本論は,(1)課題研究で育成できる態度にはどのようなものがあるのか,(2)課題研究が進路決定においてどのようなことが'影響'しているのかを更に明確にすること,の2つの課題を設定し,それらを明らかにすることを目的としている.その方法として,生徒に自由記述式によるアンケート調査を行い,それを基に形態素解析を行なった.その結果,課題研究では,(1)「協調性」と「自主性」,「コミュニケーション」能力や「忍耐力」等が育成できる態度であること,(2)「協調性」と「自主性」を得るには「コミュニケーション」が重要な役割を示していること,(3)就職に「喜び」,「ものづくり」,「達成感」,「責任感」が活かせると感じていること,が明らかとなった.
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