目標計画法の考え方を, 複数の目標が設定されている場合のプロジェクトの選択計画や資源の割当計画に適用するとき, 0-1型目標計画問題に定式化できる場合が多い.その問題に対し, Ignizio, Lee, Garrod, Musa等が解法アルゴリズムを提案している.しかし, IgnizioおよびLeeの方法は計算効率の点から問題の規模が大きくなると有効な解法とは言いがたく, またGarrodおよびMusaの方法は計算効率の点からは有効であるが, 目標間の優先順位を明確に扱えず, 一般的問題の解法としては問題がある.本研究では, まず過去に提案さえている解法の問題点を整理する.次に, Musaの考え方を拡張し, 一般的問題を効率よく解くことができる解法アルゴリズムを提案する.最後に, 提案した解法アルゴリズムの有効性と解法手順を確認するため, 数値計算例および計算実験結果を提示する.
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