「迫力のある映像でスポーツ中継を楽しみたい」と多くの視聴者が熱望する中, 「プレイをしているフィールド内にカメラを付けて撮影できれば」と考える(のちに「インフィールドカメラ」と呼ぶ).カメラを付けるといっても「プレイ, ジャッジに影響を与えない」, 「選手への安全性」は最優先事項で, 野球に始まり, ラグビー, レスリング等多くのインフィールドカメラを手掛けてきたが, 今回はバレーのネットに付けるため, 他のカメラとは求められるものが違う.「限りなく薄くする」, 「衝撃, 振動による機器トラブルが起きないようにするには?」, 「求める映像(画角, 画質, 他の中継カメラと遜色ない色再現)を撮影するにはどんなセンサが良いのか?」を模索.またネットからの「揺れ」を「単純な機構でいかに抑えるか」も検討項目の一つであった.
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