The Journal of Antibiotics, Series B
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18 巻, 6 号
選択された号の論文の22件中1~22を表示しています
  • 中沢 昭三, 板垣 守正, 横田 芳武, 江本 栄子, 天野 翠, 猪俣 陽子, 服部 清三郎, 伊倉 義隆, 小野 尚子, 貴宝院 善博, ...
    1965 年 18 巻 6 号 p. 431-438
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    1948年BROTZUによつてイタリアのサルジニア海岸から分離されたCephalosporium acremoniumの培養濾液から抽出された抗生物質Cephalosporin Cを化学的に処理して得られた7-Aminocephaiosporanic acidを出発物質として, 多くの合成Cephalosporin Cが開発研究され, 米国Eli Liliy社のCephalothin, ついで英国Glaxo社および米国Eli Lilly社のCephaloridineが登場し, 基礎, 臨床学者はもちろん, 一般の人々にも非常な注目を集めている。私どもは, 日本抗生物質学術協議会から分与されたCephalothin, Cephaloridineの2つについて全く同一条件において細菌学的な基礎面の比較検討をおこない, 2, 3の新らしい知見が得られたので, ここに報告する。
  • 五島 瑳智子, 桑原 章吾
    1965 年 18 巻 6 号 p. 439-442
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cephalosporium acremoniumから分離されたCephalosporin Cの母核である7-Amino-cephalosporanic acid から, 近年数種の新らしい半合成抗生物質が開発されている。その中で私らは先にCephaloridine (CER) の抗菌作用を検討し, その成績のあらましを報告したが, 今回はCephalothin (CET) について, CERと比較しつつ, 各種細菌, とくに多剤耐性の黄色ブドウ球菌に対する抗菌作用をしらべたので, その成績をまとめてみた。
  • CephaloridineおよびCephalothinについて
    北本 治, 深谷 一太, 輪島 豊子
    1965 年 18 巻 6 号 p. 443-446
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新合成抗生物質Cephaloridine (CER) およびCephalothin (CET) は, ともに7-Aminocephalosporanic acidから開発された物質で, 広域抗菌スペクトルをもち, 殺菌的に作用するといわれる。本剤について主として基礎的な2, 3の検討をおこない, CERを臨床使用したさいの各種濃度測定をおこなつた成績について報告する。
  • 河盛 勇造, 田中 脩示, 三瀬 貞博, 古田 利房, 富松 正太
    1965 年 18 巻 6 号 p. 447-449
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    ペニシリンに類似した化学構造をもち, しかもペニシリナーゼによつて影響を受けない抗生物質として, Cephalosporin C系抗生物質が注目を浴びている。ことに最近Cephalothin (CET) およびCephaloridine (CER) が合成されるに及んで, 臨牀応用が可能となり, その価値の論議が活濠となつた。既にこれらに関してはKLEIN1) ら, 三方ら2) の詳細な紹介があり, 河盛3) も記しているので, ここには詳述しない。
    私共も, CETおよびCERの提供を受けたので, これらについて, 主としてブドウ球菌に対する抗菌力, 注射後の血中濃度などに関する基礎的実験をおこない, 少数例ながら臨牀観察も試みたので, その成績を記述する。
  • 青山 進午, 森田 繁二, 高野 道子, 金子 宏, 垂水 明夫, 後藤 幸夫, 川口 寛, 伊藤 勝介, 小沼 賢, 辻 重春
    1965 年 18 巻 6 号 p. 450-453
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    抗生物質Cephalosporin Cから誘導された半合成物質であるCephaloridine (CER) およびCephalothin (CET) に関して, 基礎的実験ならびに臨床成績を観察する機会を得たので, その結果から新抗菌性物質としての本剤の臨床的意義を考察した。
  • 藤本 安男, 大沢 清
    1965 年 18 巻 6 号 p. 454-456
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    合成Cephalosporin Cは, 抗生物質製剤のうち, その将来性の期待される新製剤の1つであろう。Cephalosporin C製剤には, 現在CephaloridineとCephalothinの2製品があり, Cephaloridineについては, 既に第13回化学療法学会に発表したが, 今回はCephalothinについても実験したので報告する。
  • 中川 圭一, 庄司 文久
    1965 年 18 巻 6 号 p. 457-462
