本論文は,平成13年度に実施した教員研修(山口県免許法認定講習,教育メディア論)に関する実証研究である.平成12年度より筆者らが担当している本講習では,グループによる学習者の主体的な演習を中心に,教師自身の体験と気づきを通して,対面および遠隔授業に共通として必要となる表現・伝達能力の向上を目指している.平成13年度は,昨年度の講習における授業評価をもとに,改善した教員研修プログラムにより実施した.講習終了後に実施した受講者アンケートの質的な分析結果より,本講習が情報教育および教育メディアの活用において,受講者の意識変容,意欲関心の向上,授業での活用イメージの拡大に有用であったことが示唆された.
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