動物の循環器
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34 巻, 2 号
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解説
総説
原著
  • 秋田 恵, 柴崎 義明, 伊藤 富美, 石井 圭司, 稲垣 秀晃, 桑原 正貴, 黒沢 亨, 局 博一
    2001 年 34 巻 2 号 p. 84-90
    発行日: 2001年
    公開日: 2005/09/26
    ジャーナル フリー
    無処置の高齢ウサギ(日本白色種,雌雄,40~63ヶ月齢)9羽の心電図記録を行い,若齢ウサギ(日本白色種,雄,5ヶ月齢)6羽との比較を行った。雌では50ヶ月齢以上のすべての個体(4羽)で高頻度の上室性期外収縮とP波持続時間の延長が観察され,そのうち2個体では高頻度の心室性期外収縮が認められた。これらの個体では上室性頻拍や第一度房室ブロックも伴っていた。39~40ヶ月齢の雌2個体では,1個体に軽度の上室性期外収縮が認められたが,他の異常心電図はみられなかった。雄ではすべての個体(3羽)で低頻度の心室性期外収縮,2個体で低頻度の上室性期外収縮が観察された。P波の持続時間延長は1個体でのみ認められた。なお,5ヶ月齢のウサギでは,これらの異常心電図は観察されなかった。以上の成績から,高齢化に伴い期外収縮とP波持続時間延長を主徴とする異常心電図の発現が増加する傾向があり,特に雌ではその傾向が強いことが明らかとなった。
  • 有田 昇
    2001 年 34 巻 2 号 p. 91-95
    発行日: 2001年
    公開日: 2005/09/26
    ジャーナル フリー
    臨床的に健康なイヌ28頭(雌,体重10.60±2.38 kg)に全身麻酔を施した後,経食道心エコー法により肺動脈血流パターンを解析した。その結果,最大血流速度(PFV)は72.4±12.83 cm/秒,収縮期流速積分値(FVI)は33.4±6.10 m,加速時間(AT)は0.10±0.067秒,駆出時間(ET)は0.20±0.036秒,そして前駆出時間(PEP)は0.10±0.013秒であった。サンプル・ボリュームを肺動脈の外側に設定すると,PFVが有意に減少したが,その他のパラメータはいずれの部位でも同様の値を示した。また,すべてのパラメータには体重による影響が認められなかった。
症例報告
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