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cephaloridine (CER) およびCephalothin (CET) は, BROTZU (1945) によつて発見されたCephalosporium acrenoniumから産生されるCephalosporin Cの半合成誘導体である。両者とも最近英米において開発された新抗生物質で, その抗菌スペクトルムは, グラム陽性菌ばかりでなく, グラム陰性菌の一部, ことに大腸菌にも有効で, しかもBacteriocidalである。われわれは, CER (GlaxoおよびEli Lilly製) およびCET (Eli Lilly製) を使用する機会を得て, 若干の基礎的実験をおこない, 内科領域における各種疾患に応用したので, それらの成績について報告する。
  • 中沢 進, 岡 秀, 佐藤 肇, 山岸 正己, 大久保 暢夫, 小林 富士男, 新井 蔵吉, 今井 重信
    1965 年 18 巻 6 号 p. 463-475
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cephalosporinは, 1945年サルジニア海岸の下水中かちBROTZU教授によつて分離されたCephalosporium acremoniumの産生する抗生剤であり, その特徴とするところはグラム陰性, 陽性の球菌, 桿菌類に対して殺菌的な強い抗菌性をもつ点であり, また他種抗生剤耐性獲得細菌類に対しても感性である点が明らかにされるようになり, 臨床的応用の開拓が各方面から進められてきた。その後の研究によつてCephalosporin Cが分離され, 化学構造が決定され, 合成も可能になつてきた。
    現在, 臨床的に使用されている合成Cephalosporin C製剤としては, Cephalothin (Eli Lilly社, CET) とCephaloridine (Glaxo社, CER) の2種類があり, CETに関しては既に1962年10月, 続いて1963 年10月の第2, 3回, Interscience Conference on Antimicrobial Agents and Chemotherapyで多数の発表がみられたが, CERに関する臨床的な報告は現在のところほとんどみられない。
    CERの投与は, 現在のところ注射 (筋注, 静注, 局処) のみによつているが, 私等は今回CERに関する一連の基礎的, 臨床的検討をおこない, 見るべき成果が得られたので, その一部の成績について報告したいと思う。
  • 石井 良治, 石引 久弥, 大井 博之, 恒川 陽, 中村 泰夫
    1965 年 18 巻 6 号 p. 476-478
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cephaloridine (CER) は, BROTZUによつてCephalosporium acremoniumから見出されたCephalosporin C をもとにして半合成した新抗生物質で, 耐性ブドウ球菌をはじめグラム陽性菌, 陰性菌に対し広い抗菌スペクトラムをもつといわれている1~4)。われわれは, 本剤を得る機会にめぐまれたので, その基礎的検討と若干の臨床的知見を報告する。
  • 石井 良治, 石引 久弥, 大井 博之, 恒川 陽, 中村 泰夫, 山口 和邦
    1965 年 18 巻 6 号 p. 479-481
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cephaloridine (CER) およびCephalothin (CET) は, BROTZUによつてCephalosporium acremoniumから見出されたCephalosporin Cをもとにして半合成した新抗生物質で, 耐性ブドウ球菌をはじめグラム陽性菌, 陰性菌に対して広い抗菌スペクトラムをもつといわれている1~5)。われわれは, これらの薬剤を得る機会にめぐまれたので, その基礎的検討と若干の臨床知見を報告する。
  • 大越 正秋, 生亀 芳雄, 藤村 伸, 工藤 三郎
    1965 年 18 巻 6 号 p. 482-485
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    BROTZU教授によつてはじめてCephalosporium acremoniumが分離されたが, 1955年にNEWTON, ABRAHAM らはさらにCephalosporin Cの分離に成功した。次いでそめ化学構造式も決定され, 1961年には下にしめしたように, 合成Cephalosporin CとしてCephaloridineとCephalothinとがつくられた。CephaloridineはGlaxoからCeporanと名づけられ, CephalothinはLillyからKeflinとよばれてそれぞれ製品化されている。
    これらの抗生物質は, グラム陽性ならびに陰性菌に対して広い抗菌スペクトラムをもつている。しかし, 一部の変形菌, あるいは緑膿菌などは感受性をしめさない。また, ペニシリナーゼによる破壊も, ペニシリンとの交叉アレルギーもないといわれている。なお, これらの物質の細菌に対する作用は殺菌的で, in vitroの抗菌力は CephaloridineのほうがCephalothinよりややすぐれているようである。
    経口的投与では吸収されにくいが, 筋肉注射では血中濃度は30分でピークがみられ, その後比較的急激に濃度が低下し, 6~8時間後にはほとんど血中から消失する。また, 腎臓中濃度が高く, 尿中にも高濃度に排泄され, その回収率は注射後6時間までで50%以上である。この点からは, 尿路感染症の治療上, とくに有効な抗生物質ということができる。
    毒性は, マウスに静注したばあいの, LD59は, 2.1g/kg以上であり, 皮下注射あるいは経口投与の型あいは, さらに大量を投与しても健在である。
