The Journal of Antibiotics, Series B
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15 巻, 1 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • カナマイシンについて
    北本 治, 深谷 一太, 橘田 晃, 川島 明, 本間 久枝
    1962 年 15 巻 1 号 p. 1-6
    発行日: 1962/02/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    カナマイシン (以下, KM) は, 我が国において1957年梅沢博士ら1) によつて発見された抗生物質であり, 結核菌を始めとして, 多くの細菌類に対して抗菌スペクトルをもつていることが知られている。その臨床的応用も数年来著るしく広まり, 筋内注射および内服用諸製剤が普及して来た。
    しかし, KMの生体内における種種の態度について, 主として臓器内濃度, 不活化等の面から検討した論文は, 従来あまりみられていない。私達はここに, これらに関していささか検討したので報告し, 私達が報告して来た細菌性赤痢に対するKM経口投与時を中心とした糞便中濃度について述べる。
  • コリスチンについて
    北本 治, 深谷 一太, 本間 久枝
    1962 年 15 巻 1 号 p. 7-10
    発行日: 1962/02/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Colistinは, 1946年わが国において発見されたポリペプチッド系抗生物質であつて, その変形菌とナイセリアを除いたグラム陰性菌に対する強力な抗菌性は, 周知のとおりである。常用抗生物質に対する耐性菌の増加した細菌性赤痢の治療に広く用いられようとし, 一方, ポリミキシンBを除いて抗菌性を示す抗生物質が少く, 最近増加の傾向の著るしい緑膿菌もColistinに対しては感受性であるので, この方面にも使用価値をもつている。
    Colistinに関する研究は, 欧米諸国においてひきつがれ, 多くの業蹟が報告されているが, 生体内動態についての研究は少く, 濃度測定に関しても一定した成績に乏しいようであつた。著者らは, ここにこの面からColistinに関する再検討を企てる機会を得たので報告する。
  • 石山 俊次, 隅田 正一, 武田 盛雄, 水谷 嘉夫, 永山 隆一, 街風 嘉雄, 小出 五郎
    1962 年 15 巻 1 号 p. 11-13
    発行日: 1962/02/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    われわれは, さきに昭和34年3月下旬から6月下旬にかけて, 新生児病棟において91例の膿痂疹が相次いで発生した経験があり, これについては, すでに街風らによつて報告された。ところが, 本年1月から4月までの間に, 当院で出生した新生児に臍周囲炎が続発している傾向がみられるので, ここにその臨床所見, 細菌学的検査成績等について報告する。
  • 石山 俊次, 隅田 正一, 武田 盛雄, 水谷 嘉夫, 永山 隆一
    1962 年 15 巻 1 号 p. 14-18
    発行日: 1962/02/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Dimethoxyphenyl penicillinは, さきに合成されたPhenoxyethyl penicillinと同様に, 6-Amino penicillanic acidの誘導体として合成されたものでの化学構造をもち, その特徴として次のような点があげられている。
    1) すべての耐性ブドウ球菌に有効である1)~5)。
    2) 耐性ブドウ球菌に対する治療に用いられている他の抗生物質よりも毒性が少い。
    3) その抗菌作用は殺菌的である1), 2), 3)。
    4) 耐性ができにくい2), 3)。
    われわれはDimethoxyphenyl penicillinについて, Penicillinaseに対する抵抗性, 外科的感染症から分離した病原ブドウ球菌の感受性および病原ブドウ球菌の産出するPenicillin分解酵素について, しらべたので報告する。
  • 1962 年 15 巻 1 号 p. 19-23
    発行日: 1962/02/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
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