Dimethoxyphenyl penicillinは, さきに合成されたPhenoxyethyl penicillinと同様に, 6-Amino penicillanic acidの誘導体として合成されたものでの化学構造をもち, その特徴として次のような点があげられている。
1) すべての耐性ブドウ球菌に有効である1)~5)。
2) 耐性ブドウ球菌に対する治療に用いられている他の抗生物質よりも毒性が少い。
3) その抗菌作用は殺菌的である1), 2), 3)。
4) 耐性ができにくい2), 3)。
われわれはDimethoxyphenyl penicillinについて, Penicillinaseに対する抵抗性, 外科的感染症から分離した病原ブドウ球菌の感受性および病原ブドウ球菌の産出するPenicillin分解酵素について, しらべたので報告する。
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