  • 水野 重光, 松田 静治, 長峰 敏治, 山田 主税, 八田 賢明
    1965 年 18 巻 6 号 p. 486-490
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    化学療法の発達に伴ない吾領域の感染症治療は容易になつたが, その結果として, カンジダを中心とする真菌の出現, ひいては真菌症の発生が増加することも避けられない事実である。近年, 真菌症の治療薬剤として抗真菌性抗生物質の研究が盛んとなり, Trichomycinほか多くの薬剤が登場しているが, 今回吾々は日本抗生物質学術協議会を通じ, オランダで開発された新らしい抗真菌剤Pimaricinを入手し, 基礎実験と臨床応用を試みる機会を得たので, その成績を報告する。
  • 松下 光延, 湯浅 充雄, 今村 元彦, 坂本 弘宣, 岡村 裕
    1965 年 18 巻 6 号 p. 491-494
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Pimaricinは, 1955年南アフリカのPietermaritzburgで発見されたStreptomyces natalensisの産生するPolyene 系 (Tetraene) 抗生物質で, オランダのMycofarm Delft社のSTRUYKらによつて分離された。
    われわれは, 本剤25mgとBenzalkonium chloride 1mg, Buffer mixture, Lactoseを含む膣錠をトリコモナス膣炎, 膣真菌症の治療に用い, 次のような成績をえたので報告する。
  • 田中 公一郎, 酒井 克治, 奥山 宣夫, 岡本 源八, 中尾 純一, 金子 弘
    1965 年 18 巻 6 号 p. 495-498
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    テトラサイクリン系抗生物質は, その抗菌スペクトラムがきわめてひろく, 今なお, 種々の感染症に対する優秀な化学療法剤の1つとしてひろく用いられている。
    Tetracycline-L-methylenelysine (Tetralysal)(ML-TC) は, イタリーCarlo Erba社によつて合成された新らしいテトラサイクリン (TC) 誘導体であつて, TCとアミノ酸の1つであるL-Lysineをホルムアルデヒドの存在のもとに作用させてえられた物質である。これは, 従来のTCにくらべて, 水に対する溶解度2) がきわめて大きく, 血液や組織液中で安定なので, 経口投与したのち, すみやかに高い3) 血中濃度を示し, しかも, 胃腸障害などの4) 副作用をおこすこともすくないといわれている。
  • 田中 公一郎, 中尾 純一, 金子 弘, 奥山 宣夫, 岡本 源八
    1965 年 18 巻 6 号 p. 499-503
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    抗菌性抗生剤をもちいる化学療法の普及に伴なつて, 近年, 抗生剤耐性菌感染症がいちじるしく増加して来た。なかでも, 外科的感染症の起因菌として, もつとも多くみられる病原性ブドウ球菌 (以下, ブ菌) は, ほとんどすべてがペニシリン-G (以下, PC-G) に感受性を示さないのみならず, 同時に他の多くの抗生剤に対しても耐性を示すようになつている。ところが, さきにイタリーのLepetit社研究所で発見されたRifamycin-SV (以下, Rf-SV) は, Streptomyces mediterraneiの産生する抗菌性抗生剤Rifaniydn-Bを弱酸性溶液で処理してつくられたもので, ブ菌, 溶連菌, 肺炎球菌などのグラム陽性球菌に対して, とくに強力な抗菌作用をもち, しかも他の抗生剤との間には交叉耐性を示さないといわれている。
    われわれは, Rf-SVに対する各種細菌, とくにブ菌の感受性をしらべ, さらに外科領域における各種感染症に本剤を試用したので, 現在までにまとめえた成績をここに報告する。
  • 柴田 清人, 田中 幸男, 花井 卓雅, 犬飼 昭夫, 水野 貴男, 深見 武志, 斎藤 道夫
    1965 年 18 巻 6 号 p. 504-505
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Spectinomycinは, 米国アップジョン社によつて開発された広範囲抗生物質で, 広範囲のグラム陽性菌, 陰性菌に対して抗菌作用をもち, ペニシリン, ノボピオシン, テよラサイクリン, クロラムフェニコール, その他の抗生物質との間に交叉耐性はみとめられない。この薬剤は, 筋肉内投与によつて高い血中濃度が得られ, 尿中排泄もすみやかであり, 経口投与ではほとんど吸収されない。
    今度我々は, このSpectinomycinを各種外科的感染症に使用し, 併わせてその血中濃度, 尿中排泄量および教室保存の病原性ブドウ球菌, グラム陰性桿菌に対する感受性を検討したので'ここに報告する。
  • 深谷 一太, 谷 荘吉, 友利 玄一
    1965 年 18 巻 6 号 p. 506-508
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Lincomycin (LCM) は, 主としてグラム陽性球菌に対して抗菌力をもつ抗生物質で, その抗菌スペクよルはマク旨ライド系抗生物質と相似しているとされ, pHがアルカリ側にラつるにつれて抗菌力の増強がみられることも共通している。また, マウスにLCMを経口投与後, 腸管内容, 臓器内濃度を検索した著者の成績では, 腸内容には活性 LCMが, 200mg/kg投与で3,000~5,000mcg/gに達したことがみとめられたことなどから, 本剤をマクロライド系諸剤にならつて細菌性赤痢の患者に試用したので, その成績を報告する。
