動物の循環器

第20号の発刊に当たって

戸尾祺明彦

1987 年 20 巻 20 号 p. 1-2
発行日: 1987年
公開日: 2010/02/25

DOIhttps://doi.org/10.11276/jsvc1984.20.1

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雑記

野村晋一

1987 年 20 巻 20 号 p. 3
発行日: 1987年
公開日: 2010/02/25

DOIhttps://doi.org/10.11276/jsvc1984.20.3

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静と動

西川春雄

1987 年 20 巻 20 号 p. 3a-4
発行日: 1987年
公開日: 2010/02/25

DOIhttps://doi.org/10.11276/jsvc1984.20.3a

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軌跡からの所感

澤崎坦

1987 年 20 巻 20 号 p. 4
発行日: 1987年
公開日: 2010/02/25

DOIhttps://doi.org/10.11276/jsvc1984.20.4

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転換期への対応に腐心

本好茂一

1987 年 20 巻 20 号 p. 5
発行日: 1987年
公開日: 2010/02/25

DOIhttps://doi.org/10.11276/jsvc1984.20.5

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獣医循環器学20年をふりかえって

天田明男

1987 年 20 巻 20 号 p. 5a-6
発行日: 1987年
公開日: 2010/02/25

DOIhttps://doi.org/10.11276/jsvc1984.20.5a

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馬の心臓弁膜病の診断と治療

天田明男

1987 年 20 巻 20 号 p. 7-12
発行日: 1987年
公開日: 2009/09/17

DOIhttps://doi.org/10.11276/jsvc1984.20.7

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犬の僧帽弁閉鎖不全症

小暮一雄

1987 年 20 巻 20 号 p. 13-23
発行日: 1987年
公開日: 2009/09/17

DOIhttps://doi.org/10.11276/jsvc1984.20.13

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ラット,マウスおよびモルモットの成長に伴う心拍数および興奮伝導時間の変化

大野倫代, 広瀬昶, 菅野茂

1987 年 20 巻 20 号 p. 24-32
発行日: 1987年
公開日: 2009/09/17

DOIhttps://doi.org/10.11276/jsvc1984.20.24

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実験動物として汎用されているラット,マウスおよびモルモットを対象に,生後の発育過程における心機能の発達経過の一端を明らかにする目的で,1日齢から90日齢までの成長にともなう心拍数および興奮伝導時間の推移を調べた。
1)ラットおよびマウスの心拍数は,5日齢頃までぼ300～400回/分のレベルで比較的安定しているが,14～30日齢では一時的にそれぞれ530～620回/分および750回/分前後まで増加した。一方,モルモットの心拍数は成長にともない軽度に漸減する傾向にあった。
2)PQおよびQT間隔はラット,マウスの場合,5日齢以降,成長にともなって短縮し,モルモットでは逆に延長した。これらとRR間隔との間にはモルモットのPQ間隔を除き,すべてに正の相関関係が認められた。
3)QRS群持続時間は,いずれの動物種においても成長にともなって軽度に延長した。
4)マウスは,1日齢の時点で既にST部分が識別されず,ラットでは成長にともないST部分の短縮,消失するのが観察された。一方,モルモットでは成熟段階でも明瞭なST部分が認められた。

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イヌの非開胸下における不整脈作成法について

諸星康雄, 中山茂信, 丸山茂善, 鰐川浩司, 中野健司

1987 年 20 巻 20 号 p. 33-39
発行日: 1987年
公開日: 2009/09/17

DOIhttps://doi.org/10.11276/jsvc1984.20.33

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非開胸下で犬の冠動脈をステンレスビーズで閉塞し,不整脈を発現する動物モデルを作成した。冠動脈の閉塞は頸動脈から挿入したカテーテルを用いてステンレスビーズを選択的に冠動脈旁円錐室間枝あるいは回旋枝内に注入した。注入したステンレスチューブは特定時間の留置後に冠動脈から回収した。閉塞解除後30分から1時間で心室性期外収縮が多発し, その後減少した。心室性期外収縮などは24時間前後でさらに連続的に多発し, その後減少した。

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犬の自動診断心電計の開発

内野富弥, 鹿野りえ, 加藤大介, 竹村直行, 小山秀一, 小林圀仁, 左向敏紀, 本好茂一, 福田久夫, 勝間田武司, ...

1987 年 20 巻 20 号 p. 40-57
発行日: 1987年
公開日: 2009/09/17

DOIhttps://doi.org/10.11276/jsvc1984.20.40

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著者らは先に503FB型自動解析心電計を実験動物用として開発した。今回はそれと同様の機能をもつ一素子心電計を作製し犬の自動診断プログラムを組み込むだ自動診断心電計を開発した。そしてその診断精度について検討した。
開発した心電計は,501AXD型(フクダエム・イー工業製)自動診断心電計,診断プログラムは著者らの作成した自動解析診断基準を使用した。
供試犬は何らかの心臓異常が疑えたもの200例を使用し,自動心動計の診断結果と人によるそれを比較した。
200例の診断精度について検討した結果,心室肥大,軸偏位,心房負荷,両室肥大,ST・T異常,低電位,QT延長などについては,満足する結果をえた。しかし不整脈では,洞性不整脈,A-Vブロック,心室性頻拍の診断率が低くかったが,平均診断率は85.8%であった。

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腕頭動脈と前大静脈間に先天性動静脈瘻孔(A-V Fistula)がみられた黒毛和種の一例

小川弘, 小山秀一, 辻尚利, 角田元成, 左向敏紀, 鷲巣誠, 梅田昌樹, 内野富弥, 本好茂一

1987 年 20 巻 20 号 p. 58-62
発行日: 1987年
公開日: 2009/09/17

DOIhttps://doi.org/10.11276/jsvc1984.20.58

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ウシにおける腕頭動脈と前大静脈間のA-V fistulaを経験したので,その臨床所見及び剖検所見を報告する。
本症例は発育不全以外には特記すべき既往症もみられなかった。聴診では,連続性雑音が三尖弁領域から1肋間前方を最強点とし,前胸部方向に放散していた。
肺動脈弁及び三尖弁領域では,収縮期雑音のみが聴取され,大動脈弁及び僧帽弁領域では雑音はほとんど聴取されなかった。心血管カテーテル及び心エコー検査により,動脈カテーテルが右心房に出現することを確認した。この時血圧波形は,大動脈波形から急激に降下し乱流波形を呈した。左心室内でのコントラストエコーでは,マイクロバブルが注入直後に右房内でみられた。
剖検所見では,左鎖骨下動脈直後の腕頭動脈と前大静脈間に,内径約5mmの血管様fistulaが認められた。心臓は,軽度の右室拡張がみられたが,心内奇形は認められなかった。fistulaの壁は,組織学的検査から血管構造を呈していた。
以上のことから,本症は先天性A-V fistulaと診断した。

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