複数の作業者が作業を行う場合, 作業者の配置としては, 直列型, 並列型, さらには, 両者の混合配置等が考えられる.その評価方法としては, 生産能率, 作業者の心理的側面など, 種々ある.本研究では, 2種類のサービスを行うサービス系について, 同数サーバの下で, 直列型サービス系と並列型サービス系とを比較して, 待ち行列理論を適用して, その評価方法を提案する.さらに, 応用として, 並列型サービス系と対照的な直列型サービス系が存在する混合サービス系の特性の定量的な評価を行う評価方法を提案する.これら評価方法の適用例として, スーパーマーケットのレジスタ方式における, 従来の並列型サービス系と, 近年, 普及しつつある直列型サービス系をとりあげ, 実際の測定を基にして, その適用方法を明確に示す.
抄録全体を表示