動物の循環器

症例報告

右前大静脈欠損を伴う左前大静脈遺残の犬の一例

三輪恭嗣, 長谷川貴史, 村上隆之, 小川博之

1999 年 32 巻 1 号 p. 1-5
発行日: 1999年
公開日: 2005/11/11

DOIhttps://doi.org/10.11276/jsvc.32.1

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Persistent left cranial vena cava with defect of right cranial vena cava was diagnosed pathologically in a 6-year-old male Shetland sheep dog suffering from heartworm disease and renal failure. Only one heartworm was surgically removed from the dog through the jugular vein. The examination of cardioangiography indicated the unusual cranial vena cava, though definitive diagnosis could not be made. The dog died on day 340 despite fluid therapy and medical treatment with trapidil, aspirin and aminophyline. Left cranial vena cava was found at necropsy, whereas no remnants of the right cranial vena cava was observed. No cardiovascular anomalies were detected.

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レース直後の競走馬にみられた心房細動の2例について

樫田陽子, 町田登, 山本剛, 桐生啓治

1999 年 32 巻 1 号 p. 6-11
発行日: 1999年
公開日: 2005/11/11

DOIhttps://doi.org/10.11276/jsvc.32.6

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レースにおいて突然1着馬から大差で遅れて入線し，その直後の心電図(ECG)検査で発作性心房細動(AF)が認められた2例の所見について報告した。症例1ではレース終了10分後にAFが確認され，頻発性多源性心室性期外収縮(VPC)を伴っていた。本例は24時間後には正常洞調律に復帰していたが，その後の調教で状態不良のため競走馬から除籍された。症例2ではAF発症時にVPCは認められず，洞調律復帰後の成績は良好であった。運動直後に発作性AFが起こりVPCが併発した場合，予後は不良となる可能性が示唆された。

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オオハクチョウ(Cygnus cygnus)の左腕頭動脈破裂の1例

樫田陽子, 関慶久, 町田登, 桐生啓治

1999 年 32 巻 1 号 p. 12-15
発行日: 1999年
公開日: 2005/11/11

DOIhttps://doi.org/10.11276/jsvc.32.12

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突然死したオオハクチョウ(Cygnus cygnus)の左腕頭動脈起始部に動脈破裂が認められた。組織学的検索において嚢胞状中膜壊死に類似した中膜病変が観察された。

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