  • その使用経験をめぐつて
    小田 禎一
    1965 年 18 巻 6 号 p. 509-516
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    クロラブリン (Chlorabulin) は, 1バイアル中にクロラムフェニコール (CP) 200mgとガンマグロブリン500mgとを含む粉末で, これに蒸留水を加えて全量5mlとし, 通常0.5ml/kgを1回筋注するようになつている。同時にCPの内服を開始するのが原則である。本剤は単に2つの薬剤を混合したものではなく, CPの粒子をガンマグロブリンが被覆したかたちになつているという。これを筋注すると, CPの血中濃度は, 通常の筋注用CPを注射したばあいにくらべて極めて速やかに, しかもより高く上昇する。すなわち, クロラブリンでは, 注射後1.5~3時間でピークに達し, 34~8.0mcg/mlの血中濃度になり, 24時間までに消失する。一方, CP筋注では, 同じく20mg/ kg使用したばあいでも, 明確なピークを示すことなく, 6~12時間まで次第に上昇し, なだらかな起伏をなし, 24 時間以上血中に存在するという1)。
    CPが広スペクトル抗生物質の1つとしていろいろな感染症に有効であることはいうまでもない。一方, ガンマグロブリンもまた感染症に対して, 抗体を補給して生体の抵抗力を増す意味で使われている。これら両者の併用は, それぞれ単独で得られる抗感染力にくらべてはるかに有効であることが知られている2, 3)。
    私共は, 山之内製薬株式会社の提供により, 小児期のいろいろな感染症にクロラブリンを使用する機会を得たのでその結果を報告し, あわせてその適応等に関して考察を加えたい。
  • α-Methylthio-o-chloro-trans-cinnamyl penicillin (P-18) について, Methylchlorophenyl oxazolyl penicillinとの比較
    深谷 一太, 友利 玄一
    1965 年 18 巻 6 号 p. 517-521
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    α-Methylthio-o-chloro-trans-cinnamyl penicillin (P-18) は, 合成Penicillinとして6-Aminopenicillanic acid から我が国で始めてつくられた物質であり, Na塩とDibenzylethylenediamine (DBED) 塩が開発された。その化学名, 構造式, 分子式は下記のとおりである。Na塩は水によく溶解し, pH5~6で安定で, 酸性胃液中でも力価の低下少く, またペニシリナーゼに対して耐性であり, 毒性低く, アメリカから登場したMethylphenylisoxazolyl penicillin (MPI-PC), Methylchlorophenylisoxazolyl penicillin (MCI-PC) などと比肩すべきものと思われる。DBED塩は, 水に難溶, アセトンに易溶性で, 経口投与のほか, 懸濁水性として筋注も可能とされている。
    この両者について基礎的な2, 3の検討をおこなう機会をえたので, MCI-PCと比較しつつおこなつた成績を報告する。
  • 大久保 滉, 藤本 安男, 大沢 清
    1965 年 18 巻 6 号 p. 522
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cephaloridine (以下CERと略) の主として基礎的実験成績について報告する。CERはGlaxo社製品を用いた。
  • 谷奥 喜平, 荒田 次郎, 藤田 慎一, 徳丸 伸之
    1965 年 18 巻 6 号 p. 523-524
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cephalosporin系抗生剤として登場したCephalothin (CET), Cephaloridine (CER) の2種抗生物質について得られた2, 3の基礎的および臨床的なデータを報告することとする。
  • 水川 孝, 東 郁郎, 川口 茂登
    1965 年 18 巻 6 号 p. 525-526
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新抗生物質の使用にさいしては, 抗菌性の問題とならんで, 血中濃度と局所分布濃度の検討が必要である科領。眼域では, 局所使用という特殊な使用法との関連性から, 眼内濃度の検討が特に要求される。今回Cephalothin ( CET), Cephaloridine (CER) の臨床使用にさいして, まず, 基礎的に眼内移行実験をおこなつた。
    従来, 教室での成績などから, 眼内移行量は, 単に血中濃度水準にのみ依存するのでなく, むしろ血液房水柵で代表される関門の条件が非常に関係することが示されてきた。全身 (筋注, 静注) 投与では達し得ないような大量の移行が, 局所 (結膜下注, 球後注) 投与で可能なことも明らかである。眼の炎症の有無も移行量を数倍に増強する事実も考慮されなければならない。これらの原則的な移行条件に新らしい抗生物質 (CET, CER) も例外であるとは考え難いが, 臨床使用の裏付けとして動物実験を試みた次第である。
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