顔面形態について矯正歯科治療を行った.卵性診断については,STR法を用いて行った.その結果,検査した全てのSTRローカスにおいて双生児間で異なるSTR型が検出されなかったことから一卵性であることが確認できた.双生児の初診時年齢は5歳8か月であった.13歳時に前歯部の反対咬合を呈してきたため,拡大装置とマルチブラケット装置を用いて矯正歯科治療を開始した.矯正装置は20歳4か月まで装着した.その間の顎顔面形態について検討を行ったところ,頭部エックス線規格写真の計測値から,頭蓋基底部については,頭蓋基底前後径は標準値より長かった.上顎について,SNA角は5歳時に標準値と変わらなかったが,成長と共に減少した.また,口蓋の下降と前歯の舌側傾斜が見られた.下顎については,下顎下縁平面角の開大により頭蓋に対し下顎前方点の後退位がみられた.また,第二子の方が第一子に比べ下顎下縁平面角は小さく,下顎骨体長が大きくなったことから,skeletal Class IIIの顎顔面形態を示し,下顎前歯は舌側傾斜を示した.

  • 原稿種別: 会議報告
    2023 年 86 巻 2 号 p. 125-127
    発行日: 2023/09/25
    公開日: 2023/12/25
    ジャーナル フリー
feedback
Top